腕時計の革ベルトをメンテナンス。汚れを落として質感&光沢を復活

「長年使ってきた腕時計のレザーベルト、汚れが付いて質感も硬くなってきてしまった」よくある悩みだと思います。

今回はそんな腕時計の革ベルトを復活させる方法をご紹介。

 

中古で購入したレザーベルトの腕時計を使いたいという方にもおすすめです。

 

 

腕時計のレザーベルトを新品みたいに復活させたい

今回は腕時計の革ベルトの汚れを落とし、質感を戻し、光沢も復活させていきます。

それぞれのリペア方法ですが独立しているので、「汚れを落としたい!」「光沢を与えたい!」など個別のリペアにも応用できます。

必要な部分だけを参考にしていただいても大丈夫です。

 

 

今回綺麗にしていく腕時計について

この記事を書くにあたって、中古の腕時計を用意しました。

アクアスキュータムの150周年記念の時計で、オークションで安く手に入れることができました。

 

ワニっぽいレザーベルトですが、おそらく型押しだと思います。

 

そんなに汚れてはいないものの、前の持ち主が使っていたはずですので綺麗にクリーニングして見た目も新品のようにしていきたいと思います。

 

 

腕時計革ベルトのクリーニング方法

腕時計のレザーベルトのクリーニングにはレザー専用の汚れ落としを使います。

汚れ落としについては前にこの記事で色々とご紹介しているので参考にしていただければと思います。

レザークリーナーについて

今回はレザー用の汚れ落としについてのお話。 色々な会社から色々なレザー用のクリーナーが販売されています。筆者はこのブログで革靴や革製品についての記事をよく書いていますので、レザーのクリーナーをよく使います。   あかパンダ[…]

 

個人的におすすめなのはこちらの汚れ落とし。汚れ落としと保革、ツヤ出しが一緒になっていてとても手入れが楽です。また、匂いも少なく洗浄力も強すぎないのでトラブルも少ないでしょう。

 

 

レザークリーナーでレザーベルトを吹き上げる

今回は中古品ということもあり、洗浄力の強いタイプのレザークリーナーでベルトを拭いていきます。

 

時計本体を傷つけないよう、ベルトを外して作業を行います。

 

柔らかい布にクリーナーを含ませてベルトを優しく拭いていきます。まずは裏面から。同じ布を使って表裏を磨く場合には、色が薄い面から拭くと色移りの心配がありません。

 

軽く拭いただけですが、これだけ汚れが落ちました。

 

次に表面です。布の面を変えて、同じように磨いていきます。もし、磨きにくい部分があれば綿棒などにクリーナーをつけてベルトを拭いても問題ありません。

 

腕時計のベルトの汚れが落ち綺麗な状態になりました。

クリーナーによっては水分が残ることもあるので、時間をおいて乾いてから次のリペアにすすみます。

 

 

 

腕時計のレザーベルトの質感を甦らせる

次に、レザーベルトの質感を甦らせていきます。固くなったレザーベルトも紹介した方法を使うことで柔らかな質感を取り戻すことができます。

 

 

革用の柔軟剤を時計のベルトに塗っていく

使うのはレザー用の柔軟剤です。「レザーソフター」という商品を愛用していますが、これを使ってレザーの質感を取り戻していきます。

 

まずは適当な皿などに「レザーソフター」を少量取り出し、50度程度のお湯で10倍に薄めていきます。これをベルトに塗っていきます。

 

ベルトに塗る際に使うのは布を丸めて輪ゴムで留めたもの。使い終わったらすぐに捨てられるので便利です。

 

ベルトの裏・表と隅々まで塗っていきます。端の部分も忘れずに!

 

 

ベルトが乾くまで待つのもメンテナンス

塗り終わったら乾くまで休憩です。30分くらい待ってベルトが乾いてから次の作業を行うようにします。

そして乾いた状態が上の画像。正直裏面はあまり変わらないのですが、表面が柔らかくなり時計のバンドがしっとりした革本来の質感に蘇りました。

 

 

腕時計のレザーベルトの光沢感を復活させる

腕時計のレザーベルトについて、汚れを落とし質感を復活させました。次にベルトに光沢感を与えていきます。

 

レザーに光沢を与える「レザーラスター」という光沢剤を使っていきます。これには光沢を取り戻す以外にも腕時計のベルトに嬉しい機能が備わっています。

 

 

表面保護の効果もある光沢材を腕時計の革ベルトに塗っていく

今回使用するのは「レザーラスター」というレザー製品用の光沢剤です。この「レザーラスター」ですが、ベルトに光沢を与えるだけでなく、レザー表面に膜を作ることで表面を保護する機能も持っています。

ベルトの綺麗な状態を長持ちさせることができるので、腕時計のベルトに使用するのにぴったり。

 

使い方は簡単で、先ほど「レザーソフター」を使った時と同じように布を巻いて輪ゴムで留めたものを使ってベルトに塗っていきます。

 

今回塗るのはベルトの表面のみ。内側に塗っても見えないので内側には特に塗らずに仕上げます。

 

 

光沢感を見ながら2・3回程度レザーベルトに上塗りしていく

「レザーラスター」は速乾性なので、塗って少し時間を置くと表面がさらさらとした状態になります。1回で好みの光沢感になればそれでOKなのですが、今回は2回ほど重ね塗りを行いました。

そのほうがムラもなくなり綺麗な仕上がりになるかと思います。

 

そしてこちらがメンテナンスを終えた腕時計の革ベルト。汚れが落ちて、光沢感も増しています。また、写真ではわかりませんが質感も柔らかく乾燥した感じが無くなっています。

ベルトの栄養がなくなると劣化も早くなるので、長く愛用するためにもこうしたメンテナンスはマメに行っておきたいところです。

 

 

今回の腕時計レザーバンドメンテナンスで使用したアイテムについて

汚れ落としで使用したのが『サフィール』の「レノマット」というアイテム。非常に洗浄力の高いレザー用汚れ落としです。

洗浄力が強い分、レザーを痛める原因にもなりかねないので、レザー初心者には少し洗浄力の弱めなこちらの汚れ落としをおすすめします。

 

『M.MOWBRAY(エム・モゥブレイ)』から発売されているもので、レザーの汚れ落とし・保革・ツヤ出しの効果があるオールインワンタイプです。革靴などにも流用できるので便利なはずです。
 
レザーを柔らかくする「レザーソフター」レザーに光沢と表面保護の効果もある「レザーラスター」。こちらはヤフーオークションやメルカリで購入することができます。
知名度はないですが、効果抜群の隠れたアイテムなので、ぜひ試してみてください。
※上記リンクより「ヤフオク!」の検索結果へ飛べます
 

 

まとめ:腕時計の革ベルトをメンテナンス。汚れを落として質感&光沢を復活

今回は腕時計の革ベルトについてメンテナンスを行ってきました。

  1. 革ベルトの汚れを落とす
  2. 革ベルトの質感を戻す
  3. 革ベルトの光沢を復活させる

この3つのステップでメンテナンスを行ってきましたが、どれも難しいことはなく手順と道具さえあれば誰でにも実践可能だと思います。

 

ぜひ、愛用の時計ベルトを綺麗に長く愛用するためにも参考にしていただければ幸いです。

仮に時計を手放すことになったとしても、綺麗なベルトのまま次の持ち主に送り出すことができると思います。