今回はブーツブランドとして高い知名度を誇る「Timberland(ティンバーランド)」について紹介していく。
日本でも愛用者の多いTimberlandだが、ブランドの特徴や歴史などまで知るものは少ないだろう。ブランドを深く知ることは、理解だけでなく愛着にも繋がる。
Timberlandが一体どんなブランドなのか、今回は一緒に見ていこう。
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Timberland(ティンバーランド)とは一体どんなブランドか
今回はTimberland(ティンバーランド)が一体どんなブランドなのか紹介していく。
Timberlandの意味は“森の男”。今ではストリートファッションに多く取り入れられるイメージが強いこのブランドだが、もしかするとこの記事を読むことでイメージが変わるかもしれない。
日本ではいわゆる“ヤンチャ”なイメージが強いTimberlandだが、実際はその正反対に位置するアイテムなのだ。
Timberland(ティンバーランド)の歴史について
https://www.heddels.com/より
では、まずはTimberlandの歴史について紹介していこう。
その歴史は古く、Timberlandのルーツを辿ると1918年、「Nathan Swartz(ネイサン・シュワルツ)」という人物に行き着く。
1918年: Nathan Swartzがアメリカ ボストンで靴を作り始める
ティンバーランドの物語は「Nathan Swartz(ネイサン・シュワルツ)」という人物から始まる。ユダヤ系ロシア人だったネイサン。シュワルツ家は元々、靴づくりを家業としてきた一家だった。
しかし、生活は苦しく一家でアメリカへと移住。1918年、ネイサンはボストンの靴工房に弟子入りし靴づくりを始めた。
1952年:ネイサンがアビントン・シュー・カンパニーの株を半分手に入れる
1952年、ネイサンはAbington Shoe Company(アビントン・シュー・カンパニー)という会社の株式の半分を入手する。その3年後の1955年には残りの半分の株式を買い取り、完全子会社とした。
1960年:OEMで革靴やブーツなどを手掛けるように
1960年に入ると、アビントン・シュー・カンパニーは自社以外の靴の生産も請け負うように成長。プライベートブランドや、OEMでのブーツを専門で製造するようになる。
この頃にはネイサンの2人の息子、シドニーとハーマンも会社の経営に携わるようになる。
1969年:寒冷地用の防水ブーツの製造
1965年、ネイサンの息子、シドニーはブーツのソールとレザーアッパーを一体化させることに成功する。
それまでソールとアッパーは縫い合わせることが普通であり、これが革靴に完全な防水性を持たせることができない大きな原因になっていた。
1968年にネイサンは引退すると、彼の息子ハーマンが社長に就任。1969年にはニューハンプシャー州ニューマーケットに会社を移し、厳しい冬の環境に耐えることができる防水ブーツの製造に着手する。
1973年:Timberland社が創設、ブーツが登場
1973年、Timberland社が創設され、ブーツが発売された。発売されたブーツは世界初の完全防水ブーツ(=イエローブーツ)であった。
それまでTimberlandはアビントン・シュー・カンパニーのブランドの一つだった。しかし、Timberlandの人気が大きくなり、アビントン・シュー・カンパニーはティンバーランド・カンパニーと改名。1978年には法人化もされている。
1980年代:ティンバーランドがミュージシャン・アーティストに愛用される
1980年代、1990年代を通してティンバーランドのイエローブーツがミュージシャンやアーティストたちにこぞって愛用された。その人気は凄まじく、“ブーツ界のエア・ジョーダン”というニックネームまで得るようになる。
1998年にはハーマンが会社を引退。シドニーが代わってCEOに就任する。
現代:ブーツをはじめとしたトップ総合アウトドアプロダクトメーカーとして君臨
シドニーがCEOに就任したのち、ジェフリー・スワーツという人物がCEOをさらに引き継いだ。そして最終的にはアメリカのグルーバルアパレルブランドである「VFコーポレーション」の参加となった。
Timberlandというとブーツのイメージが強いが、現在のTimberlandの立ち位置は“総合アウトドアプロダクトメーカー”である。靴類を始め、アパレルなど様々な商品を展開し、多くのファッショニスタ・ミュージシャン・アーティストに愛好されている。
Timberland(ティンバーランド)の革靴の特徴について
Timberlandの革靴の特徴について話していこう。ティンバーランドの場合、見た目から特徴を掴みやすい。大きく2つに分けて解説していこう。
Timberlandの革靴は堅牢で実用的でアイコニック
まず、Timberlandの革靴の特徴はその堅牢性である。世界初の完全防水ブーツを作った背景には、射出成型技術を革靴に持ちいるという当時としては画期的なアイデアがあった。これは堅牢性と同時に、雨や雪から足を守るという堅牢性の確保にもつながった。
