ナバホ族のインディアンジュエリーの特徴と有名なアーティストについて

インディアンジュエリーの製作を行っている代表的な部族は「ナバホ族」「ホピ族」「ズニ族」「イスレタ族」「サントドミンゴ族」の5部族。

その中でもナバホ族は特に大きな部族です。

今回はそんなナバホ族が作るインディアンジュエリーについて解説です。

彼らが作るインディアンジュエリーにはどんな特徴があるんでしょうか?

特に有名なアーティストについてもまとめてみました。

 

インディアンジュエリーって一体なに?

インディアンジュエリーについて日本では明確な定義がありません。

なので、インディアンジュエリー風のものまでインターネットなどでは堂々と”インディアンジュエリー”として売られていたりします。

 

しかし、インディアンジュエリーの本場アメリカにはしっかりと基準が存在します。

その定義はシンプルで、ネイティブアメリカン(インディアン)の血筋を持つ人々が作ったアクセサリーのこと。

この基準を満たしていないものはもちろんインディアンジュエリーと呼称することができません。

 

今回紹介する「ナバホ族」は、ネイティブアメリカンの中でも大きな比率を占める部族です。

 

ナバホ族ってどんな部族?

「ナバホ」という名前の意味は、テワ・プエブロ語で「涸れ谷の耕作地」という意味だそうです。

どこにいるの?

住んでいるのはニューメキシコ州からアリゾナ州にまたがる広大な保留地です。

ネイティブアメリカンの中でも特に大きな部族で、インディアンジュエリーの代表的な5つの部族(「ナバホ族」「ホピ族」「ズニ族」「イスレタ族」「サントドミンゴ族」)の中でも最大の人口を誇っています。

現在の人口はおよそ30万人ほどのようです。

また、今では多くのインディアンの中で作られているインディアンジュエリーですが、いち早くこの製作を始めたのはナバホ族でした。

 

なぜナバホ族はインディアンジュエリーを作るようになったのか

Wikipediaより

ナバホ族がその後のインディアンジュエリーにつながる銀細工の技術を身につけたのにはきっかけがありました。

それはメキシコで銀鉱山が発見されたこと。

この時産出される銀を使った銀細工の技術を、ナバホ族が真っ先に取り入れました。

現在では全米のインディアンに広がっているインディアンジュエリー製作。

これを一番に作り始めたのがナバホ族。

現在ではインディアンジュエリーの実に8割以上がメイド・イン・ナバホだともいわれています。

それだけ優れた技術を持っているということなのでしょう。

 

ナバホ族の作るインディアンジュエリーの特徴とは?


CROSSより

ナバホ族の作るインディアンジュエリーの特徴的なデザインの1つに「ナジャ」というものがあります。

これは独特な半月状のデザインをしたもので、カボチャの一種”スクワッシュ”というの花の形をモチーフにしているそうです。

 

また、使用する素材にも特徴があります。

シルバーが使われているのはもちろんですが、「トルコ石(ターコイズ)」が使われているのも特徴の1つです。

美しい青色のターコイズが使われたシルバーアクセサリーは誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。

ターコイズはパワーストーンですし、12月の誕生石にもなっています。

「繁栄、成功、強運、健康」などの石言葉もあるので、お守りとして身につけるのもいいかもしれません。

 

ナバホ族の有名アーティストについて

ナバホ族の中でも特に有名なアーティストがいます。

先ほど紹介した「ナジャ」や「ターコイズ」などの特徴の他にも、アーティトごとに様々な特徴を持つ作品を作っています。

ここでは何人かナバホ族のアーティストをピックアップしてご紹介してみようと思います。

もちろん、この他にも素敵なアーティストがたくさんいますよ。

 

Sunshine Reeves

146mmサンシャインリーブスフォーサイドスタンプバングル心斎橋店マライカ楽天市場店より

Sunshine Reeves(サンシャインリーブス)の作るインディアンジュエリーはとても繊細で美しいスタンプワークが評価されています。

彼のお兄さん(Gary Reeves)も有名なインディアンジュエリーのアーティストです。

インディアンジュエリーらしいデザインが多く、初めて購入するインディアンジュエリーとしてもおすすめされています。

近年では星をデザインしたジュエリーが人気で、日本でも注目度が上がっているようです。

Tom Hawk

it’s 12 midnight楽天店より

私が好きなのがこのTom Hawk(トムホーク)の作るインディアンジュエリー。

一見するとインディアンジュエリーに見えないようなデザインのものが多いです。

しかし、れっきとしたインディアンジュエリーです。

ゴテゴテとしたデザインのインディアンジュエリーは避けたいけれど、きちんとしたアイテムをファッションに取り入れたいという場合には非常におすすめなアーティストです。

また、重ね付けをしても嫌味のないデザインです。

複数のバングルや、リングなどと合わせて身につけるのも面白いです。

 

Jennifer Curtis

Select Shop Nose Lowより

Jennifer Curtis(ジェニファーカーティス)の作品はインディアンジュエリーらしさを残しつつ、モダンかつシンプルな方向に舵を取ったデザインが多いです。

「シンプルなアクセサリーが欲しい、でも普通じゃ物足りない」という方にはぴったりです。

ターコイズの付けられているアクセサリーなら注目を集めることができるでしょうし、逆にターコイズのないシンプルなものならどんな服装にも合わせることができます。

ジェニファーカーティスは女性のアーティスト。

女性ながらの感性で作られる作品は一見の価値ありです。

 

ナバホ族のインディアンジュエリー、お気に入りは見つかりそう?

ナバホ族のインディアンジュエリーはとにかく豊富。

インディアンジュエリーの大部分を占めるのがこのナバホ族のものです。

 

インディアンジュエリーらしいアクセントの効いた目立つデザインのものから、一見するとインディアンジュエリーには見えないシンプルなものまで。

きっとあなた好みのインディアンジュエリーも見つかるはずです。

インディアンジュエリーは全てハンドメイドの一点もの。

大量生産はできないので、その分一般的なシルバーアクセサリーよりも値段は高いのが一般的です。

しかし、それに見合う価値とロマンが確かにインディアンジュエリーにはあります。

あなただけのインディアンジュエリーをぜひ探してみてくださいね!