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ナイキ エアマックスの歴史と進化:時を超えるアイコンの系譜

ナイキを代表するスニーカーシリーズ、AIR MAX(エアマックス)。空気が入ったソールが特徴的なこのスニーカーは1987年に登場。

瞬く間に人気となり、日本でも社会現象になりました。

 

今回はそんなナイキ エアマックスの歴史を詳しくご紹介。

エアマックスがどのように誕生したのか、そしてAIR MAX 1からNIKE AIR MAX EVOまでの歴史を辿っていきます。

 

 

ナイキ エアマックスの歴史と進化:時を超えるアイコンの系譜

まずはナイキ エアマックスの誕生から。現代でも多くのスニーカー愛好家から熱い視線を受けるエアマックス。

空気入りのソールというそれまでのスニーカーの常識を打ち破った革新的なスニーカーは、いったいどのように誕生したのでしょうか。

 

 

ランニングシューズ革命:エアマックスへ続くエアクッションの誕生とNikeの挑戦

Franklin Rudy(https://sneakerhistory.com/より)

1960年代末、航空宇宙エンジニアのFranklin Rudy(フランクリン・ルディ)は、他の産業で彼の持つ創造的なアイデアを使って革命を起こそうとキャリアを転身しました。彼はランニングシューズのソールの中に小さなエアクッションを入れて、衝撃をより効果的に吸収するというコンセプトを提案。

柔軟で耐久性のあるカプセルに圧縮された空気を利用し、シューズの構造を損なうことなく衝撃を迅速かつ効果的に吸収、怪我を防ぐこともできるという特長を企業に売り込みました。当時、これは荒唐無稽の話に思えましたが、無数の試行錯誤の結果Nikeの創業者の一人であるPhil Knight(フィル・ナイト)がポテンシャルを見出し、このアイデアを採用しました。

 

 

ファーストエアマックス:Nike Tailwindの成功と市場における競争優位性の獲得

Nike Tailwind。エアクッションを確認できる窓はまだなかった(https://www.nike.com/jp/launch)

マーケティング戦略の結果、1978年にはNike Tailwindが発売されました。これはナイキ初のエアクッション入りスニーカーでした。少数が試験的に生産され、その後市販向けに250足がホノルルマラソンのために制作されました。約50ドルで発売されるや否や24時間で全てのNike Tailwindが完売しました。

ランナーや一般消費者から支持を得たことで、販売を増やすことが目標とされ80年代末にはNike Tailwindを元にした新しいスニーカーの開発が決定されます。このタイミングは、ナイキが市場に対して他のスポーツブランドに対するアドバンテージを見せる必要があった時期でした。

 

 

スポーツとアートの融合:Nikeの台頭とスニーカーのデザインの進化

Tinker Hatfield(http://www.shoesmaster.jpより)

1970年代にスポーツを通じてNikeが台頭した後、1980年代には世界中で様々な出来事がありました。多くのアーティストやスポーツ選手が活躍し、 芸術とデザインの概念も大きな変化を迎えた時代でした。ナイキもそんな変化への対応が必要だと考えていました。

そのために登場したのが、最も偉大な靴デザイナーの一人であり、先駆的な創造物で業界を革新したTinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)です。エアクッションを組み込んだスニーカー、そしてそこに彼がデザインを与えることで今日のエアマックスシリーズが誕生しました。

 

 

「NIKE AIR MAX 1」から「NIKE AIR MAX EVO」までの歴史

それでは、いよいよ1987年の「AIR MAX1」から現在の「AIR MAX EVO」までナイキ エアマックスシリーズの華麗な歴史を見ていきましょう。

 

NIKE AIR MAX 1 – 1987年

「Air Max 1」は、製作者のTinker Hatfield(ティンカー・ハットフィールド)のキャリアでも画期的な存在でした。エアが見える窓付きの「Air Max 1」が最初のエアマックスとして1987年に発売され、30年以上に渡る革新と進化の道を切り拓くことになります。

 

 

NIKE AIR WALKER MAX – 1988年

1987年のAir Max 1の発売から1年。Nikeとティンカー・ハットフィールドによるさらなる研究の結果、歩行時の快適性を向上させた新しいエアマックス、「Nike Air Walker Max」が発売されました。

