ナイキ 「AIR JORDAN 4(エアジョーダン4)」といえば1989年に登場したバスケットボールシューズ。
しかし、驚くべきことに誕生から長い時間が経っているのにも関わらず、その人気は全く衰えていません。
ナイキ エアジョーダン4とは?
「AIR JORDAN 4(エアジョーダン4)」とは1985年に誕生したエアジョーダン1から続くエアジョーダンシリーズのひとつ。発売は1989年で、マイケルジョーダンのシグネチャーモデルとして誕生しました。
実は、ジョーダン1の人気があったのにも関わらず続くジョーダン2・ジョーダン3の人気はよくなかったと言います。
エアジョーダン4がなぜ生まれたのか?
実は、エアジョーダン4が発売する前年の1988年、マイケルジョーダンはナイキからの移籍を考えていました。これを思いとどまらせたのがナイキのエアジョーダン3のプロトタイプでした。
エアジョーダン3の正統進化系が「エアジョーダン4」
ナイキからの移籍を考えていたマイケルジョーダンですが、エアジョーダン3の優れたデザイン性や機能性がショーダンの移籍を止めたといわれています。
そして1989年、ジョーダン3をよりスポーティーに進化させたAIR JORDAN 4が発売となります。
ジョーダン3ではナイキ エアマックス1譲りのビジブルエアが搭載されました。これも4へと継承され、当時流行していたストリート色の強いデザインに近未来感を取り入れたエアジョーダン4のルックスが完成します。
伝説となった「エアジョーダン4」
エアジョーダン4が優れていたのはデザイン性だけではありませんでした。ジョーダン4を履いたマイケルジョーダンはNBAで大活躍し、そのプロモーション効果もありエアジョーダン4は爆発的なヒットをおさめます。
エアジョーダン4を履いたマイケルジョーダンは「THE SHOT(ザ・ショット)」と呼ばれる伝説的なプレイを見せました。これもエアジョーダン4の人気を決定づける一つの原因となりました。
何度も復刻される「エアジョーダン4」
エアジョーダン4が復刻される回数はもはや数えることができません。これが何を意味するかといえば、それだけ市場がジョーダン4を欲しているということです。
私たち一般のスニーカヘッズにはマイケルジョーダンのような得意な身体能力はありません。なのでエアジョーダン4の性能は過剰かもしれません。
エアジョーダン4の特徴について
ここではAIR JORDAN 4の特徴について解説。
ジョーダンシリーズで初めての魅せるプラスチック素材
ジョーダン2では外側から見えないように配置されていたプラスチックパーツ。これは足をしっかりとホールドするために採用されていましたが、ジョーダン4では初めてはっきりとソニーカーの外側に見えるようプラスチック素材が配置されました。
スニーカーの強度を向上させるのはもちろん、デザイン的なアクセントにもなりました。
メッシュ素材を採用したのもエアジョーダン4が初めて
意外かもしれませんが、それまでのエアジョーダンでは主にアッパーにレザーを使っており、メッシュ素材を採用してきませんでした。メッシュ素材を初めて取り入れたのがこのジョーダン4であり、通気性の向上とシューズ全体の軽量化にも繋がりました。
ナイキのエアシステムを靴の前後に配置
AIR JORDAN 4ではナイキ エアマックスに搭載された“ビジブルエア”システムをかかとの部分に搭載しました。
これに加えて、前面部分にもエアシステムを搭載し、ジョーダンシリーズとしては初めて前後にエアシステムを配置したシューズとなりました。
エアジョーダン4のオリジナルカラーについて
今でも根強い人気を誇るカラーリングです。復刻の際にも意識されることが多く、多くはプレミア価格で流通されています。
AIR JORDAN 4:White Cement(ホワイトセメント)
ホワイトレザーのアッパーにグレーのアクセントと、特徴的なセメントプリントが施された“ホワイトセメント”。シュータンのレッドのアクセントカラーも特徴的です。エアジョーダン4の初回リリース時にマイケル・ジョーダンが着用したこともり、高い人気を誇っています。
AIR JORDAN 4:Black Cement(ブラックセメント)
起毛させた黒いレザーアッパーにグレーのアクセントとブラックのセメントプリントが施された“ブラックセメント”。レッドのアクセントカラーも特徴的でこのモデルも非常に高い人気を誇ります。ファンからは“ブルズカラー”とも呼ばれています。
AIR JORDAN 4:Military Blue(ミリタリーブルー)
“ミリタリーブルー”は全体的な印象は“ホワイトセメント”に近いですが、プラスチックパーツやシュータンのジャンプマンロゴには鮮やかなブルーが使われています。
AIR JORDAN 4:Fire Red(ファイヤーレッド)
ホワイトレザーにブラックメッシュ、各部のパーツは赤色となっておりジョーダン1に見られた“シカゴカラー”を彷彿とさせる“ファイヤーレッド”。その色味からファン人気の高い一足です。
エアジョーダン4の人気を決定付けた“THE SHOT”
最後に、AIR JORDAN 4の人気を決定づけた伝説の「The Shot」についてお話ししましょう。
時は1989年の5月7日。NBAのマイケルジョーダンの所属するブルズとキャバリアーズの試合です。
2勝2敗で迎えた第5戦、99-100という超僅差の試合終了間際。ボールを受けたマイケルジョーダンは、ドリブルでフリースローラインからシュート。相手選手を空中で交わしての美しいシュートはまっすぐゴールへと落ちていきました。しかも、“鳴り響く試合終了のブザーの中で”です。
これがThe Shotの全様です。この時に着用していたのがAIR JORDAN 4のブラックセメント(通常ブルズカラー)であり、エアジョーダン 4はThe Shotという奇跡のプレイとともに伝説になったのです。
ナイキ エアジョーダン4とは?この記事を読めば全部わかります
今回はナイキのエアジョーダン4について解説してきました。
エアジョーダン4って本当に格好いいですよね。見た目もいいのに性能も高くて、さらにThe Shotなんていう伝説まで備えていて。エアジョーダンシリーズの英雄です。
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