これまでブログの中でたくさん紹介してきたアイテムたち。その中でもとっておきの買ってよかったアイテム(=ベストバイ)について解説。紹介するのは時流に流されない「ずっと使える普遍的な魅力を持つモノ」ばかり。
筆者が実際に“買って”“使った”ベストバイアイテムをご紹介していきます。
そして今回ご紹介していくのはアメリカントラッドスタイルに欠かせない「G .H.BASS(ジー・エイチ・バス)」のローファー「LOGAN(ローガン)」。
G.H.BASS LOGANとの出会い
筆者が『G.H.BASS』と出会ったのは大学生の頃でした。当時の私はやっと革靴の取り扱いに慣れたところで、少しいい革靴に手を出してみたいという気持ちが強くなっていました。しかし学生なので使えるお金は限られています。
あまり高くなく、でも本格的な革靴が欲しい。そう考えていた時に出会って惹かれたのが『G.H.BASS』というブランド。そして「LOGAN」というローファータイプの革靴でした。
『G.H.BASS』はアメリカのとても有名なローファーブランドです。他にもローファーで有名なブランドはありますが、非常に高額。例えばJ .M .WESTONなどで購入しようとすれば10万円からの金額です。一学生の私に流石に買えるわけがありません。
しかし、『G.H.BASS』ならばローファーが2万円台で購入できてしまう。しかも高額であるはずの“レザーソール”のモデルがです。そしてさらに私はより安価に購入できるアメリカ本国からの直輸入品(並行輸入品)を購入。当時だと確か1万円と少しで購入できたはずです。
そこからは私の相棒として「LOGAN」は頑張ってくれています。靴べらを使うことなくすぐに履けて、でもしっかりキマってくれる本当に便利なやつです。
G.H.BASS LOGAN がベストバイなワケ
筆者がG.H.BASSのLOGANをベストバイだと考える理由は大きく3つあります。
“本物”なローファーなのにロープライス
ファッションアイテムにとって“本物かどうか”は非常に大切なポイントです。ミリタリーものなどはその典型的な例で、オリジナルと同じ素材やディティールなのが価値になります。
その点G.H.BASSのローファーはまさに真のローファー。みなさんも一度は聞いたことはあるであろう『ペニーローファー』という言葉は『G.H.BASS』の「LOGAN」が元ネタになっています。
本物のアイテムを身につけているとテンションが上がります。だってそれ以上にいいアイテムなどこの世に存在しないのですから。本物の価値があるのにロープライス。「LOGAN」って実はすごいローファーなのです。
キマらない夏のコーデにLOGANが刺さる
私が「LOGAN」を履くのは春から秋にかけて。特に夏の時期にはお世話になりっぱなしです。
夏の時期はアウターを羽織れないのでTシャツだったり、半パンだったりどうしてもシンプルで子供っぽいコーディネートになりがちなもの。そこに刺さるのがローファーもとい「LOGAN」です。
子供っぽいコーデでもレザーシューズを合わせると不思議とバランスが取れるものです。それに夏の革靴は蒸れるので通気性のいいスニーカーを履きがちですが、ローファーなら履き口が大きく気になりません。
夏のコーデがなかなかキマらないなら筆者は「LOGAN」を買ってみることをオススメします。
革靴初心者でもOKな懐の深さ
「LOGAN」は車でいったら“86”みたいな革靴です(車好きじゃないと伝わらないかもですが……)。『“86”はドライバーの運転技術を育てる』みたいな格言!?があるのですが、間違いなく「LOGAN」は革靴初心者のメンテナンス技術を高めます。
「LOGAN」に使われている素材は「ガラスレザー」といって、メンテナンスをある程度放置しても大丈夫な懐の広い革。革靴に抵抗感があったり、綺麗に維持できるか不安な人にこそ履いてもらいたい一足です。
先ほど『レザーソールのモデルがある』と書きましたが、メンテナンスが面倒だったり滑りやすいデメリットもあります。ラバーソール(ゴム底)のモデルも販売されているので、私のように『初めてのレザーソールを楽しみたい』という人でも『ソールはゴムで手軽に楽しみたい』という人でもどちらも全く問題なしなのです。
本当は教えたくないLOGANのヒミツ
『G.H.BASS』「LOGAN」にまつわるヒミツを紹介。
“本当は教えたくない”なんていってますけど、“本当は教えたくて仕方がない”んですよねぇ……。
マイケルジャクソンのスリラーのMVを見てみると・・・
キング・オブ・ポップといえば「マイケルジャクソン」。有名なスリラーのMVをぜひ見てみてください。足元を見てみると…実は履いているローファーは『G.H.BAS』のもの。実は『G.H.BASS』はマイケルジャクソンが好んで履いていたブランドとしても有名。
彼以外にもジョン・F・ケネディなど「G.H.BASS」のローファーを好んで履いていた有名人・著名人は多いそう。
それにしてもローファーで“スカイウォーク”をするなんて、マイケルジャクソンがすごいのかG.H.BASSがすごいのか……。きっとどっちもすごいんでしょうね。
LOGANといえば“ペニーローファー”、その意味は?
