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『漫画でわかる東大読書』は”活字”が好きになる”マンガ”【レビュー】

目に留まる本が一冊ありました。

その名も「漫画で分かる東大読書」。

パラパラと本をめくってみると、本の読み方を学ぶ本らしい。

これはちょっと面白い。

 

私自身本が大好きだが、一冊の本から5つも使える新しい知識が得られたら上等だと思っている。

読んでいる途中や、読んですぐは多くのことを得た気になっているけれど、1ヵ月も過ぎれはそれくらいしか使える知識は残っていない。

”東大”読書なのだから、きっと本から多くのことを学び取ることができる方法が記してあるに違いない!

 

漫画だからと読まないのはもったいない素晴らしい内容の本です。

本が嫌いな方にも読んでほしいですが、本が好きで読み漁っている方にもぜひ読んでいただきたいです。

[wpap service=”rakuten-books” type=”detail” id=”9784492046661″ title=”マンガでわかる東大読書”]

 

『マンガで分かる東大読書』で得たい知識

この本を通して得たいのは、「一冊の本からより多くの知識を得ることができる方法」です。

一冊の本からより多くの知識を得る方法と、その知識を定着させる方法が知りたい!

 

帯部分には「すらすら読める」「忘れない!」の文字が。

極め付けは、「偏差値35から東大合格!奇跡のインプット術」だそうです。

これは相当期待できますね!!

そう思って読み始めました。

 

『マンガで分かる東大読書』の内容をざっくりと

タイトルにも漫画と入っている通り、この本はほぼ全ページ漫画で構成されています。

なので、読むのにかかる時間は30分程度でした。

漫画だから内容が薄かったかと言われると、むしろ濃い内容で新しい発見の連続でした。

 

ストーリー仕立てになっており、主人公が5つの読書術を順番に学ぶことによって成長していくお話です。

この読書術の解説を中心にストーリーは進みます。

読書術を学ぶというと堅苦しい印象を持ってしまうかもしれませんが、ファンタジー要素を入れてコミカルに話が進んでいくので全く読みにくさはありません。

漫画なのも相まって、ペラペラとページが進みます。

 

主人公が学んだ読書術は以下の5つ。


  • 装丁読み
  • 取材読み
  • 整理読み
  • 検証読み
  • 議論読み

この読み方を学ぶことで、内容を正確に把握しさらに多くの知識を読み取り定着することができるのです。

これは衝撃でした。

その中の方法には私が普段何気なく行っている方法もありましたが、全く新しい発見もありました。

 

肝心の読書術について解説していきます。

読書術によって、読む力と地頭力が鍛えましょう!

 

装丁(そうてい)読み:本を読む前に本を読む準備はできていますか?

本を読むとき、何か準備はしていますか?

ほとんどの方は何もせずに本を読み進めているのではないでしょうか。

 

「装丁読み」で大切になってくるのが、本を読む前にタイトルや帯、目次などの情報からたくさんのヒントを得ることです。

このヒントを使って一体何を行うのかというと、その本に何が書いてあるのか、そしてその本から何を得たいのかを事前に考えましょう。

これが装丁読み。

 

これを行うことによって、本の読解がしやすくなります。

というか、本来本を買う場合無意識にこの装丁読みをしているのです。

あなたはなぜその本を買おうと思ったのでしょうか?

 

無意識のうちにタイトルやカバーなどの情報から自分に必要な本だと感じ取ったからに他なりません。

つまり、本に対して能動的になることによって読解が容易になるということです。

私が、「すらすら読める」「忘れない!」「偏差値35から東大合格!奇跡のインプット術」という装丁に興味を持ったのは、一種の装丁読みだったということです。

 

能動的に本に向き合うことで、ようやく本を読む環境が整えられました。

次の読み方は「取材読み」。

ただ本を読んでいるだけでは知識としてストックされません。

 

取材読み:”読む”ではダメ!まるで著者を”取材”するように読む

本を読むと大量の情報が入ってきますが、その”情報”を理解するには”知識”に変える必要があります。

では、どうすれば情報を知識として記憶に定着することができるのでしょうか。

 

その答えは、本を”読む”のではなく、取材する”こと。

つまり、本を読みながら著者に対して質問をどんどん投げかけていくわけです。

常に質問を考えながら、メモをしたり付箋を貼ったりしながら読み進めていきましょう。

こうすることで、より多くの情報を読み取りながら本を読み進めることができます。

本の情報を余すことなく自分のものにできるのです。

 

さて、ここまでは本をある程度読んでいる方ならできていることではないでしょうか。

しかし、次の読み方はどうでしょう。

本の内容を”わかった気”になっていませんか?