 

 

NIKE AIR MAX LIGHT – 1989年

さらに翌年、Air Max Lightが1989年に発売。このモデルはAir Max IIとしても知られるモデルで、以前のエアマックスと比べてサーモプラスチックストリップやナイロン生地の採用など、微妙な変更が行われた結果さらに快適性が向上しました。

 

 

NIKE AIR MAX 90 – 1990年

1990年には今でも高人気を誇る「Air Max 90」が発売。象徴的なAir Max 90の形、発売から30年以上経った今でもスニーカーの愛好家やコレクターに非常に人気のあるモデルです。

 

 

NIKE AIR MAX BIG WINDOW – 1991年

「Air Max BW(Bin Window)」はAir Max 90と似た特徴を持ったエアマックスです。エアユニットの大幅な増加など当時としては画期的な新しい技術を採用で注目されました。

 

 

NIKE AIR MAX 180 – 1991年

1991年に発売された「Air Max 180」。このモデルはこれまでと異なり、Nike初の地面と接触するエアクッショニングユニットを備えたスニーカーとして人気を博しました。

 

 

NIKE AIR MAX ST – 1992年

Air Max 180の成功に続き、1992年には「Air Max ST」が発売。しかし、180度のクッショニングは採用されず、Air Maxの中でもあまり販売数が伸びなかったモデルのようです。

 

 

NIKE AIR MAX 93 – 1993年

1993年に発売された「Air Max 93」。モダンでミニマリスト的なデザインであり、ネオプレンなどの素材の採用やシューズ背面に270度エアクッションを露出させるなど新しい試みを多く行ったエアマックスです。2014年・2018年にも再度リリースされ、コンセプトは後継モデルであるAir Max 270にも引き継がれています。

 

 

NIKE AIR MAX 2 LIGHT – 1994年

Air Max 180やAir Max BWなどのモデルで大きなクッショニングユニットを採用したエアマックス。1994年の「Air Max 2」はまた異なったコンセプトを持つモデルとなりました。ひとつのスニーカーにひとつのクッショニングである必要はないと言わんばかりに、1つのエアユニットに2つの異なるクッショニングシステムを配置し更なる快適性を追求し始めます。

 

 

NIKE AIR MAX 94 – 1994年

1994年には「Air Max 94」が発売。180度露出するクッションユニットにスエードやレザーなどの質感の高い素材を組み合わせました。快適さを売りにする漂Air Maxの商品ラインの中で非常に面白い試みが行われたモデルです。

 

 

NIKE AIR MAX 95 – 1995年

エアマックスのラインで最も人気のあるモデルのひとつが1995年に発売された、「Air Max 95」。発売当初、前足部に広がるクッショニングユニットと、かかとに向かって配置された伝統的なクッションが印象的です。日本でいわゆる“エアマックス狩り”と共に紹介されることが多いのもこのモデル。それだけ人気のあったモデルということですね。

 

 

NIKE AIR MAX 96 – 1996年

「Air Max 96」では、デザイナーのSergio Lozan(セルヒオ・ロサーノ)の感性が特に靴の側面に表れています。海の波にインスピレーションを受けてデザインされたといわれており、滑らかな曲線が目を惹くモデルです。

 

 

NIKE AIR MAX 97 – 1997年

靴業界に革命をもたらしたエアマックスの誕生から10年後。デザイナーは引き続きセルヒオ・ロサーノで、エアマックス史に残るもう一つの重要なモデルが登場しました。「Air Max 97」はヒールエリアにエアクッションを配置するのみならず、ほぼ足裏全体にクッショニングが充填されました。優れたデザイン性と快適性で今でもスニーカー愛好家やファッショニスタたちに愛されています。

 

 

NIKE AIR MAX 98 – 1998年

Air Max 97と同様に足裏全体にクッションを配置した「Air Max 98」。アニメ『機動戦士ガンダム』のRX-78-2 ガンダムに似ているということでアニメファンの間で人気を集めました。確かにトリコロールのカラーリングがガンダムっぽい気が・・・。

