みなさん、ブーツの手入れは終えましたか?
暑い夏が終わると待ち構えているのは革靴好き待望の秋!
ブーツがやっと快適に履けるようになる季節です。しかし、手入れをしてからシーズン員を迎えないとブーツに大きなダメージが入ってしまうことも。
今回は秋に向けてブーツの手入れをしたので、その注意点やメンテナンスのポイントについてまとめていきたいと思います。
ブーツの手入れは秋前に!シーズンイン前の革靴メンテナンス法
待ちに待った秋。特に秋と冬は安心してブーツや革靴を履ける季節。冬は雪が積もるとデリケートなブーツは履きたくないですからね。
そんなシーズンに向けて、今回はやっておきたいメンテナンスを解説。トラブルなくブーツを履くために、ぜひご紹介するメンテナンスをしてみてください。
手入れをしないまま秋にブーツを履くとどうなるか
春にブーツを履いたまま、手入れをしないで秋を迎えるとどうなると思いますか?
最悪の事態が起きないようにしたいところ・・・。
革靴の光沢がないまま履くことに
手入れをしないまま秋を迎えたブーツ。「よし、履いて出かけよう!」とブラッシングでホコリを払うと光沢のないブーツが出現。
レザーの水分や油分をホコリが奪ってしまうので、いざ履いて出かけようと思った時に光沢のないブーツを履くことになってしまいます。これでは気分が上がらないですよね。
栄養が足りず、シワが深くなったりヒビ割れの原因に
メンテナンスをしないで履くのはブーツの寿命にも関わります。
春に履いたままの栄養が足りない状態でブーツを履くと、履きジワが深くなってしまったり最悪の場合にはヒビ割れの原因になることもあります。
シーズンイン前のブーツメンテナンス法
トラブルを避けて、綺麗にブーツを履くために秋からのブーツシーズン前にしておきたいメンテナンス方法について順を追ってお話ししていきます。
ちなみに、今回メンテナンスをするのはレッドウイングのベックマン。たまにホコリをブラッシングで払ったりしていましたが、現状はこの有様です。
隅々までメンテナンスできるように靴紐をとって、まずはホコリを落とすところから。
まずはブーツの上に乗ったホコリを落とす
毛足が長いブラシ(馬毛が最適)を使ってブーツ表面のホコリを落とします。
手早くブラシを左右に振ってブーツを磨くのがコツです。また、革と革の縫い目や溝などはそこに沿うようにして磨いていきましょう。
定期的にアッパーのホコリは払っていても、タンの部分にはホコリが溜まっているものです。この部分もしっかりとブラッシングでホコリを落としていきます。
レザー用の汚れ落としで汚れを落とす
今度はブーツの表面の汚れを落とします。使うのはサフィールのクリーニングローション。汚れを落とすのと同時にツヤ出しと保革の効果もあります。
米粒一つ分くらいを取り出したらアッパーを拭いて汚れを落とします。なくなったら継ぎ足す感じです。
ちなみに使っているのは古くなったTシャツを切り取ったもの。黒くなっていますが、これは古くなったシュークリーム。古くなったシュークリームはしっかりと拭き取っておく必要があります。
デリケートクリームで革の水分補給
次に使うのはデリケートクリームです。
- デリケートクリーム:革に水分を補給
- シュークリーム:革に油分を補給
このように使い分けます。今回はどちらも不足していると思うので、先にデリケートクリーム、次にシュークリームを塗ります。
デリケートクリームはライナーの革にも使えます。靴の先の方のライナーは栄養が不足しがちなので、薄く塗っておきます。ちなみに、デリケートクリームは手で塗ってOK。指も汚れません。
次にアッパーにも塗り込みます。全体に薄く広げるようにして、なくなったら継ぎ足して塗っていきます。
シュークリームでブーツに油分を補給
シュークリームでブーツに油分を補給します。使うのはサフィールのクレム1925というクリーム。非常に強い光沢感が出るクリームです。クリームはブーツをどう仕上げたいのかに合わせて好みのものを使ってみてくださいね。
ペネトレイトブラシを使ってクリームをブーツに塗り広げます。クリームは全て少なめで塗って、足りなかったら足していきましょう。
これでシュークリームでのメンテナンスも完了です。少しレザーの表面が曇っているように見えますが、この後の工程で綺麗になっていきます。
余分なクリームを拭き取って仕上げのブラッシング
いよいよ最後の工程です。余分なクリームを拭き取ってブラッシングを行っていきます。
指に布を巻いて余分なクリームを拭き取ります。使っている布は着なくなったTシャツのハギレです。
くるくると円を描くようにして余分なクリームを拭きます。
養分なクリームがなくなったら、今度は豚毛のブラシを使ってブラッシングを行っていきます。
左右にブラシを動かしながら、手早くブーツ全体を磨きます。
あとはもう一度靴紐を通してメンテナンス完了です。
まとめ:ブーツの手入れは秋前に!シーズンイン前の革靴メンテナンス法
これがメンテナンスを終えた状態のブーツです。ホコリが落ち、革に光沢も戻りました。
革靴にメンテナンスをすることで寿命も伸びますし、レザーの醍醐味である経年変化もより美しく出るようになります。
ぜひ、せっかくのブーツシーズンですから手入れをして気持ちよくブーツを履きたいものです。
以上、秋のシーズンイン前にしておきたいブーツのメンテナンスでした。