最近このブログでよく取り上げている財布のリペアシリーズ。
今回は「JIMMY CHOO(ジミー・チュー)」の財布のリペアを行っていきます。
星型のスタッズが特徴的なブランド、JIMMY CHOO。スタッズのせいで時間はかかったものの、非常に綺麗な状態になりました。
今回はその具体的な財布の治し方と、使った道具やポイントなどを詳しく解説していこうと思います。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布の直し方を解説
今回直していく財布のブランドは「JIMMY CHOO(ジミー・チュー)」。星型のスタッズが特徴的なブランドです。
上の写真はメンテナンス後のものですが、前回のFENDIに引き続きいい感じの仕上がり。
最近よくこのブログで紹介している、ブランドものの財布リペアの記事。 ありがたいことにどうやら好評なようでございます。 そこで今回は新しいブランド。「FENDI(フェンディ)」の財布のリペアを行いたいと思います。 […]
スタッズのせいでメンテナンスがしにくい部分もありましたが、時間さえあれば誰でも綺麗にできる財布ブランドです。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布は中古が安い
今回リペアを行ってみて感じましたが、JIMMY CHOOは新品と中古の差が大きいブランドです。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の新品の財布の値段
https://www.jimmychoo.jp/ja/homeより
新品の場合、JIMMY CHOOの財布の値段は大体8万円程度(長財布)。これが中古になるとどうなるか。リペアでほとんど新品になるようなものが格安で販売されています。
中古ならJIMMY CHOO(ジミー・チュー)新品財布の1/10以下の値段で買える
こちらが今回購入したJIMMY CHOOの財布。パッと見全然綺麗ですよね。しかし、値段はフリマアプリで3,500円ほどでした。
色々とリペアしなければいけない部分はあるのですが、それでも3,500円はお買い得。リペアして使うもよし、綺麗にして販売しても良いかもしれません。
ちなみに、ほぼ新品同様のものも定価の半額程度でフリマサイトで販売されていました。そういうものであれば、この記事で紹介しているレザーのクリーニングさえしてしまえば気持ちよく使えるはずです。
【リペア】JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布とその状態
ここからはJIMMY CHOOの財布の状態を見ていきます。これが引きで見た時の状態。全体的に綺麗そうですよね。
しかし、近づいてみると星のスタッズの部分に青サビが。黒い星にはないので、銀色の星が金属丸出しのために起こっているのだと思います。
何せスタッズの数が多いのでサビ落としが面倒くさそうです。
次に、内部ですが、こちらも綺麗でした。カードの出し入れで若干光沢感が失われている部分もありましたが、これは後で光沢剤を使ってやれば問題ありません。
次に、角などのスレです。この財布、小さなスレが非常に多かった。ひとつ一つのスレはそんなに目立たないんですが、小さなスレが多いので全体的に使い込まれた感じがします。でもこれは補色でなんとでもなる問題。
全体的にスタッズ部分のサビが手強そうですが、それ以外は問題なくリペアを進められるでしょう。革は多少固くなっている程度なので、レザー用の柔軟剤を使ってから光沢を出して仕上げることにします。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布の直し方
では、JIMMY CHOOの財布を実際に直していきます。
今回行ったのは、財布の
- 汚れ落とし
- 質感戻し
- 光沢戻し
です。
順番に見ていきましょう。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の特徴的な“星”の汚れを落とす
使ったのが「さびとりつや之助」くん。サビが非常によく取れます。
これを星の面積が小さいので、綿棒で塗って汚れを落とします。
そのあとはティッシュでクリームごと汚れを拭き取る。これを繰り返します。
すると、サビ汚れが取れるわ取れるわ。クリームが残ってしまっていますが、これは気にしなくてOK。このあとレザーの汚れ落としを行うので、その際にこのクリームも拭き取っていきます。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布の汚れを落とす
次にレザーの汚れ落としを行います。使うのは「M.MOWBRAY」の汚れ落とし。前に靴磨きのセットを購入した時のミニサイズのものです。