「LOGAN」といえばペニーローファー、ペニーローファーといえば「LOGAN」なわけですが、その意味をご存知でしょうか?シンプルなローファーをそう呼ぶと勘違いしている方もいますが、違うんです。
ペニーローファーとは“コインポケット”と呼ばれるものがついているローファーの総称。当時アイビーリーグに通っていた学生たちの中で『G.H.BASS』「LOGAN」にペニーコイン(50セント硬貨)を挟めるのが流行っていたんだそうです。それで「LOGAN」のような見た目のローファーがペニーローファーと呼ばれるようになったというわけ。
『LOGAN』の素材“ガラスレザー”の優れた点
筆者も好きな素材『ガラスレザー』。エナメルのように強い光沢があるのが特徴で、しかもその光沢が非常に長続きします。筆者の愛用している靴でいえばDr.Martnsなどもよく『ガラスレザー』が使われています。汚れたらブラッシングをしてやるだけで光沢が元通り。これほど手入れが楽な革素材も他にありません。
そしてもうひとつ注目したいのが防水性。ガラスレザーは水を弾くので非常に高い防水性を持っています。ローファーなのでそもそも雨の中履くことはないでしょうが、“雨染み”など水に関するトラブルも起きにくいので革靴初心者でも安心というわけ。
デメリットとして革靴特有の経年変化が楽しめないという問題はありますが、『ガラスレザー』の革靴は一足持っておくといざという時に何かと便利です。
G.H.BASS LOGANには兄弟モデルも
「LOGAN」には兄弟モデルも。私も実際に試着してみたことがありますが、サイズ感は「LOGAN」と同じでした。
代表的なモデルを2つほどご紹介します。
こちらは『LARSON(ラーソン)』。コインポケットの形状が少し異なるのと“ビーフロール”と呼ばれるくるくるっと丸まった革が特徴です。
そしてこれが「LAYTON(レイトン)」。“タッセル”付きのローファーです。一見奇抜に見えますが実物を見てみるとすごく上品です。
それから「G.H.BASS」のローファーはどれもカラーも豊富。ブラック・ブラウン・ワインと革靴にしては1モデルのカラー展開も多いのが特徴です。
G.H.BASS LOGANのお手入れ方法
「G.H.BASS」の『LOGAN』を綺麗に長く履き続けるために、お手入れ方法についても紹介しておきます。
普段の手入れはレザーローションだけでOK
革靴の基本の手入れはブラッシングです。「LOGAN」はガラスレザーが使われているのでブラッシングだけで綺麗になりますし、少し汚れたくらいならレザーローションで磨いてやるだけでOK。
この手入れ方法なら五分もかからずピカピカにできます。
たまのフルメンテナンスでまるで新品に
たまには本格的なメンテナンスもしてやりましょう。アッパーにはシュークリームで栄養を与えて、コバについてもヤスリで削ってコバインキで色を入れてやるとまるで新品のような見た目になります。
こちらは用意するものも多いですし時間もかかりますが、手順を守って行えば誰でも「LOGAN」を見違えるくらい綺麗にすることができますよ。
ちょっと賢いLOGANの買い方
最後は『G.H.BASS』「LOGAN」の買い方です。大きく分けて“公式サイトで購入する方法”と“アメリカからの直輸入品(並行輸入)を購入する方法”があります。
まず、『G.H.BASS』の公式HPで購入する方法。メリットはとにかく在庫数が多く取り扱いモデルも多いこと。最近では10日間お試し履きできるユニークなサービスも提供しているようです。
「G.H.BASS PENNY LOGAN」CLOUD SHOE COMPANYより
アメリカからの直輸入品(並行輸入)を購入するメリットはとにかく安いこと。じわじわと値上げはしているものの、今でも15,000円程度で「LOGAN」を狙うことができます。ただ、人気なアイテムなので在庫数が少ないことも。特に人気なサイズはなかなか手に入らないので粘り強く販売ショップを探すのがオススメです。
筆者おすすめのマストバイアイテム『G.H.BASS』の「LOGAN」いかがだったでしょうか。
買って後悔しないアイテムだと思うのでぜひ手に入れてみてくださいね。