ブラウンのレザージャケットのメンテナンス方法について解説してみる

今回は以前このブログで紹介したブラウンのレザージャケットのメンテナンス方法について解説していきたいと思います。

ブラックのレザージャケットのメンテナンス方法はこのブログで紹介したことがありますが、そういえばブラウンについて触れるのは初めて。

 

基本的にブラックでもブラウンでもレザージャケットの手入れ方法は同じですがしかし、ブラウンだからこそ注意すべきポイントもいくつかあります。

今回は皆さんの手元にあるジャケットの手入れがしっかりとできるようにメンテナンス方法について解説していきたいと思います。

 

ブラウンのレザージャケットのメンテナンス方法について解説してみる

今回はブラウンのレザージャケットのメンテナンス方法について紹介していきます。基本的にはブラックのレザージャケットと手入れ方法は同じです。

しかし、ブラウンの場合には似合うカラークリームの選び方であったりとか、ブラックはまた勝手が違う部分もあります。

 

今回は私が先日購入したブラウンのライダースをメンテナンスしてきます。メンテナンスの流れに沿って注意すべきポイントなどご紹介していきます。

 

今回メンテナンスしていくのはこんなブラウンのレザージャケット

さて、今回メンテナンスをしていくのはRetoro Grade(レトログレード)というブランドのレザージャケットです。

シープレザーが使われた非常に柔らかなレザージャケットで発色のいい綺麗な茶色をしています。

 

 

まだ日の浅いブランドなので「Retro Grade」という名前をあまり聞きなれないかもしれませんが、実はSchott(ショット)の日本正規代理店を務める上野商会さんが展開するオリジナルブランド。

Schottのライダース作りのノウハウが詰まった本格的なブランドなのです。それでいて値段は非常にお手頃で、私が購入したのは1万5千円ほどのライダース。シープレザーですがそれでも市場価格は5万円〜だと思います。

Retro Gradeが気になった方は下の記事をぜひご覧ください。

購入レビュー

バイクに乗る時、私はいつもライダースを着てなっています。しかし、持っているのはシングルとダブルのライダースのみ。しかも色は黒。 今考えると、少し変わったレザージャケットに手を出したくなるのは必然でした。   […]

 

ジャケットのメンテナンスで使うアイテムについて

先に今回のメンテナンスで使用したアイテムについて触れておきます。おすすめの商品のリンクと共に紹介していくので、もしまだ持っていないという方は購入を検討してみてください。

 

ちなみに、基本的には革靴のメンテナンスで使用するアイテムと変わりません。ブラウンの革靴を購入した際にもそのまま転用できます。

 

メンテナンスの道具①:ブラシ類

まずはブラシ類です。全部で3つのブラシを用意しましょう。

 

ほこり落とし用の馬毛ブラシ

「馬毛ブラシ」はジャケットに付いた大きなホコリを落とすのに使います。靴用と兼用しても構いませんが、気になる場合には買い足すことをおすすめします。

 

最初は1,000円から1,500円程度のブラシで充分。これより安いブラシだと毛が抜けやすかったりと実用性に問題が出てくるので避けるのが無難です。

 

クリームを塗るペネトレイトブラシ

レザー用のクリームを塗る際、「ペネトレイトブラシ」があると便利です。なくても指で塗ることができますが、汚れますしレザージャケットのように広い面積を塗るのは時間がかかります。

 

また、他の色のものも併せて使うと色が混ざってしまいます。黒なら黒用、茶色なら茶色用と同系色ごとに一本は最低でも持っておくようにしましょう。価格は数百円で購入できます。

 

クリームを浸透させる豚毛ブラシ

「豚毛ブラシ」はレザー用のクリームを革に浸透させるのに使用します。クリームの色が混ざるのを避けるために、ペネトレイトブラシと同じようにクリームの色ごとに用意しましょう。

 

値段は1,000円から1,500円程度の手頃なものが最初はおすすめです。安すぎるものはやはり毛が抜けやすいなどとトラブルがあるため避けるのが無難です。

 

メンテナンスの道具②:クリーム類

次にレザージャケットのメンテナンスに使うクリーム類の紹介です。

 

レザーローション汚れ落としも兼用

まずは汚れ落としの「レザーローション」です。

おすすめはステインリムーバーなど汚れ時に特化したものよりも、保革などもできるオールインワンタイプ。汚れ落としの能力では劣りますが、レザーへの負担が少ないです。

 

今回はレザージャケットに補色したい部分があったのでクリームも別途使いますが、普段のお手入れはこのレザーローションのみで十分なほどです。

いくつかのブランドから似たようなコンセプトのものが出ているので、今回は私が愛用しているもののリンクを貼っておきます。

 

ブラウンの靴クリーム

レザージャケットとはいえ、メンテナンスに使うクリームは靴用のもので構いません。ただし、クリームの色には注意しましょう。

 

愛用しているブラウンのジャケットよりも色がワントーン薄いものを選びます。不安な場合にはレザージャケットを持って靴売り場に行き、販売員の方に相談するといいでしょう。

 