これを布につけて磨いていきます。最初に財布の外側から。クリームと表面の汚れが落ちて、スタッズが綺麗になっていきます。表面が終わったら内部も汚れを落としていきます。表面で使ったのとは面を変えて汚れ落としを使っていきましょう。
これが汚れ落としを終えた状態のJIMMY CHOOの財布。レザーは汚れが落ち、マットな質感になりました。
スタッズの部分がこちら。青さびはほとんど気にならなくなりました。
ただ、どうしても少しだけ残っている青さびもあったので、残った部分を爪楊枝で取っていきます。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布の角スレを直す
汚れが落ちたので、今度はJIMMY CHOOの財布の色剥げ部分をリペアしていきます。使うのは「アドカラー」というアイテム。絵の具のように使えて、一度乾くと落ちません。革製品専用のものなのでその点も安心。
スレの部分にちょんちょんと筆で置いていくイメージです。画像左にあった角のスレですが、ほとんど目立たなくなったのがわかると思います。
このような感じでJIMMY CHOO財布の全体を見回しながらスレ部分や色剥げ部分のリペアをしていきます。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布の質感を甦らせる
リペアが終了しました。次にJIMMY CHOOの財布の質感を新品の時に近づけます。レザーの表面を触ったときに少し固い部分があります。固いのは栄養が足りていない証拠で、時間が経つとそんな部分がひび割れなどを起こすことも。
それを防ぐのが「LEATHER SOFTER(レザーソフター)」です。一般販売はされていないので、購入時にはヤフオクやメルカリで探してみてください。
布を適当に切って、クリップに挟めます。これを使って、今回は財布に「レザーソフター」を塗っていきます。
皿に取り出した「レザーソフター」にお湯を注ぎます。大体10倍くらいになるように薄めて財布に塗っていきます。
この時もスタッズが少し邪魔ですが、根気よく財布全体に「レザーソフター」を塗っていきます。
どうしてもスタッズと革の境界部分は塗りが甘くなるので、綿棒も使いながら塗り進めました。塗ったら30分程度放置して、乾いてから次の項目に移るようにします。
JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布に光沢を取り戻す
いよいよ最後の工程です。JIMMY CHOOの財布に光沢感を出していきます。使うのは「LEATHER LASTER(レザーラスター)」というアイテム。先ほどの「LEATHER SOFTER」とおそらく同じ販売元かと思います。
これを皿に取り出し、布を折って輪ゴムで留めたものを使って財布に塗っていきます。
角の部分から塗り広げ、できるだけムラにならないように塗り進めます。
JIMMY CHOOらしい光沢感が戻ってきました。「レザーラスター」は速乾性ですぐに乾くので、3回程度上塗りをしておきます。こうすることでムラもさらに目立たなくなりますし、レザー表面の保護能力も向上します。
リペアが終わったJIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布を見てみる
それでは、すべてのリペアが終了したJIMMY CHOOの財布の様子を見てみましょう。
財布の角に見られたスレは見事に目立たなくなりました。色を塗った後に光沢剤を塗っているので、より自然な見た目になっているはずです。
星のスタッズ部分とレザーの表面です。スタッズの青サビが落ち、本来の輝きを取り戻しました。
レザーの表面も綺麗になり、光沢剤を塗ったことでツヤも増しました。「レザーラスター」には表面の保護の力もあるので、この光沢感を長く維持してくれるはずです。
内部に関しても、スレなどある部分がありましたが、補色剤・柔軟剤・光沢剤と使ったおかげでスレがわからなくなりました。
これならまだまだこの財布を使っていけそうです。最近リペアをした財布が大量に手元に溜まってきたのでどうしようか…そろそろ販売したりすることも考えなくてはならない頃合いです。
ともあれ、スタッズの部分で時間はかかりましたが、JIMMY CHOOの財布が綺麗に仕上がって一安心です。
まとめ:【リペア】JIMMY CHOO(ジミー・チュー)の財布の直し方
以上、JIMMY CHOOの財布の直し方でした。
他の財布との違いはやはりスタッズ。このスタッズがあることでサビが発生しますし、栄養剤を入れたり光沢剤を塗ったりするのも少しやりにくかったです。
しかし、個人的にはJIMMY CHOOのデザイン大好きなんですよね…。手がかかる子ほど可愛いってことなんでしょうか。
ぜひ、皆さんも安くJIMMY CHOOの財布を手に入れて、リペアで綺麗にしてみてはいかがでしょうか。