先日、トリッカーズのモールトンを購入しました。
人生で初めて購入したカントリーブーツに興奮。
英国の革靴ブランド「トリッカーズ」の『モールトン』
英国最古の革靴ブランド「トリッカーズ」とは
Tricker's(トリッカーズ)というブランドがあります。 カントリーブーツやブローグシューズが特に人気で、流行に流されず常に靴好きたちに愛されてきました。 一体なぜ、トリッカーズはこれほどにまでに靴好き達[…]
カントリーブーツの代名詞『モールトン』
さて、そんなカントリーブーツである「モールトン」。
狩りなどで使われていた名残をデザインからしっかりと感じ取ることができます。
まず、トゥを中心に靴全体に施された装飾部分。
こういった装飾を施された靴を“ブローグシューズ”と呼びます。
この装飾は、自然の中で動き回った際に靴に傷がついても、目立ちにくくすることを目的に施されています。
また、ソールの部分を見てみると厚い“ダブルソール”になっていることがわかります。
ダブルソールは「靴が重くなる」「返りが悪くなる」などのデメリットもありますが、「非常にタフな作りにできる」というメリットも。
トリッカーズの革靴は「とにかく硬い」は本当か?
そんなトリッカーズ モールトンですが、ファンたちの間でよくいわれるのが“履き始めの硬さ”です。
よく「修行だ」とか、「地獄だ」とかいわれます。
購入してみてわかりましたが、確かに革は硬いです。
足を入れてみても、やっぱり硬そうです。
でも、硬い分「トリッカーズを履き込んだ時の履き心地は世界一」とか「履き込んだトリッカーズの履き心地は天国」とかいわれます。
トリッカーズを手に持った時のズッシリ感は本当にたまらなくて、「この靴を頑張って履き込んで自分だけの一足にするぞ!」と期待させてくれる重みです。
この後実際に履き込んだレビューになりますが、最初から“頑張って履き込むぞ!”と思っていた私のような人にとってはそれほど履き心地の悪さは気にならないと思います。
トリッカーズ モールトンを丸一日履き込んでみた
今回は少し離れた地域にて友人が参加するイベントがあるということで、トリッカーズを履いて出かけました。
そこで感じたことが4つあったので、これからトリッカーズの購入を考えているあなたのために共有します。
①トリッカーズは確かに硬い
トリッカーズ モールトンは確かに革が硬いです。
初めて室内で履いた時には、足首が固定されているようでうまく曲がらず不安になりました。
トリッカーズに使われているのは「カーフレザー」というレザーで、本来は牛革の中でも最上級の素材。
柔らかくてきめ細やかな素材感が特徴なのです。
しかし、トリッカーズの場合にはこれを贅沢に使用し、さらには装飾部分などには2枚重ねなどで使用しています。
おそらくは頑丈な靴に仕上げる目的があるのでしょうが、これが硬さに繋がっているのだと思います。
また、実は革意外にも硬い部分があるのです。
それが2枚重ねのダブルソール。
ダブルソールは足を保護してくれる役目がありますが、これもファーストインプレッションはやっぱり硬い。
②丸一日モールトンを履いても意外と平気
「硬い硬い」といっていても仕方ないので、とりあえずはモールトンを履いてみることにしました。
モールトンを履いてみると、あることに気づきます。
「あれ、履いて歩いてみると意外と硬さが気にならない」。
あれだけ硬い硬いいっていましたが、いざ外に出て歩いてみると結構スタスタ歩けてしまいます。
これには拍子抜け。
確かにドクターマーチンと比べると硬いし、履き込んでいるレッドウイングのベックマンと比べても硬い。
でも、歩くのに支障が出るレベルではないので、トリッカーズの歩き心地はそこまで気にしなくても大丈夫だということがわかりました。
③一日履いてみて分かったトリッカーズ モールトンの特徴
丸一日履き込んでモールトンを脱いでみるとちょっと意外な部分が痛かったです。
それが上の画像の部分。
普通、靴を履いて痛くなるのは「小指の付け根」や「指の第二間接部分」なんですが、モールトンの場合にはちょっと変わった部分に痛みを感じて意外でした。
この理由を考えてみました。
おそらく理由は単純で、トリッカーズ モールトンの足の固定方法にあると思います。
他の靴に比べると、靴を足首の方(靴の後ろ半分といってもいいかも)で足と固定することに重きを置いているように感じました。
この結果、普通の靴とは異なる部分に痛みを感じたのだと考察しています。
ちなみに、「痛い」とはいっても靴を履けないようなレベルではありません。
1日履いても「ちょっと圧迫されてたな〜」くらいの感覚です。
④ただし、履き始めのモールトンでの長時間の運転は割けるべきかも
1点トリッカーズ モールトンを履き始めたばかりの時にするのはやめておいた方が良い行為があります。
それが「車の運転」です。
理由としては、足首がなかなか曲がりません。
なのでアクセルを踏んだり、ブレーキを踏むのにいつも以上に力が入ります。
友人の出演するイベント会場への移動は車でした。
ほぼ履いていない状態での運転だったので、運転しにくかったのを覚えています。
ただし、帰りの運転ではそこまでアクセルやブレーキの操作に違和感を感じなくなっていたので、1日も履き込めば改善することかとは思います。
トリッカーズ モールトンを快適に履くためにできること
ここではトリッカーズのモールトンをできるだけ快適に履くためにできることをまとめていきたいと思います。
- あなたの足のサイズに合ったものを購入する
- プレメンテをしっかりする
ピッタリサイズのモールトンを購入すること
ピッタリサイズのモールトンを購入しましょう。
サイズ感のあっていないものを購入してしまうと、思わぬ靴ズレの原因になってしまいます。
できれば実際に履いてから購入すること。
しかし、トリッカーズの販売店が近くにない方も多いと思います。
今回はTricker's(トリッカーズ)の定番カントリーブーツ「 MALTON(モールトン)」について。 そのサイズ感を詳しく解説していきます。 私はトリッカーズのモールトンユーザーでもあります。 皆さんにもぜひモ[…]
あなたに合ったトリッカーズ モールトンのサイズをカンタンに選べるように記事を作成しました。
プレメンテナンスをしてから履くこと
プレメンテ(=プレ・メンテナンス)という言葉をご存知でしょうか。
革靴を履く前にするメンテナンスのことで、これをすることで革靴が履きやすくなります。
というのも、購入したばかりの革靴は栄養不足になっていることが多いのです。
栄養を補給してやることで革が柔らかくなり、履き馴染みがよくなるというわけ。
まとめ:トリッカーズ モールトンを履いた感想について
さて、今回はトリッカーズ モールトンを履いた感想をお伝えしてきました。
相当硬いということを事前に聞いていたので、本当に覚悟の上購入しました。
もしも履き心地を気にしてトリッカーズを嫌煙していたのなら、ぜひ購入を検討してみて欲しいと思います。