今回は人気のブランド「Bottega Veneta(ボッテガヴェネタ)」の財布について。
メルカリで4,900円で販売されている激安財布を購入してみました。
Bottega Veneta(ボッテガヴェネタ)の長財布はたいていのものが10万円を超える価格で販売されています。
そう考えると1/20の価格で購入できたわけですが、リペアで非常に綺麗になりました。
今回は具体的なリペアの方法や、どんな状態の財布を選ぶべきなのかなど詳しく解説していこうと思います。
Bottega Venetaの財布をリペアしてみた
今回はメルカリで4,900円(送料込み)で購入したBottega Veneta(ボッテガヴェネタ)の財布をリペアしていこうと思います。
Bottega Veneta(ボッテガヴェネタ)の長財布は10万円を超えるものがほとんど。1/20の価格で購入したわけですが状態もそこまで悪くなく箱付きでした。
そもそも中古なので安いですし、しばらく使って売っても同じくらいの値段になるはず。リペアをして販売すれば利益も得られるでしょう。
自分で使うか、リペアして販売して利益を得るか、このブログの記事をどう使うかはあなた次第です。
Bottega Venetaとは?
Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)は、イタリアの高級ファッションブランドで、主にレザーグッズやファッションアイテムを手掛けています。
ブランドのアイコンは編み込みレザー。高品質で洗練されたイメージがあり、世界中のセレブリティやエリート層から支持されているラグジュアリーブランドです。
Bottega Venetaの財布の相場
Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布もブランドのアイコンである編み込みレザーのデザイン(=イントレチャート)がよく使われています。
長財布の相場感は、平均すると12万円程度でしょうか。高品質なレザーが使用されていることや、職人が手作業で仕上げること。また、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)というブランドのことも考えると適切な値段かなと思います。
Bottega Venetaの中古財布の相場
メルカリより
一方、中古になるとBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布の価格はガクッと落ちます。非常に状態の良いものでも半額。少し使用感があれば数万円で購入できます。
私の推測ですが、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布はデザイン性に優れている一方で耐久性には優れていません。
編み込み式のレザーはスレが発生しやすいですし、特に角の部分はどうしても負荷がかかるのでレザーがちぎれたりします。デザイン性とトレードオフの部分はあるので仕方ないですが、個人的には中古で程度の良いものを購入するのをおすすめしたいブランドです。
Bottega Venetaの財布のリペアの方法
では、ここからは実際に筆者がどうやって財布を綺麗にリペアしたのかご紹介していきます。上の写真はリペアを行った後の財布の状態。
一方、こちらは購入時の状態です。
革が固くなっていたので柔らかくして、汚れを落としスレも復活させて光沢を与えてあります。
難しそうに感じるかもしれませんが、道具と正しい手順さえ知っていれば誰でもできてしまうので、ぜひ真似してみてくださいね。
Bottega Venetaリペア1:財布の汚れを落とす
まずはBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布の汚れを落としていきます。
使うのは革靴用の汚れ落としです。レザー製品全般に使用して全く問題ありません。
筆者愛用がこちら。洗浄力が弱いタイプですが、栄養の補給とツヤ出しの効果もあります。色を落としすぎて失敗しないのでおすすめ。
これを布につけて財布を磨きます。財布の汚れをしっかりと落としていきます。Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布は編み込みが多いので、角度を変えながら磨いてやるとしっかりと汚れを落とすことができます。
磨き終わった後の布の様子がこちら。赤い塗料が落ちています。また、ここで気づいたことがあります。汚れを落とした部分ですがスレが目立たなくなっているのです。
このスレですが、もしかすると革の栄養不足から来ていたのかもしれません。次にレザーに栄誉を入れて質感を取り戻していくので、補色が必要かどうかはそこで見極めていきます。
Bottega Venetaリペア2:栄養を入れて革を柔らかくする
Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布の質感を取り戻すべく、「レザーソフター」というプロ向けのレザー補修アイテムを使っていきます。
写真ではわからない部分ですが、レザーの触り心地は非常に高級感に影響を与えます。高そうに見えるレザーアイテムも、質感が微妙だと一気に安っぽく感じるようになります。この工程では財布を柔らかくしっとりとさせることで新品当時の雰囲気に近づけていきます。
レザーソフターの使い方はちょっと特殊です。まず、50度のお湯を使って、1/10程度に希釈します。それを布を使ってレザーに塗っていきます。