 

整理読み:あなたは著者の主張を見失っていませんか?

本に書かれている文章ですが、実は2種類に分けることができるのを知っていますか?

それは、


最初から最後まで一貫して貫かれる著者の主張部分

著者の主張を「例」や「根拠」で補強・補足している部分


の2種類です。

 

本の中では、これを魚にたとえています。

魚の骨を著者の主張、魚の身を補強・補足している部分として説明しているわけですね。

多くの人は、魚の身の部分ばかり楽しんでおり、骨には目を向けていないのです。

 

もっとも、本のほとんどは身の部分です。

その部分だけを読み取って変わった気になっているのはもったいないのです。

 

そこで大切になってくるのが整理読み。

これには要約力が必要になってきます。

文章の区切りごとに、著者のいたことを要約し”整理”しながら読みましょう。

そうすることで、本の根幹にある作者の主張を見失わずに読み進めることができるようになるのです。

 

さて、次の読み方ですが結構面白い読み方です。

一冊の本の枠組みを超える読み方です。

 

検証読み:2つの本を同時に並行して読むメリットとは?

本を1冊で読むのもいんですが、同じようなジャンルの本を2冊同時に読むメリットもございます。

というか、その方がより多角的に本の内容を知ることができますし、広い視点と考える力が身につきます。

 

例えば、「資本主義」について知識を深めたいとしましょう。

その場合には「資本主義を肯定する本」と「資本主義を否定する本」のように重なる部分がある2冊を同時に読むのです。

 

この検証読みはさらに2つの読み方から成り立っています。

それが、「パラレル読み」と「クロス読み」。

 

パラレル読み

パラレル読みとは、2つの本を読む際に「共通点」と「相違点」を探しながら読む方法。

先ほどの例を用いれば、「資本主義」について肯定する本・否定する本を読むことで偏りなく知識を得ることができます。

つまりは、様々な角度から深く多角的に知識をつけることができるのです。

 

クロス読み

クロス読みとは、議論の分かれのようなポイントを探す読み方です。

こちらも先ほどの例を使って説明しましょう。

「資本主義」の例ですが、この場合「肯定」・「否定」が議論の分かれ目になっています。

同じテーマを使っていても、全く異なる結果が本の中で見出されるはずです。

クロス読みの場合には、この議論の分かれ目から自分なりの答えを見出します。

思考力が身につくのは当然ですが、幅広い視点も身につけることが可能です。

 

この、「パラレル読み」と「クロス読み」を合わせて検証読みが完成します。

ちなみに、本と組み合わせるのはマンガやアニメ、映画などでも同じような効果が得られるとのこと。

無意識のうちにこの読み方を行なっていることはありましたが、これからは意識して行なっていこうと思います。

本によって偏ってしまう知識を補正してくれる素晴らしい読み方です。

 

さて、次の読み方が最後の読み方。

その名も「議論読み」です。

 

議論読み:読んで終わりはもったいない!積極的なアウトプット

本を読むのはインプット作業です。

ここまでの、「装丁読み」「取材読み」「整理読み」「検証読み」はより多くの情報をインストールし、知識にする方法でした。

 

しかし、読書だけで本の内容を覚えているのは不可能です。

本の内容をアウトプットしていくことで本当に定着していくのです。

 

誰かと本の内容について語り合う。

自分なりに本の要約を作ってみる。

SNSを使って感想を共有する。

 

このブログ記事もアウトプットの一種です。

積極的なアウトプットで本の内容をしっかりと定着させる、それが議論読みなのです。

 

マンガでわかる東大読書のまとめ

「装丁読み」でまずは本を読む準備をする

「取材読み」で取材するように読み情報を知識にする

「整理読み」で作者の主張を見失わない

「検証読み」で多角的な幅広い視点で本の内容を捉える

「議論読み」でアウトプットする

 

私がこの本から得たかった「一冊の本からより多くの知識を得られる方法」についてですが、十分学ぶことができたと思います。

本の悩みを広く深く解決してくれる本です。

活字が苦手な人は「本の読み方を知るために活字に触れる」のは逆な気がします。

そう考えると漫画という体裁で作られたのは正解だったのかも。

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