【毎日お金が貰える?】FXのスワップポイントで金利差を利用しよう

今回解説するのはFXの”スワップポイント”という仕組みについて。

 

FXといえば”レバレッジ”という言葉が一人歩きしていますが、それ以外にも知っておきたい仕組みがたくさんあります。

今回紹介するスワップポイントも押さえておきたいポイントの1つ。

 

スワップポイント2国間の通貨金利の差を利用し、毎日お金がもらえる嬉しい制度です。

しかし、もちろん注意点もございます。

この記事でスワップポイントについて勉強していきましょう!

 

外貨預金では金利がつくけれど、FXは?

金利とは、資金の貸し借りにおいて”借り手”から”貸し手”に支払われる利息(=資金(元金)に応じて受け取るお金)の、貸借された金額(資金)に対する割合のこと。
外貨預金の場合には、お金を預け入れることによって金利が発生します。
金利が1%であれば、1年間100万円を預けたとすると101万円(1万円増えた!)になるといったように。
これはみなさん知っているでしょうし、微々たるものではありますが我々が銀行に預け入れているお金にも金利は発生しています。
なので馴染みのあるものだとは思います。
では、「外貨預金と同じく”外貨”に対して投資を行うFXでは”金利”はつかないのか?」と疑問に思うと思います。
その答えはNOでもあり、YESでもあるんです。
キーワードは”スワップポイント”

FXで押さえておきたいスワップポイント

スワップポイントとは何かと聞かれれば、それは2通貨の金利の差ということができます。

スワップポイント=2通貨の金利の差のこと
例えば、”豪ドル/円”ならば、オーストラリアドルと日本の金利の差がスワップポイントとなります。
オーストラリアの金利が年4%、日本が年1%だとすると年3%の金利の差があることになります。
この3%の差分を日割りした金額が1日のスワップポイントの目安となります。

FXのスワップポイントを受け取る条件は、ポジションを保有していること

スワップポイントを受け取る方法ですが、ポジションを建てている(保有している)必要があります。
保有している間は2通貨間の金利の差を日割りした金額を毎日受け取ることができます。
ここで注意して欲しいのは、オーバーナイト(ポジションの翌日持ち越し)をせずにデイトレードで決済した場合。
この場合にはスワップポイントを得ることができないので注意が必要です。
具体的にスワップポイントがどれくらいになるのかは最後に解説していますので、もう少しだけスワップポイントについての説明にお付き合いくださいね。

スワップポイントのメリットは何?

スワップポイントは毎日発生し、口座に反映します。
FXはデイトレードのような短いスパンで投資を繰り返し、利益を得るものだと思っている方も多いと思います。
しかし、スワップポイントを狙う中長期的な投資を行う人も存在します。
そのような運用を行うことでFXは外貨預金のように使うこともできるのです。
また、ポジションを持ったままで、決済を行うことなく利益を得られるというのも良い点です。
FX会社によりますが貯めたスワップポイントを引き出して使うことはもちろん、再投資することでポジションを増やすこともできます。

スワップポイントの注意点、先進国は軒並み低金利である

先進国同士の取引の場合には、軒並み低金利のためスワップポイントの魅力が少なくなっています。

先進国の定義は様々。ただ、わかりやすいのは「G7(先進国首脳会議)」に参加する日本、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、イタリア、フランスなど。軒並み金利が低くスワップポイントの魅力は少ない。
しかし、新興国など高金利である国々も世界には存在します。
新興国とは経済発展の中にある国々のこと。「BRICs」に参加するブラジル、ロシア、インド、中国などが代表格。ただ、これ以外にも高金利である魅力的な新興国は多々存在する。
先進国同士でも少ないながらもちろんスワップポイントは発生します。
しかし、スワップポイント目当てで中長期的なFX取引をするのなら、魅力的なのはやはり新興国の通貨に対する投資でしょう。

実際にスワップポイントでどれくらい利益が出るのか計算してみる

例えば、メキシコペソ/日本円を10万通貨保有することを考えます(レバレッジ1倍)。

メキシコペソを10万通貨保有していると、1日のスワップポイントは100円にも登ります。

つまり、1日を365日とすれば1年間でスワップポイントのみで、

100(円)×365(日)=36,500(円)

稼げることになります。

 

メキシコペソが一通貨単位約6円とすれば、10万通貨保有するには日本円で、

6(円)×100000(通貨単位)=6,00,000(円)

なんと60万円の必要証拠金が必要となります。

これは少しハードルが高いですよね。

証拠金(必要証拠金)について詳しくは、こちらの記事の最後の方で説明しています。

円安でも円高でもチャンス!FXで全てをチャンスに変える方法

ただし、レバレッジによってもっと効率的にスワップポイントを獲得することも可能です。

 

レバレッジを効かせれば効率的にスワップポイントが得られる

先ほどの例ではレバレッジ1倍で10万通貨を保有し、年間36,500円のスワップポイントを得るには60万円もの必要証拠金が必要でした。

しかし、レバレッジを活用することによってもっと効率的にスワップポイントを得ることができるのです。

FXの”レバレッジ”についてわかりやすく解説【最大何倍?資金はいくらあればいい?】

レバレッジに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

つまりは、メキシコペソを10万通貨単位所有することができればいいのです。

 

レバレッジ1倍では10万通貨を所有するためには60万円の必要証拠金が必要でした。

しかし、レバレッジ10倍の場合には10万通貨を所有するためには6万円で済んでしまいます(資産の10倍の金額の取引ができるため)。

個人で使えるレバレッジの最高倍率である25倍の倍率の場合、10万通貨を所有するためにはなんと2.4万円で済んでしまうのです(資産の25倍の金額の取引ができるため)。

ただし、ロスカットには十分注意してください!

※ロスカットについてもレバレッジの解説の記事の中で説明しています。

 

スワップポイントで損をすることも!?FXでは慎重な取引を

ここまで読んできて、スワップポイントが利益を生んでくれることはわかっていただけたかと思います。

ただし、このスワップポイントで損をする場合もあるのです。

 

日本の場合には元から金利が低いですが、さらに金利の低い国の通貨を購入する場合には注意が必要です。

この場合には、金利の高い国の通貨を購入する場合の反対、つまり利益の差額を支払う必要が出てくるのです。

 

数日、数週間の取引なら問題ないでしょうが長期にわたるトレードには注意が必要です。