汚れ落としの時と同じように、レザーの編み込みに合わせて角度を変えて塗ってやると効率的です。一度塗ったら少し時間をおいて2度塗り重ねました。
財布のスレはこの工程でほとんどわからなくなりました。上の写真はまだ完全には乾いていない状態ですが、乾いてもスレはほぼ目立ちません。
加えて、革が柔らかくなりました。革に栄養がなくなると摩耗に弱くなり擦り切れたりちぎれやすくなってしまいます。Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布を長く使うにはとっても重要な工程ですね。
ちなみに、財布の内側もレザー素材だったのでレザーソフターを塗ってあります。塗ったらしばらくは財布を開いて乾かしてやるようにします。
Bottega Venetaリペア3:財布に光沢感を与える&表面保護する
続いて、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布に光沢を出していきます。使うのはまたしてもプロ用のアイテムで恐縮ですが、「レザーラスター」というものを使っていきます。
これは取り皿に出して、そのまま布で塗ってやればOKです。
面積の大きなレザーアイテムではムラにならないか気を使います。しかし、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)のイントレチャートの場合には編み込みのおかげでムラも起きにくく、非常にスムーズに作業を進めることができました。
表面はもちろん、内側に関してもレザーラスターを塗っていきます。レザーラスターは一回ではあまり光沢がありませんが、3回くらい重ね塗りすると非常に強い光沢を出すことができます。
同時に表面の保護もできる優れもの。さらにさらに速乾性なので表面を塗って、ひっくり返して裏面を塗り終わった頃には表面が乾いています。
以上でリペアは完了。本当は補色もするのですが、スレが栄養補充だけで改善できたので今回のリペアは非常に簡単でした。
Bottega Venetaの財布をBefore After
まずはBeforeから。購入時のBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布の様子です。編み込み部分などスレがあり、色ムラが目立ちます。また、全体的に光沢がなくレザーの柔らかさも失われていました。
財布の角の部分などもスレがあり、みて分かる通り栄養不足で革が乾燥しています。これがリペアの結果こんなに綺麗になりました。
Afterがこちら。まず、色ムラはほぼなくなりました。栄養を入れて光沢をつけると一気に水々しくまるで新品のような風格に。光沢材を塗ったので塗る前に比べれば硬い質感ですが、それでも当初から比べれば非常に柔らかくなりました。
やはりBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)のイントレチャートは美しい。少々耐久性に難ありですが、自分でメンテナンスをしていくのなら非常にアリな選択肢だと思います。中古を安く購入して直せるならなおよし!
内側に関しても元々綺麗でしたが汚れ落としをしてからレザーを柔らかくし、光沢も与えているので新品のようです。
これならまだまだ使うことができるはず。それにしてもこれが4,900円はお得すぎた気がします。この状態ならばメルカリで2万円程度で販売されていても全くおかしくないですね。
Bottega Venetaの選んではいけない中古財布について
今回はBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布を満足なレベルにまで綺麗にすることができました。コスパがいいので中古品のBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)を購入するのをすすめたいのですが、購入の前に注意して欲しいポイントがあります。
- 編み込みにちぎれはないか
- 破れがないか
- 内装は綺麗か
この3つのピントを意識してBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布を購入して欲しいと思います。
編み込みですが、ちぎれや破れがあった場合には簡単には直せません。専門業者やブランドに送れば修理できるかもしれませんが、金額が高額なのでおすすめできません。金額は安価だったとしてもそのまま使うようになってしまうので筆者的にはおすすめできません。
また、中古でBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布を購入する際には内装もしっかりと確認するようにしましょう。
内装に大きな汚れがあったり、破れがあることもあります。この辺りもしっかりと確かめてから購入しましょう。
Bottega Venetaの財布は中古で十分使えるまで綺麗になる
それでは今回のまとめです。今回はBottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布について、リペアを行いました。リペアの結果は大成功。十分使えるレベルにまで綺麗にすることができました。
10万円を超える価格で販売されている財布を5,000円以下で購入して綺麗に使えると考えると割安感があります。また、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)の財布はスレが多く中古で安く流通しています。安く購入してリペアして付加価値を付けて販売するのは需要がありそうですね。