昨今のTimberlandというと、アイコニックな見た目からヒップホップ系のファッションや、ストリート系のファッションに組み込まれることも多い。しかし、見た目だけでなく、堅牢性とそれに裏打ちされた実用性を持っているのがここまでTimberlandが愛されるようになった所以だろう。
先進的なサステイナブル素材を取り入れた製品づくり
Timberlandはボランティア活動や事前活動の取り組みにも力を入れていることで知られている。従業員のボランティアへの参加をサポートしたり、国際NGO団体と提携して植林を行なったりと自らのフィールドである環境に対し、非常に積極的な取り組みを行なっている。
https://www.modernretail.coより
その精神は製品づくりにも生かされており、2022年には“ティンバーループ製品回収プログラム”を打ち出している。これはユーザに対して使い終わった製品の回収を呼びかけるものであり、これと同時に寿命の終わりに完全に分解してリサイクルできるように設計されたブーツの販売も開始している。
日本ではTimberlandに対してまだエコロジカルなイメージは少ないが、再生天然素材の使用など業界をリードする偉大なブランドでもあるのだ。
Timberland(ティンバーランド)の定番イエローブーツ
Timberlandの定番といえば「6INCH PREMIUM WATER PROOF BOOTS」、 通称“イエローブーツ”だ。
1973年に発売されたブーツは世界初の完全防水ブーツ。それがこのイエローブーツであった。それどころか、このブーツの元々の名前こそが「Timberland(ティンバーランド)」であったのだ。今ではTimberlandは社名となっているが、どれだけこの「6INCH PREMIUM WATER PROOF BOOTS」が大きなモデルであったかが読み取れる。
そんな歴史あるブーツであるだけではなく、縫い目が表に出ない完全防水ブーツである点、アッパーに非常に耐久性の高いタフなレザーを使っている点、長時間歩いても疲れを感じにくいソールを使っている点など現代でも十分通用する非常に高い完成度を誇る。
ファッションシーンでも抜群の知名度を誇る“イエローブーツ”。元々はアウトドア用のブーツとして作られたものだが、その優れたルックスからギャングスタ系のファッションとして一世を風靡した。
“イエローブーツは”今日でもストリートシーンを始め、他に代わりの効かないアイテムとして様々なアーティスト・ファッショニスタに愛されているのだ。
Timberland(ティンバーランド)の正しい買い方
主に日本で流通するTimberlandには2つの種類がある。1つはTimberlandの公式サイトで販売されているもので、正規流通品と呼ばれる。
特徴は、商品数が多いく在庫も豊富であること。また、限定モデルやコラボモデルはこの公式サイトからでしか購入できないこともある。
ティンバーランド公式オンラインショップは定番のイエローブーツ・6インチブーツから最新商品まで豊富な品揃え!機能・デザイン…
次に、日本国外で買い付け日本で販売されている並行輸入品である。上の画像はよく筆者の利用するZ-CRAFTというショップのもの。Timberlandの定番である“イエローブーツ”が並行輸入品であれば非常に安く販売されている。
Timberland イエローブーツ | |
正規輸入品 | 28,600円 |
並行輸入品 | 22,800円+ポイント還元 |
その価格差は、今回比較したZ-CRAFTでは6,000円(ポイント還元もあるため、実質さらに安い)であり、さらに安く販売されているショップも存在する。
一方、在庫数が少なかったり、人気のないモデルだと取り扱いがなかったりと並行輸入品ならではの買いにくさも存在する。
筆者のおすすめは、一度並行輸入品のTimnberlandを探してみて、お目当てのものの在庫がなければ正規輸入品を購入すること。やはり気に入ったものを購入するのが一番良いし、しかしかといって安いに越したことはないからである。
うまくショップを利用して、お目当てのTimberlandを探してみてほしい。
まとめ:Timberland(ティンバーランド)ってどんなブランド?特徴や歴史、定番
さて、今回はTimberlandについて紹介してきた。おそらく、日本のファッションシーンでの捉え方との違いに驚きを感じた方も多いだろう。
Timberlandは世界初の防水ブーツを開発するなど、非常に先進的な取り組みを行うブランドであり、環境問題などにも積極的に取り組んでいる。
Timberlandのアイコンである“イエローブーツ”は、そんなブランドの全てが詰まったアイテム。他にも魅力的なアイテムはあるが、まずはこの一束をワードローブに取り入れてみてはいかがだろうか。
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