最近は古着市場が活発。手頃な値段で購入できるものがあるというのも人気な理由ですが、それ以上に“エコだから”人気なのだとか。
しかし、古着の醍醐味といったら市場になかなか出回らないレアものを手に入れることだと思うのです。
そして、今回紹介するのはアメリカ軍の357 BDUジャケット。今はまだ安価なのですが、ジワジワ値段が上がっている注目のアイテムです。
【激レア】アメリカ軍357 BDUジャケット ブラックの購入レビュー
最近、古着市場はヨーロッパものが人気なようで。どうもアメリカものは掘り尽くされた感があるのと、レアものは軒並み高騰してとんでもない値段になっています。しかし、筆者的には古着と聞いてイメージするのはやっぱりアメリカ古着なんですよね。
それならば、まだ値上がりをしていないけれど、これから価値が上がりそうなレアなモデルを狙うべき。今回紹介するアメリカ軍の257 BDUジャケットはまだそこまで値上がりしていませんが、これから価値が上がる可能性のあるモデルなのです。
アメリカ軍357 BDUジャケット ブラックとは
こちら、今回筆者が購入したアメリカ軍の357 BDUジャケットです。レビューをしていく前に、このアイテムがどんなアイテムなのか簡単に説明をしていきましょう。
そもそもBDUジャケットとは?
そもそもBDUジャケットとはなんでしょうか?
BDUとはBattle Dress Uniformの略。野戦活動用に作られた軍服のことを指します。1981年にアメリカ軍で採用され、2012年まで採用されていました。
特徴としては襟付きのシャツジャケットであること。それから大きめのポケットがフロントに取り付けられています。また、ヒジの部分などはスレて破れやすいため、生地が二重になっているなど工夫がされているものがほとんどです。
なぜ、357BDUジャケットがレアなのか
上の写真は一般的なBDUジャケット。オリーブなどがメジャーで、ブラックのものはほとんど出回っていません。
Begin NEWSさんの情報によれば、製造されたのは1997年の1年間だけなのだとか。また、特殊部隊用に開発されたものだという説もあるのだとか。これはあくまで説のひとつですが、使いやすい黒のBDUで1年間しか製造されていないというだけでも十分魅力のあるアイテムではないでしょうか。
アメリカ軍 357 BDUジャケット ブラックをレビュー
こちらが私が購入した357 BDUジャケット。お値段約1万円でゲットしました。今の相場だと大抵1万円を超えてくるので、安めに購入できたことになります。ちなみにデッドストックです。
サイズはSMALL SHORT。首元のタグに書いてあります。
また、内側にはこのジャケットが357 BDUジャケットである旨を示すタグも。タグには以下の文章が書いてありました。
COAT, BLACK 357, COMBAT WIND RESISTANT POPLIN
NYLON/COTTON BLEND
SP0100-97-D-CB11
UNICOR, MANCHESTER, KENTUCKY
- Wear outside of trousers.
- Adjust closures to ventilate; avoid over heating of body.
- Machine washing. Use Permanent Press Cycle Wash in warm water with mild detergent.
- Hand washing. Wash in warm water using mild detergent. DO NOT WRING OR TWIST Rinse in clean warm water.
- DO NOT USE CHLORINE BLEACH OR STARCH.
- Dry at low heat (Do not exceed 130°F). After drying, tumble at room temperature for 10 minutes. Remove immediately from dryer. To drip dry, remove from water and place on rust-proof hanger.
