バイクに乗る時、私はいつもライダースを着てなっています。しかし、持っているのはシングルとダブルのライダースのみ。しかも色は黒。
今考えると、少し変わったレザージャケットに手を出したくなるのは必然でした。
そんな時に見つけたのがRetro Grade(レトログレード)というブランド。このブランドのレザージャケットの価格は破格です。
恵まれたブランド背景を持っていますし、上質な素材を高い技術力で商品に仕上げでいるのは間違いありません。
なのに今回紹介する本革のレザージャケットの価格はたったの15,000円。
価格破壊というか、市場破壊というか…。そんなレザージャケットのレビューです。
Retro Grade(レトログレード)のレザージャケットを購入してみた
今回購入したのはRetro Gradeというブランドのレザージャケット。たぶん、まだこのブランドの名前を知っている人は少ないと思います。
それもそのはずで、日本の東京にて2020年に誕生したブランドなのです。ただ、そのブランドの背景を知れば間違いなく革好きは興味を持ってくれるはず。
Retro Grade(レトログレード)を知ったきっかけ
私がレトログレードを知ったきっかけは、バイク用のライダース探し。新しいレザージャケットが欲しいなと思いつつ、どのブランドのどのライダースを買おうか迷っていました。
そんな時、どこかのセレクトショップのブログだったと思いますが質が良く、なのに破格なレザージャケットブランドの記事を読んだのです。
その記事は今となっては見つかりませんでしたが、紹介されていたブランドがRetro Grade(レトログレード)でした。
Retro GradeはSchottと同じ会社
上野商会:US ONLINE STOREより
その記事の中で触れられていたのが、レトログレードを仕掛けたのはSchottを販売しているのと同じ会社である事。ライダースジャケットの定番Schott。この記事の読者さんならワンスターはきっとご存知でしょう。
Schottより
schottはアメリカのブランドですが、それを日本で販売しているのがアパレルの総合商社である上野商会。schottのほか、AVIREXなど国内でも有名なブランドを展開しているのも上野商会さんです。
そして上野商会さんはコラボモデルなど企画力が高いことでも有名な会社。Schottのライダースを扱い、そして商品の企画など行う中で得たノウハウを使って展開されているのが同社のオリジナルブランド、「Retro Grade」なのです。
超有名なライダースブランド「Schott」。特にブランドを象徴するワンスターには憧れを持つ人も多いのではないでしょうか。 でも、値段が高額いんですよね。もともと10万円を超える価格でしたが、2022年の4月には値上げが[…]
Schottの3分の1、市場価格の半分の価格
レトログレードのサイジングはSchottのライダースに近いらしく、特にダブルのライダースに関してはワンスターとそっくりなのだとか。
さらにワンスターは10万円超えの価格ですが、レトログレードのライダースジャケットは殆どが3万円程度で購入できてしまいます。
その分使われているレザーは牛革ではなくラムレザーですが、ラムレザーのライダースだって相場は5万円〜ですからこの価格は間違いなく破格です。それに牛革より軽くて柔らかい分、ライトなツーリングやタウンユースでは重宝しそう。無論ファッションアイテムとしての完成度も高いです。
購入のきっかけはRetro Gradeのレザージャケットが1万5,000円で販売されていたこと
そんなわけで、レトログレードのレザージャケットは破格の値段でありながら、上野商会の持つレザージャケット作りのノウハウが生かされているのです。
しかも、今回購入したのは定価約3万円のモデルですが、楽天市場にて1万5,000円で購入できてしまいました。
レザージャケットでこの1万5,000円なら失敗できる値段では・・・?そんなわけで購入に至りまして、ただ、“レトログレードのレザージャケット”すごくよかったです。
購入したRetro Gradeのレザージャケットについてみていく
では、購入したレトログレードのレザージャケットについて見ていきます。
上質なラムレザーをこの値段で味わえるのはRetro Gradeだから
レトログレードのレザージャケットに使われているのは柔らかなラムレザーです。
届いたものは少しカサカサしたカンジでした(多分少し栄養が足りていない?)。ただ、その状態でも十分に柔らかく、オイルを入れてやればさらに柔らかくなりそう。
驚いたのが背中の部分。大きな面積の一枚革が使われています。普通廉価なブランドなら革を張り合わせて大きな革を使うのを避けるところです。
このジャケット、少なくとも1万5,000円で買えるレザージャケットではないと思います。大きな総合商社だからできることなのか…それにしても利益が出ているのか心配です。
ジッパーや裏地にも廉価感はなし
ちなみに良いのは革質だけではありません。ジッパーや裏地にも廉価感はありません。
まずジッパー、メインのファスナーはYKKの大口ジップ。ファスナーの開閉もスムーズです。
両脇のジッパーもYKK。財布やスマートフォンくらいならすっぽり入りそうなサイズ感。
袖口と胸のポケットには持ち手付きのジッパー。バイクのグローブをしていてもジッパーの開け閉めがしやすいです。また、胸の部分のジッパーは若干右上がりになっていて開閉がしやすい配慮がされています。
最後に裏地ですが、光沢があり高級感があります。ポリエステル素材ですが腕通しも良く快適に脱ぎ着できそうです。
レザージャケットのシルエットはタイトで体に馴染む
シルエットはタイトだと思います。今時のオーバーなサイジングではなく、ウエスト部分に絞りが入っていてスタイルをよく見せてくれるカタチ。
時代やトレンドに流されない普遍的な形ですね。
Retro Gradeのレザージャケットは動きやすいのでバイクにも
レトログレードのレザージャケットは動きやすいのでバイクにも十分使えそう。本当は牛革のものの方が安全性は高いですが、近場ならラムレザーでもいいんじゃないかと思っています。
硬い牛革は安全性能が高い分重くて硬いです。一方、ラムレザーは安全性こそ牛革に劣りますが軽く柔らかいので操作性が良く疲れにくいです。
牛革には安全性で及ばないものの、バイク用のレザージャケットとしても十分使えると思います。
まとめ:Retro Gradeのレザージャケットについて
今回の記事のまとめです。
レトログレードのレザージャケットですが、1万5,000円で買えたのは本当に破格だと思います。
例え定価の3万円だとしても安いと思いますね。
尖った部分はどこかといわれると…思いつきません。でもレザージャケットとしての完成度が高くて、全ての項目で平均点以上を取りに行っている感じ。
ブランドの価値にこだわらないのなら、レトログレードのレザージャケットは最強のアイテムなのではないでしょうか。
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このジャケットのメンテナンス方法方もまとめてみました。
長く綺麗に着るためにもぜひ、メンテナンスはお忘れなく。
トラッカージャケットタイプ