ブーツを選ぶのって結構難しい。なぜなら、現代日本ではブーツが必要な場面なんて限られているから。
舗装された道、移動も電車や車。道なき道を歩くようなシチュエーションは早々ないのです。
なので自然に履く機会がないブーツというアイテム。
そんなブーツについて、今回はファッションアイテムとして初心者におすすめしたいブランドを3つほどピックアップしてみたいと思います。
【メンズ】初めてのブーツにおすすめのブランドはどこか
筆者はファッション系の記事を多く書くブロガーということもあって、一般的な方と比べると多くのブーツを購入してきました。
そんな私が選ぶ初めてのブーツにおすすめのブランドは3つ。まずは名前だけ先に挙げておきましょう。
- Dr.Martens(ドクターマーチン)
- WOLVERINE(ウルヴァリン)
- Tricker’s(トリッカーズ)
こんなブーツが初めてにおすすめです
ブーツブランドの名前を上げましたが、筆者がどんなブーツが初めてに向いていると考えているのか知って欲しいので、少し解説してみたいと思います。
歴史のある本格的ブーツであること
まずはなんといっても歴史があるブランドのものであること。ブーツのほとんどは狩りやワーク、ミリタリーの歴史の中で生まれています。このため、歴史のあるブーツブランドもアイテムは堅牢で実用性に優れているものがほとんど。
一見すると飾りにしか見えないような部分も、実は意味のあるディティールだったりします。
そして何よりも歴史のあるブーツは所有感が高いのも特徴の一つ。「最初だから適当でいいか」は絶対に避けて、本格ブーツを選ぶことをおすすめします。
革特有のエイジングが楽しめるブーツであること
ブーツを楽しむ醍醐味がエイジングです。経年変化という言い方もありますね。
段々とシワが入り、自分だけの一足に育っていく過程を楽しめるのは革の面積の多いブーツならではの特権です。
また、エイジングは見た目だけでなく履き心地にも影響します。注目して欲しいのはブーツの製法で、「グッドイヤーウェルト製法」のようなものは段々と中敷の下に詰められたコルクが沈み自分の足の形に合わせて変化していきます。
見た目と履き心地、2つのエイジングが楽しめるブーツを初めてにおすすめします。
初心者でも気兼ねなく履けるブーツであること
ブーツを購入したとしても高すぎてビクビクしながら履くのでは面白くありません。ブーツは本来あなたの足を環境から守る役割なので、むしろ傷ついてなんぼなわけです。
エイジングなども楽しめる本革のブーツをおすすめしますが、値段も適正で高すぎないものを今回は選びました。
【メンズ】初めてのブーツにおすすめのブランド
では、ここからは初めてにおすすめのブーツブランド3つについて詳しく紹介していきます。
初めてのブーツにおすすめ①:ドクターマーチン
最初におすすめしたいのはきっと誰もが名前は聞いたことがあるでしょう、日本でも有名なワークブーツブランド、「ドクターマーチン」。
アイコニックな黄色いステッチが目を惹きますが、1960年から続く歴史ある本格ブーツブランドです。
ドクターマーチンはこんなブーツブランド
ドクターマーチンが誕生した経緯は非常に面白くて、第二次世界大戦に従軍していたDr.マーチン博士が怪我をした足でも快適に履けるブーツを作ろうということで誕生しました。
結果、ファーストモデルである1460 8ホールは非常に履き心地が良く、まるでスニーカーのように歩きやすいブーツになりました。
履き心地の秘密は空気の入った「ドクターマーチンソール」で、このソールはすり減りにくく濡れた路面でも滑りにくく薬品へのある程度の耐性を持っているなど非常に高機能です。
ドクターマーチンの初めてにおすすめブーツ
おすすめはドクターマーチンのファーストモデルでもある「1460 8hole」。ドクターマーチンといえばこのブーツを想像される方も多いのではないでしょうか。
ブランド | Dr.Martens |
モデル名 | 1460 8hole |
価格(正規輸入) | 26,400円 |