DO NOT REMOVE THIS LABEL
【日本語訳】
コート、ブラック 357、耐風性ポプリン
ナイロン/コットンブレンド
SP0100-97-D-CB11
ユニコール、マンチェスター、ケンタッキー
- ズボンの外側に着用してください。
- 換気のために開閉部を調整してください。 体の過熱を避けてください。
- 洗濯機洗い。 中性洗剤を使用した温水でパーマネントプレスサイクル洗いをしてください。
- 手洗い。 中性洗剤を使用してぬるま湯で洗ってください。 絞ったりねじったりしないでください。きれいなぬるま湯ですすいでください。
- 塩素系漂白剤やでんぷんは使用しないでください。
- 低温で乾燥させてください (130°F を超えないようにしてください)。 乾燥後、室温で10分間タンブルします。 すぐに乾燥機から取り出してください。
このラベルは剥がさないでください
着用方法や素材、洗濯の方法などまで事細かに詳しく表記してあります。
357 BDUジャケット ブラックの生地感について
357 BDUジャケットですが、生地感はよくあるリップストップナイロンの触り心地です。
比較的軽めの触り心地で、火に当ててみるとリップストップナイロン生地特有の格子状の模様が確認できると思います。
薄すぎず暑すぎず。夏に着るのは難しいですが、それ以外の季節なら重宝しそうな生地感。
357 BDUジャケット ブラックのディテールについて
この357 BDUジャケット、フロントに4つもポケットがあります。そしてひとつひとつがマチも深く大きいです。
まずは上部のポケット。ボタンで閉じることができるようになっており、ペンホルダーがあります。下部のポケットよりは一回り小さめですが、それでもタバコやスマートフォンが入るくらいの大きさはあります。
続いては下部のポケット。こちらもボタンで開閉できるフラップの仕様です。上部のポケットよりも大きく、物によっては長財布なども収納できそう。荷物の少ない方ならこれだけで事足りてしまうのではないかというくらいの収納力です。
また、ヒジの部分には当て布が。通常のBDUジャケットにもみられる補強用のディテールです。色が黒いこと以外には一般的なBDUと同じ。そんなに変わった点はありません。しかし、色が黒いというところで既に特別。これだけで随分ファッションに落とし込みやすくなっています。
357 BDUジャケット ブラックのサイズ感について
筆者の購入したのは357 BDUジャケットのスモールショート。
- 着丈 72cm
- 肩幅 46cm
- 身幅 56cm
- 裾幅 57cm
- 袖丈 59.5cm
173cm、60キロの筆者が着ると少し大きめ。日本でいうM〜Lサイズくらいの大きさはあるでしょう。
着てみて思ったことは、サイドが思っていたよりも絞られています。おそらくはこの上に重ね着をしたりベストを着たりといった使い方を想定しているのではないかと思いますが、非常にサイドが絞られてシルエットが非常に綺麗です。
色が黒なのもあって、後ろから見るとBDUジャケットには見えずむしろフォーマルな服に見えます。もしも丁度いいサイズのものを選べるならジャストサイズをおすすめしたくなるアイテムです。
357 BDUジャケット ブラックの着こなしについて思ったこと
では、ここからはこの357 BDUジャケットを羽織ってみて思ったことです。
ブラックのBDUジャケットは使いやすい
やっぱり黒のBDUジャケットは使いやすいです。これは筆者のモスグリーンのミリタリーシャツ。これはこれでいいのですが、ブラックの汎用性の高さは段違い。
そして黒のBDUはこの357 BDUジャケットだけだというのも、非常に所有欲を満たしてくれます。
薄すぎず、厚過ぎず。春秋の羽織に最適か
生地の厚みも絶妙です。春や秋ならシャツの上に羽織って過ごせるしょう。冬にアウターとして着るのは難しいですが、下に着込むこともできますし細めのシルエットなのでアウターを上に重ねることもできます。
結構優秀なミリタリーアイテムだと思います。
袖周りのサイズ感は大きめ、腕まくりで変化を楽しむ
ひとつ、着こなしでアドバイスをするのなら、袖周りはゆとりを持って大きめに作られていますので注意すること。肩の引き出し機構などはないので、アームホールを太くすることで腕の可動範囲に支障が出ないようにしているのだと思います。なので、上にアウターを羽織れるとはいってもアームホールの細いライダースなどは不向きですね。
これを活かして腕の部分を捲って着こなしてみるのもいい感じ。くるくるっと巻いてやると袖口が大きく口を開けます。一気に可愛らしい印象に。
好みですが、個人的にはこんな感じで腕まくりをして着こなすことが多くなりそうな気がします。
アメリカ軍 357 BDUジャケット ブラックは高騰するか
Begin NEWSによれば、2021年の相場は7,000円程度だったよう。今の市場価格を見てみると、安いものでもデッドストックだと11,000円程度はするようです。2年程で1.5倍の値段になっていることになりますね。
希少なアイテムで人気なものは数が少なるごとに値段が高騰するのが世の常。使いやすいブラックのBDUなので今後もジワジワと値段は上がっていくのではないかと思っています。
とはいっても、滅多に市場に出ないとかそんなことはないので、急激に値段が上がることはないのではないかと思います。
まとめ:【激レア】アメリカ軍357 BDUジャケット ブラックの購入レビュー
今回はアメリカ軍 357 BDUジャケット ブラックについてお話ししてきました。値段もまだ手頃ですし、下手なセレクトショップの黒のBDUなどを買うくらいならこちらに手を出しても良いのではないかと。
とはいえ、古着なので大きさや状態などどれも一期一会。マイサイズのものがあれば迷わず買いです!