メンテナンスの道具③:その他の道具

今回は汚れ落としやジャケットについた余分なクリームを落とすのに布を使います。

レザージャケット以外にも、例えば革靴の鏡面磨きなどにも使えるのでフランネル生地がおすすめです。ただ、今回は汚れを拭いたりするだけなので着古したTシャツなどを使用してもOKです。

 

靴磨きセットを使うのもおすすめ

 

今回紹介したような商品がまとまった靴磨きセットを利用するのもおすすめです。

下の靴磨きセットは私も以前使ったことがあるシリーズで、ブラウンのクリームがセットになったものがあったので紹介してみます。

 

実際にブラウンのレザージャケットのメンテナンスをしてみる

ではブラウンのレザージャケットのメンテナンスについて、順を追って説明していきましょう。

 

ブラッシングでレザージャケットの大きなほこりを落とす

まずは汚れ落とし用のブラシを使って、レザージャケットをブラッシングするようにしましょう。

最初にブラッシングをする理由は、ほこりを落としこの後に行う作業に巻き込まないようにするためです。

 

この後にレザークリームなどを塗るので、先に汚れを落とさないとその上からクリームを塗ることになってしまうのです。

 

ブラシを用意したらレザージャケット全体にブラシをかけていきます。少し力を入れて、手首のスナップを効かせながら行うのがコツ。

レザーは摩擦に強いので、慎重になる必要はありません。

 

レザーローションでレザージャケットの頑固な汚れを落とす

先のブラッシングで大きなホコリは落ちたはずなので、ここでは頑固な汚れを落とします。ローションタイプの汚れ落としを布に染み込ませて磨き上げていきます。

 

この工程には古くなったクリームを落とす効果もあります。ブラッシングの時同様、レザージャケット全体を磨き上げていきます。

 

今回メンテナンスを行っているジャケットは購入したばかりのもの。それでも前に塗られていた余分なクリームが落ちて布が茶色くなっているのがわかります。

 

ブラウンのレザークリームで補色と栄養補給

レザージャケットから余分なものが消えてまっさらな状態になりました。ここで「レザークリーム」の出番です。

使うのは私がブラウンの革靴のケアでも使っている靴クリーム。これを「ペネトレイトブラシ」で少量ずつ取り出しジャケット全体に塗っていきます。

 

一度に取る量は米粒1つ分くらい。想像以上にクリームは伸びるので、クリームがなくなったら継ぎ足してという感じで塗っていきます。

 

ペネトレイトブラシではなく、本当は手で塗ったほうが体温でクリームが革に浸透して良いという話も聞きます。ただし、そうしてしまうとレザージャケットは革の面積が広いので非常に時間がかかります。

革靴ならまだしも、レザージャケットのメンテナンスはペネトレイトブラシを使うのが良いでしょう。

 

ブラッシングでブラウンの靴クリームを革に浸透させる

ペネトレイトブラシでクリームを塗り終わったら、ブラシを使って靴クリームを浸透させていきます。

汚れを落とした時と同じように少し力を入れつつ手首のスナップを効かせて磨きましょう。

 

よくいわれるのは、「革の毛穴にクリームを押し込むように」です。イメージしながらブラッシングをしてみるといいかもしれませんね。

 

ジャケットに残った余分なブラウンのクリームを拭き取る

ブラウンのレザージャケットメンテナンス最後の工程です。布を使って余分なクリームを落としていきましょう。

レザーローションで使ったものとは別の布を用意して、乾拭きでレザージャケットの表面を磨きます。布に余分なレザークリームがついて茶色になるはずです。

 

余分なレザークリームがジャケットに付いているとカビなどの原因になることもあります。また、他の洋服やバッグなどに色が写る可能性も。ここでしっかりと余分なクリームは落としておきます。

 

布の面を変えながら何度か磨いて、ブラウンのクリームが付かなくなってくれば大丈夫。

これにてブラウンのレザージャケットのメンテナンスは終了です。

 

メンテナンスを終えるとブラウンのレザージャケットはこうなる

メンテナンスを終えたブラウンのレザージャケットです。メンテナンス前に比べて、少し光沢が増したような気はしますがそれほど大きな変化はありません。

レザージャケットのメンテナンスは着込んだものであればあるほど見た目の変化が大きいです。しかし、購入したばかりで見た目は綺麗でも栄養が足りていないなんてことはよくあるもの。

 

見た目はあまり変わらなくても、触り心地は抜群によくなっています。シープレザーのジャケットですから元々柔らかい素材ではありますが、さらに革が柔らかく水々しい触り心地になりました。

 

ブラウンのレザージャケットを長く格好良く愛用するために

今回はブラウンのレザージャケットのメンテナンス方法について紹介してきました。

黒のレザージャケットとはブラシを変える必要があるので、少し面倒に感じた方もいるかもしれません。また、ジャケットのブラウンに合わせたクリームの選び方も少し面倒ですよね。しかし、ブラウンのジャケットは黒よりも経年変化がわかりやすいので愛情を込めて定期的にケアをしてやるのが大切なのです。

 

言い換えると、ブラウンのレザージャケットの方が経年変化が出やすく味を早く楽しめるということ。

ぜひ、ブラウンのレザージャケットを格好良く長く愛用するためにメンテナンスをお忘れなく!