レザージャケットの手入れ方法を解説!実は某YouTuberブランドのライダース

今回行ったのはレザージャケットのメンテナンス。

大学生時代に購入した某ファッションYoutuberブランドのライダースです。

確かアンダー1万円という破格の値段で購入。

ラムレザーでこれが意外といい。気兼ねなく着れるし。

 

いざ秋らしい陽気になって「よし、着るか」と春ぶりにハンガーから外してみると…

思っていたよりも汚れていました。「ごめんなさいレザージャケット」。

これはいかん!早速メンテナンスを行います。

 

夏はレザージャケットがシーズンオフ

夏は寝かせていたライダースですが、これから迎える秋に向けてメンテナンスを行います。

とりあえず羽織っておけばそれなりに見えるライダースは男の心強い味方!

なので羽織った時に汚れていたのでは示しがつかないですし、何より気分も落ち込んでしまいます。

まずはライダースの現状確認をして、そのあとにメンテナンスを行います。

 

ライダースには肩の汚れと擦った傷も

今のライダースの状態ですが、革が全体的に乾燥しているのと、特に左肩と右肩の部分に汚れがついています。

遠巻きで見るとそれほどでもないんですが、近づいてみると結構汚れています。

安く購入できたからとガシガシ着ていたのでそれがよくなかったか。

 

右肩の部分ですが、このように白い汚れが。

「この汚れ何かな…と」思ったんですが、多分彼女のファンデーション。

「あっこれ落ちないやつだ。」

こうなるとちょっと水で濡らした布で拭くくらいでは汚れが落ちません。

 

それから背中の部分には擦ったか何かしたのでしょう。

色が禿げている部分がありました。これはやらかしたな…。

 

遠巻きで見ると目立ちませんが、近くで見るとちょっと気になる。

何より着ている時のテンションに関わる重要な問題です。

幸い革靴用のカラークリームがあるので簡単に補色ができそうです。

 

腕の動作に馴染んできた袖の部分も、ちょっと栄養が足りていない感じがします。

カサカサするので、栄養を入れて艶と柔らかさを取り戻してやりましょう。

 

レザーライダースのメンテナンスで使うもの

使うアイテムはこの3つ。

手前から『エムモゥブレイのカラークリーム』、『エムモゥブレイのクリームエッセンシャル』、そして『馬毛ブラシ』と『使い古しの靴下』です。

 

馬毛ブラシ

クリームを塗る前に使う『馬毛のブラシ』。

これでホコリやチリなどの汚れを落としてからクリームなどを塗っていきます。

 

エムモゥブレイ クリームエッセンシャル

ホコリを落としたら使うのが『クリームエッセンシャル』。

これで頑固な革の汚れを落とし、さらに栄養も補充していきます。

エムモゥブレイ シュークリーム

次は『シュークリーム(食べ物じゃありませんよ!)』。

これで擦って色が落ちてしまっている部分に色を入れて行きます。

靴用のクリームですが革製品なら何にでも使えるのでご安心を!

使い古しの靴下(ハギレなど)

あとは『使い古しの靴下』。

何に使うかというと、クリームを塗る際や余分なクリームを拭き取る際に使います。

靴下でなくとも気なくなったTシャツなど柔らかい布ならなんでも大丈夫です。

 

それでは早速メンテナンスに入っていきます!

レザージャケットのメンテナンスについて

それではレザージャケットのお手入れ開始です!

今回使う道具は革靴や他のレザーアイテムのケアにも使えるものばかりです。

一度購入すれば長く使えるものばかりなので、ぜひ購入してみてくださいね。

ブラッシングでホコリを落としていく

最初に行うのはブラッシングです。

馬毛のブラシをつかって、ジャケットに付いているホコリを掻き出していきます。

 

日常的にこのブラッシングを行うことで、ホコリが革の栄養分を吸い取ってしまうのを防ぐことができます。

結果的にメンテナンスの頻度が少なくて済むので、実はズボラな方こそブラッシングをするべきなのです。

 

このブラッシングの際には多少力を入れて大丈夫。

このライダースに使われている革は”ラムレザー”です。

柔らかい手触りですが、革はちょっとやそっとで傷つくことはありませんし、毛穴の中からホコリを掻き出すくらいの勢いが大事です。

 

ブラッシングが難しいのがアームの部分。

袖口から手を入れてやるとしっかりとブラッシングを行うことができます。

 

クリームエッセンシャルで汚れ落とし&保革

ブラッシングが終わったら次はクリームエッセンシャルでブラッシングで落としきれない汚れを落としていきます。

このクリームエッセンシャルですが、汚れ落としだけではなく栄養補給(保革)の効果も併せ持っているスグレモノ。

 

この時役に立つのが靴下です。

靴下にクリームを取って、レザージャケットに塗っていきます。

靴下に手をズボッと入れれば準備OKなのでとっても楽チン。

 

さらに使い終わったら靴下はそのまま捨てればOK。

本当に楽チンです。

 

このクリームエッセンシャルで肩の部分に付いていたファンデーションの汚れはほとんどなくなりました。

汚れが気になる部分があったら部分的に再度クリームエッセンシャルを使うか、どうしても汚れが落ちない場合にはさらに強力な汚れ落としを使うのも一つの手です。

革の汚れ落としとしておすすめなのは『ステインリムーバー』。

強力なので使いすぎは革を傷めてしまう原因になります。

使いすぎはNGですが、値段も安価で強力な汚れ落としです。

 

このクリームエッセンシャルを塗る作業で汚れが落ちただけでなく、革に艶が出ましたし柔らかくもなりました。

これで汚れは気にならなくなったので、あとは背中の傷を補色してやればいいだけ!

 

背中の傷の補色を行う

色が剥げたようになっていた背中の傷。

しかし、クリームエッセンシャルで栄養を入れたらあまり傷が目立たなくなりました。

 

それではさらに傷を目立たなくしていきましょう。

使うのはシュークリーム。

少しだけ指にとって傷の部分に塗り込んでいきます。

 

ギュッギュッと力を入れて塗り込むのが大切。

2・3回重ねて塗ってやります。

 

するとこのようになりました。

もうどこが剥げていたのかわからないレベルです。

 

ハギレを使ってライダース全体を磨いていく

いよいよ最後の工程です。

ライダース全体を磨いていきましょう。

余分なクリームを落とすという理由もありますし、光沢を出す意味合いもあります。

特に革が栄養過多になっているとカビなどの原因になることもあります。

最後に磨き上げをおこなってメンテナンスは終了です。

 

レザージャケットのメンテナンス終了

『ブラッシング』→『汚れ落とし&保革』→『補色』→『磨き上げ』でメンテナンスは終了。

こちらがジャケットの表。

 

そして裏面。

特に一枚の革の面積が多い裏面はわかりやすいですが、光沢感が全く違います。

指ざわりも変わっていて、カサカサだった革がモチモチになりました。

 

色が剥げていた背中の部分も補色で全くわからないレベルになりました。

ちょっと写真がぶれているのはご愛嬌…!

 


Before

After
Before Afterで見てみるとこの通りです。
特に肩の部分にあった汚れの違いは大きいと思います。
また、光沢が増して革全体が瑞々しい印象に変わりました。
今回紹介した道具はどれもそんなに値段がしないですし、一度購入すれば2年・3年と使い続けることができるものばかりです。
汚れてレザージャケットを買い換えるのに比べたら微々たる出費!
ぜひ、ケア用品を手に入れてシーズンイン前にレザージェケットのメンテナンスをしてあげてくださいね。