筆者が最近ハマっているブランド財布のリペア。
自分が普段愛用している財布をリペアして長く使うこともできますし、中古で販売されている財布をリペアして安く手に入れたり、はたまた販売して利益を出すこともできます。
そのブランド財布、リペアできる?できない?見分け方について
購入すると高いブランド財布。有名ブランドのものなら10万円程度するのは当たり前。比較的手頃感のあるブランドでも素材が良いものを選べば軽く5万円以上はしますよね。
ブランド財布でも、使っていくにつれて徐々に汚れたり故障が出てきたりするもの。そんな時リペアが必要になるわけですが、リペアができるかできないかはその財布次第。
ブランド財布のリペアは自分ですると割安
ブランド財布のリペアと聞くと、何か難しい作業をしなければいけないように感じるかもしれません。しかし、今回紹介するような財布は道具さえあれば自分でリペアができてしまいます。
有名ブランドであれば、補修店に頼むとそれなりの金額が発生してきます。補修の方法も紹介していくので、自分にもできそうだと感じたならぜひ自分で補修をしてみてほしいと思います。
本革のブランド財布はリペア可能なことが多い
それでは早速、どんなブランド財布がリペア可能なのか解説していきます。
本革のブランド財布がリペアしやすい理由
本革は非常に丈夫な素材です。耐摩耗性に優れていて、少しくらい色が落ちたり傷がついてもリペアで簡単に治すことができます。
本革の耐久性は凄まじく、上質なレザーで作られた財布やバッグであれば10年程度は余裕で愛用することができます。逆にフェイクレザーなどの素材は加水分解を起こして数年程度で使えなくなってしまうことがほとんどです。
本革のブランド財布リペア方法
本革の財布は大抵の場合にリペアで新品同様にすることができます。
考えられるダメージとそのリペア方法をご紹介しておきましょう。
本革のブランド財布に傷やスレがある場合
まずは本革のブランドの財布に傷がある場合です。特に財布のフチの部分はよくぶつかるため傷やスレが多く染料の下の層の色が表面に見えてしまうことがあります。
このリペアにはレザー専用の染料を使います。私が使っているのはアドカラーというアイテムで、絵の具のように色を混ぜることができるので財布にあった色を作ることができます。
これを塗ってやると簡単に傷を目立たなくすることができます。
本革のブランド財布の質感が悪い場合
本革のブランド財布に意外と多いのが財布の質感が悪いという症状。特にフリマアプリやオークションで財布を購入した場合には質感がわからないので栄養が抜けて質感が悪くなっているアイテムが届くこともあります。
実はこの症状も簡単に解決することができます。
レザーは使ううちにだんだんと硬くなっていくもの。「経年劣化だから仕方がない」そう思っていませんか? しかし、今回紹介する方法を使えば新品に近いところまでレザーの状態を戻すことができるかもしれません。 レザーが硬くなる[…]
上記の記事でいくつか方法を紹介しているのですが、最も確実なのがレザーを柔らかくして質感を戻してくれるプロ用の栄養剤を使う方法です。
一般にはあまり販売されていませんが、こういった革用の柔軟剤が「ヤフオク!」等で販売されています。
筆者の愛用している「LEATHER SOFTER」はお湯で10倍に薄めて使うタイプですが、これを2・3回程度重ね塗りしてやると嘘のようにレザーの質感が戻ります。
本革のブランド財布に光沢がない場合
一部のレザー以外は財布を使っているとだんだんと光沢感が落ちてきます。光沢感は簡単に財布の雰囲気を簡単に高級に見せてくれる便利な要素です。特に傷やスレがあった財布はそれなりに使用してあることが多いので光沢感が薄くなってきていることがほとんどです。
そんな時に使いたいのがレザー用の光沢剤です。表面に布や筆で塗ってやるだけで簡単に光沢感を復活させることができます。また、表面の保護機能もあるので財布の色落ちや劣化を防ぐ効果も。
以上で本革のリペアの方法は以上です。
