気になっていた本があります。”13歳からのアート思考”という本です。副題は”「自分だけの答え」が見つかる”。どんな世界でも成功しているのは自分の考えを持って世界を切り開いていった人たちです。彼らはまさしくアーティスト。そんなアーティストの考え方を身につけるべくこの本を読んでいきます。
”13歳からのアート思考”を読んだ理由
13歳からのアート思考はずっと気になっていました。色が危険色で目立ちます。黄色の表紙に黒の文字。スズメバチや熊出没注意の看板のよう(笑)
そしてダイヤモンドでもこの本について触れられていました(というか、ダイヤモンド出版から出ているんですけれどね)。コラム的な記事でしたが、興味を引くのには十分。書店でこの本を見かけるたびに買おうか迷っていました。
「そもそも”アート思考”ってなに?」「なんで13歳からなの?」「なぜ、ビジネスパーソンがおすすめしているの?」詳しく知るためにこの本を読んでみることにしました。家に積んであった本もやっと少なくなってきたところなので。
”13歳からのアート思考”で何を得たかったのか
さて、この本を読んで私は何を得たかったのか。私は本を購入する際に何を知りたいのか決めて購入することにしています。どんなに長い本だったとしても実際に自分に役立つ知見は2つ・3つくらいだと思っているからです。最終的に読み終わった際、少しでも頭の中に残るものがいいなと思って読んでいます。
13歳からのアート思考の副題には「自分だけの答えが見つかる」とあります。私が得たかったのはまさしく自分だけの答えを見つけるための方法。これは”アート思考”に関わってきます。
そもそもアート思考とは?
https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2020/0708/より
アート思考が活躍するのは何も美術の世界だけではありません。学問の枠組みを超えて、考えるプロセスを必要とするものには全て応用が可能です。例えば私の本業である雑誌の出版業務でも応用が可能でしょう。副業であるブログの執筆でも応用が可能です。これらは全て思考を必要とすることで、数学のように決まった答えがある学問ではないからです。もちろん人生設計などより良い人生を送るために活用することも可能でしょう。
答えがあるのは学校教育だけ、人生の中で答えがあるものの方が少ない
私は23ですが、それでも人生の中で様々な選択をしてきました。その中で感じたのは、一度学校から離れると決まった答えのある問いの方が少ないなということです。学校の授業には決まった答えがあります。問いには必ず決まった答えがあって、授業の集大成であるテストでは設問ごとに”まる”か”バツ”が与えられます。
しかし、授業を離れれば学生でも、「誰と遊ぼう」「お小遣いを何に使おう」「部活は何に入ろう」「進学先はどうしよう」答えのない設問ばかりです。社会に出ると答えのない問題のオンパレード。そこでアート思考の出番というわけです。
「自分だけの答えを見つける」これが何よりも大切になってくるわけです。そしてそれができていない人が多いからこそ、この「13歳からのアート思考」が絶賛されているのでしょう。
著者の末永幸歩さんについて
https://news.nicovideo.jp/watch/nw7449657より
作者の末永さんは東京学芸大学の個人研究員として働きながら中学・高校の美術教師としても活躍されている方です。
末永さんはダイヤモンドオンラインの記事でこんなことをおっしゃっています。
きっとどの学校でも似たようなところがあると思いますが、学校全体の風潮として、いわゆる主要5教科よりも美術の重要性は「ちょっと低い」という感覚を、生徒も、教員も持っているような気がします。
将来「美術に直接関わる仕事」に就く人は少ないでしょうから、「美術の技術や知識」だけで言ったら、5教科の知識よりも重要度は低いかもしれません。でも、だからこそ「美術を通して何を学ぶのか」を考えることがとても大事だなと。
この本の執筆に美術教師としての立場からのメッセージが多分に含まれてるのは疑いがありません。確かに、美術を仕事としている方は少ないでしょうが美術から得られるものは多いはずです。そうでなければ美術作品に数億円とか数十億円とかの価値がつくはずはないでしょう。
タイトルはなぜ、”13歳からの”なのか
タイトルの”13歳の”の部分ですが、これにもきちんと意味があります。我々ブロガーがやりがちな”具体的な数字を上げて信憑性を上げる”のような小賢しいものは一切ありません。
13歳という年齢は小学校から中学校へ上がる年齢です。これは小学校で「図工」だった科目が「美術」へ変わる年齢でもあります。本の中でも書いてありますが、小学校で図工は大人気なのに中学で美術になった途端に不人気教科になってしまうのです。その下がり方は全教科中一番。子供の時にはできていた”アート思考”的な考え方が中学校で失われ、大人になった時にはもう…。子供はみんなアーティスト。13歳を超えた全ての人に読んでもらいたいのがこの本なのです。
タンポポを思い描いてみて
この本の冒頭で出てくるのが「できるだけ『完全なタンポポ』を5秒で思い描いてみてください」という課題です。皆さんもぜひ頭の中で思い描いてみてください。
いかがでしょう?
思い描くことはできたでしょうか?
著者の末永さんはこう続けます。
きっと「地面から顔を出した鮮やかな黄色の花」を思い浮かべた人がほとんどではないかと思います。
しかしじつは、それはタンポポのほんの一部にすぎません。
もう少し想像を膨らませて、地面のなかを覗いてみましょう。地中には、タンポポの根が伸びています。それは、まるでゴボウのように真っ直ぐで太く、目を疑うほど長く続いています。ものによっては、なんと1メートルに及ぶことすらあるのだとか……。
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私たちが正解だと信じて疑わないものには違った側面があるかもしれません。アート思考は自分なりの答えを見つけ出す過程において、様々な面から物事を捉えますその方法を本を通して学ぶことができます。正解のない問題が山積みの現代社会、より良い道を見つけ出すのにこれほど役立つことはありません。
アート思考で自分だけの答えを見つける
先ほどもお伝えした通り、アート思考は考えることなら何にでも応用が可能です。答えのない問題に溢れているのが人生です。アート思考を身につけてあなただけの答えを見つけていきましょう。
また、この本では”見つけた自分だけの答えをどうやって人に伝えるのか”までカバーしています。せっかくいいアイディアや考えが浮かんだとしても、それを他人に伝えることができなくては意味がありません。
”あなただけの答えを見つけること”、そしてそれを”誰かに伝えること”。この一連の動作を通してあなたの価値を高めていきましょう。
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