価格(並行輸入) | 15,000円〜20,000円程度 |
歩きやすいのでこれまでスニーカーばかりだったという方でも安心です。それに使われている革もガラスレザーという非常に光沢の強いもので最小限のメンテナンスで光沢を維持してくれるのでストレスフリーなモデルでもあります。
初めてのブーツにおすすめ②:ウルヴァリン
マイナーなブランドではありますが、「ウルヴァリン」のブーツもおすすめ。手から爪が生えてくるアメコミヒーローではないのでご注意を。
でも、男らしいところは似ているかも。
ウルヴァリンはこんなブーツブランド
ウルヴァリンはアメリカの老舗ワークブーツブランド。ミシガン州に工場を持ち、皮の加工から製造まで一貫して行う設備を持つ今では珍しいブランドです。
このウルヴァリンも元々はワークブーツとして製造されており、今でもアメリカ各地の労働者たちから支持されています。代表作は1000マイルブーツ。“1000マイル歩いても壊れない”ということで名付けられたブーツで、1960年台まで作られていました。
ウルヴァリンの初めてにおすすめブーツ
おすすめは「1000マイルブーツ」。生産終了したのでは!?と思われた方もいるかもしれませんが、実は2008年より復刻版の1000マイルブーツが販売されています。
ブランド | WOLVERINE |
モデル名 | 1000 MILE |
価格(正規輸入) | – |
価格(並行輸入) | 35,000円程度 |
復刻版とはいえ、当時のディティールをしっかりと再現し、メイドインアメリカにこだわって作られているのも特徴。“1000マイル歩いても壊れない”、そんなブーツを体験してみてはいかがでしょうか。
初めてのブーツにおすすめ③:トリッカーズ
最後におすすめしたいのは英国最古の革靴ブランド、「トリッカーズ」。英国王室御用達の称号も持つ非常に歴史のあるブランドです。
トリッカーズはこんなブーツブランド
トリッカーズは1829年にイギリスノーザンプトンで誕生したブランド。上流階級の人々が田舎へ狩りに出かける際に履いていた「カントリーブーツ」「カントリーシューズ」が定番です。
また、履き慣らした際の足に吸い付くような上質な履き心地に定評があり、革靴好きから一目置かれるブランドです。その分履き慣らすのに他のブランドより時間がかかるのが玉に瑕でしょうか。
トリッカーズの初めてにおすすめブーツ
Z-CRAFTより
カントリーブーツである「ストウ」は初めてに非常におすすめのブーツです。値段は今回紹介するものの中で一番高額ですが、革質やデザインなど飛び抜けておりどんな革靴好きに見せても恥ずかしくないブランドです。
ブランド | Tricker’s |
モデル名 | STOW |
価格(正規輸入) | 100,000円程度(ソールの種類で多少変動あり) |
価格(並行輸入) | 50,000円程度 |
ブローグと呼ばれる装飾など、もしかすると「初めてのブーツとして購入すると合わせるのが難しいのではないか」と感じる方もいるかもしれません。しかし、トリッカーズを履きこなすことで確実にファッションの偏差値は上がるでしょうし、最初に最上級の良いものを味わってみるというのも格別ではないでしょうか。
最初から良いものを味わってみたいという方にトリッカーズのストウがおすすめです。
まとめ:【メンズ】ファッション初心者が初めて買うべきブーツはどのブランドか教えて!
筆者が初めてのブーツにおすすめしたい3つのブランド。
- Dr.Martens(ドクターマーチン)
- WOLVERINE(ウルヴァリン)
- Tricker’s(トリッカーズ)
どのブランドも歴史があり、素晴らしいアイテムを作り出し続けている優れたブランドです。ぜひ、初めてのブーツを手に入れて新しいファッションを楽しんでみてくださいね。
あかパンダ 革靴が大好きなブロガー、あかパンダ(@akapandablog)です。 このブログでは革靴のメンテナンス方法を多く取り扱っています。 革靴のケアをする際に参考にしてもらいやすいよう、今まで解説してき[…]