本革の財布は破れなどがない限りは綺麗にリペアすることができます。ただし、ルイヴィトンの財布の一部などはあまりに厚く表面にコーティング剤が塗られているので治すのが難しいことがあります。
エルメスやグッチなど革質にこだわりのある財布ブランドであれば、多少汚くても新品のように綺麗にすることができます。
裏地に剥がれがあるブランド財布のリペアは避ける
財布の裏地を見てみて剥がれがあるような財布のリペアは避けるようにしましょう。
フリマアプリなどで中古の財布をみる際には、裏地に剥がれや破れがないかしっかりとチェックしてから購入することをおすすめします。
裏地の剥がれがある財布のリペアは避ける理由
なぜ、財布の裏地に剥がれのある財布のリペアを避けるべきかというと、リペアが難しく非常に時間がかかるからです。
本革の財布でも裏地に合皮や革以外のファブリックを使っているケースは意外とあります。
これをリペアで直すとなると財布の分解などの作業が必要になります。これはとても素人にできる作業ではないですし、私でも似た素材感の布などを使って“当て布”のようにして目立たなくするのが精一杯です。
相当思い入れがある財布でない限りはリペアはせず使うか、プロに修理を依頼するのが良いでしょう。
財布を修理に出すと高額なケースも
裏地の剥がれや破れはプロであれば直すことができるケースもありますが、修理料金は高額なことがほとんどです。
これは当然で、財布を一度バラバラに分解して裏紙を取り替えてもう一度組み立てる必要があるためです。ブランドに直接修理を依頼した場合には財布によりますが5万円程度の修理費がかかるケースも。
ファスナーに難ありなブランド財布のリペアは避ける
ファスナーに難ありなブランド財布のリペアは避けること。
ファスナーが壊れているとそもそも財布として使えません。中古で購入する場合にはファスナーが問題なく使えるのかどうか確認してから購入しましょう。
ファスナーに難ありなブランド財布を避けるべき理由
ファスナーに難ありなブランド財布を避けるべき理由は冒頭でも触れた通り。財布として使えなくなってしまうから。観賞用の財布ならいいかもしれませんが、使えてこその財布です。ファスナーが壊れている財布は避けましょう。
また、ファスナーの動きが鈍い程度であれば直せることもあるのですが、完全に破損している場合には取り替えが必要になります。これは裏地の剥がれなどと同様に修理費が高くなります。
“破損”だけではない財布のファスナー事情
実は、ファスナーが破損していなくても避けるべき財布があります。それがファスナーに錆があるパターン。筆者の場合には一度このパターンで酷い状態のものをつかまされたことがあります。
普通の金属錆であれば簡単に落とすことができるのですが、ファスナーの場合には複雑な形状なのでなかなか全ての錆を落とすのは難しいです。また、錆が革に移っていることもあり拭き取るのが面倒です。
- ファスナーが破損していないか
- ファスナーに錆がないか
金属の装飾部分にサビがあるブランド財布は要検討
財布によってはブランドの金属のプレートがついていたり、スタッズがついているものがあったりします。プレート部分の小さな錆程度であればサビ落としで簡単に除去できます。しかし、サビの面積が大きかったり、サビのあるスタッズの量が多い場合には費用対効果を考えてみましょう。
例えばジミーチュウの財布。星型のスタッズがトレードマークのブランドですが、サビが付いたスタッズが多く除去に苦労しました。
幸い量が多いだけで程度は軽かったため1時間程度で財布のサビ落としは済みました。それなりに時間がかかるのでリペアを行うかはしっかり検討してみるのをおすすめします。
まとめ:ブランド財布、リペアできる財布・できない財布の見分け方を紹介
ここまでの内容を最後にまとめておきます。
- 本革のブランド財布は買い
- ただし、本革でも破れなどは避けるべし
- 裏地に剥がれのあるブランド財布は避ける
- ファスナーに難ありなブランド財布は避ける
- 金属部分にサビのあるブランド財布は注意が必要