 

 

NIKE AIR MAX PLUS – 1998年

グラデーションなど、カラーリングがトラに似ていることで知られるこのモデルは「Air Max Plus」の中でも特に有名なモデル。有機的なデザインにはファンも多く、1998年に発売された後、2015年にも再発売されました。

 

 

NIKE AIR MAX DELUXE – 1999年

Air Max 97と同じプラットフォームを用いて1999年に発売された「Air Max Deluxe」。形状やカラーリングなど、デザインが時代を先取りしていることで注目を集めたモデルです。

 

 

NIKE AIR MAX 2003年

セルヒオ・ロサーノが未来的なデザインをエアマックスに取り組み誕生した「Air Max 2003」。軽量で快適、また頑丈なカーボンファイバー素材を採用した革新的なソリューションを追求して生み出されたエアマックスです。

 

 

NIKE AIR MAX 360 – 2006年

2006年に発売された「Air Max 360」は、ついにエアマックスは360度確認できる完全なクッショニングシステムを誕生させます。ダイナミックフィットと呼ばれるシステムを活用、歩行やランニング時に足をホールドできる構造になっています。

 

 

NIKE AIR MAX FLYKNIT – 2014年

Nikeが革新的なNike FlyknitテクノロジーとAir Maxのクッショニングを組み合わせたファーストモデル。発売当時大きな話題となり、さらにFlywireテクノロジーも統合され、高い耐久性を持つワイヤーが懸垂橋のケーブルのように機能し、高度なデザイン性と快適性を提供しました。

 

 

NIKE AIR MAX ZERO – 2015年

ティンカー・ハットフィールドのエアマックスのコンセプトスケットを元に開発され、2016年に発売された「Air Max Zero」。30年近く人目に付くことがなかったスケッチを元に再現されたエアマックスの祖先ともいうべきモデルです。

 

 

NIKE AIR MAX 2015 – 2015

2015年にランニング用にデザインされた「Air Max2015」。このモデルもAIR M AX FRYKNIT同様Flywireテクノロジーを特徴とするモデル。ランニングでの使用を念頭に、別方向に進化したエアマックスです。

 

 

NIKE AIR MAX VAPORMAX – 2017年

2017年に発売した「Nike Air Max Vapormax」は、クッショニングシステムに新たな革命起こしたモデル。これまでとは異なるエアクッションの配置で更なる快適性を追求し、軽量な素材を使用することでNikeのスニーカーの中でも最軽量の部類に入るエアマックスになりました。

 

 

NIKE AIR MAX 720 – 2019年

2019年にリリースされた「Air Max 720」。Air Maxシリーズののデザインを維持しながら、これまでに作られた中でも最大クッショニングユニットの一つを備えています。デザインもより未来的な形状となり、デザイン性と快適性同時に兼ね備えたモデルとなりました。

 

 

NIKE AIR MAX 2090 – 2020年

2020年に発売された「ナイキ エア マックス 2090」は、ナイキ エア マックスの30周年記念として誕生。エアマックスの中でも特に歴史的なモデルエア マックス 90のコンセプトを踏襲し誕生しました。

 

 

NIKE AIR MAX EVO – 2021年

2021年に発売した「Air Max Evo」は、他のエア マックスのアイコンに触発されたデザインと、エアマックスの持つ7つの先進テクノロジーを凝縮。さまざまなエアマックスの特徴が混ざり合った新しいエアマックスとして誕生しました。

 

 

まとめ:ナイキ エアマックスの歴史と進化:時を超えるアイコンの系譜

今回はナイキを代表するスニーカーシリーズ、エアマックスの歴史についてお話ししてきました。

今では革靴を多く履く筆者ですが、学生時代はナイキのエアマックスに随分お世話になったものです。今でも長い距離を歩くときやウォーキングの際にはエアマックス90にお世話になっています。

学生時代から今まで、なんだかんだエアマックスを一足も持っていなかった時期はなかったように思います。

 

きっと、これからもエアマックスはその優れたデザイン性と快適性で私たちの足元を支えてくれるでしょう。

今後、いったいどんなエアマックスが誕生するのでしょう。楽しみですね。