トレンドのボーダーですが、簡単にファッションに取り入れるならバスクシャツがおすすめ。
そして、バスクシャツといったら真っ先におさえておきたいブランドが「SAINT JAMES(セントジェームス)」です。
今回はセントジェームスの歴史について深掘り。成り立ちや歴史、定番の商品までこの記事を読むだけでセントジェームス通になれちゃいます。
バスクシャツで有名なセントジェームス
知れば知る程ヤバい(いい意味で)ブランド。
セントジェームスはフランスの歴史あるブランドです。なんと、100年以上の歴史があります。
セントジェームスの歴史はボーダーシャツの歴史。100年もコットンボーダーシャツを作り続けてきたそうです。あなたの両親やおじいちゃん・おばあちゃんが生まれるよりも前からコットンボーダーシャツを作り続けているってことですよ。
もうこれだけでもヤバいですよね。
でもこんなの序奏でしかありません。セントジェームスのブランド・ヒストリーを知ればさらにそのヤバさを知っていただけるはずです。
セットジェームスってどんなブランド?
ブランドの成り立ちや有名になったきっかけについてお話ししていきます。
セントジェームスの成り立ち
産業革命後の19世紀の半ば、1889年にセントジェームスは設立されました。
場所はフランス北部ノルマンディー地方。世界遺産であるモン・サンミッシェルがある場所ですね。
このモン・サンミッシェルはセントジェームスとの結びつきが強い場所です。
モン・サンミッシェルの干潟で育った羊からとは良質な羊毛が取れたそうで、地元の船乗りの仕事着である“マリンセーター”の原料になっていたそうです。さらにいうと、この“マリンセーター”がバスクシャツの原型になったそうですよ。
20世紀に入ると、社名が変わり、TRICOT SAINT JAMES(トリコ・セントジェームス)へ。マリンスポーツウェアやカジュアルウェアが人気となりさらなる成長を遂げました。
セントジェームスが有名になったきっかけ
もともとバスクシャツは船乗りのための服でした。そこから時代が変わりマリーン(海軍)の制服となり、現在ではカジュアルウェアの定番となっています。
なぜ、現在でもセントジェームスのシャツがカジュアルウェアの定番としてここまで有名なのかというと、伝統を受け継いだものづくりをしているからです。
素材の選定や紡績、染色から縫製まで全ての工程が厳しく管理されています。
特にブランドを代表するボーダーシャツ「OUESSANT(ウェッソン)」は創業以来ほぼそのままの形となっているそうです。
130年以上前からあるデザインのボーダーシャツを今もほぼ当時のまま購入できるなんてヤバいですよね。
また、セントジェームスはこんな賞も受賞しています。
- 2005年1月:EDC優秀賞“EDC ETHIQUE & GOUVERNANCE”受賞
- 2013年:EPVラベル取得
“EDC ETHIQUE & GOUVERNANCE”は「伝統を正しく継承しフランスの精神を伝達する企業」へ送られる賞。
“EPCラベル”はフランス国内の約1400社が認定を受けているもので、卓越した手工業・技術を有する企業の印。フランス政府のお墨付きです。
ラベルに込められた意味について
セントジェームスのラベルですが、これまでに以上のような種類がありました。
ラベルに多くみられる“山のようなもの”の正体が皆さんにはお分かりでしょうか?
現在のラベルがこれなんですが、“やはり山のようなもの”がネームの上に鎮座しています。
勘の良い方はお気づきでしょうが、これは『モン・サンミッシェル』です。赤・白・青とフランスを象徴するトリコカラーが使われているのもポイント。
これも知っていると鼻高ですが、ラベルにある“Né de la mer”はフランス語で“海から生まれた”の意味。
ブランドの全てを表す見事なラベルなわけです。
セントジェームスの定番アイテム
さて、セントジェームスの定番アイテムを見ていきましょう。
もちろん、セントジェームスを代表するアイテムはバスクシャツですが、いくつか種類があります。
特に有名なバスクシャツを2点紹介したいと思います。
そのバスクシャツが、
- OUSSANT-ウエッソン-
- NAVAL-ナバル-
の2種類です。
OUESSANT(ウエッソン)
セントジェームスのシャツの定番中の定番。ボートネック、長袖のシャツの原型はノルマンディー地方の漁師やヨットマン等の船乗り達が着ていたもの。実用的に考えられた素材、スタイルが特徴です。
コットン100%、目のしっかりとした素材は、洗濯機でガンガン洗っても大丈夫。着込んでいくことによって、だんだんと風合いも出て、肌に気持ちよくなじんでいきます。
公式でも定番中の定番と称されているのがウエッソン。
先ほどブランド創業当初から(つまり130年以上)ほとんど形が変わっていないと紹介したのもこのウエッソンです。
なんでも、改良する余地がないくらい完成されたデザインなのだそう。
ちなみに、なぜボーダーが採用されていいるかというと海に落ちた際に発見しやすいようにするためだそう。
素材やデザイン、カラーまでしっかりと考えられたアイテムなわけです。
今回はSAINT JAMES(セントジェームス)のOUESSANT(ウエッソン)を購入したのでレビューをしていきたいと思います。 ウエッソンはセントジェームスを代表するアイテム。 あかパンダ いつ[…]
NAVAL(ナバル)
セントジェームスのもうひとつの長袖定番シャツ、ナヴァル。かつてフランス海軍の水兵たちの制服であったことからこの名がつきました。上質なコットン100%の素材は、ウェッソンより糸の番手が細く、やや薄手です。吸湿性に優れ、洗濯を繰り返し着込んでいくことによって、よりいっそう肌に気持ちよくなじんでいきます。ボートネックの胸もとと肩口が無地なのが、すっきりした印象です。
ウェッソンに負けず劣らず有名なのがNAVAL(ナバル)ですが、画家のピカソも愛用者の1人です。
ピカソは白地にネイビーの配色のバスクシャツを好んで着ていたそう。
「セントジェームス」の他に「オーチバル」というブランドのバスクシャツも着ていましたが、色々な写真を見る限り(皆さんもぜひ「ピカソ バスクシャツ」で検索を!)セントジェームスのナバルを着ている率が高い気がします。
なんだか着るだけで美的センスが上がっちゃいそうですね。
今回はORCIVAL(オーシバル)の「コットンロード フレンチバスクシャツ」を購入してみましたのでそのレビューをお届けしたいと思います。 購入したのはブラックのソリッドタイプ(無地)の[…]
ちなみに、“アンディ・ウォーホル”や“ジャン=ポール・ゴルチエ”もセントジェームスのバスクシャツを愛した有名人。