今回はブログの書き方について解説していきます。
よく、「私は文章が苦手だからブログを書くのが恥ずかしい」という人がいます。
でも、安心してください。
ブログの文章で大切なのは、実は“テクニック”と“ちょっとした心構え”なのです。
ブログの文章、雑誌の文章
私は普段、雑誌の出版社に勤めながら副業でブロガーをしています。
雑誌の文章とブログの文章には多くの共通点があります。
しかし、大きな違いがあるのも事実。
雑誌の文章は基本的に綺麗な文章が良しとされます。
つまりは、どんな人が読んでもわかりやすく誤解のない文章こそ素晴らしい。
一方、ブログの文章は特定の読者(ペルソナ)に刺さる文章を書くことができれば良いのです。
綺麗な文章であるに越したことはないですが、それよりも読みやすい文章であることの方がはるかに大切です。
今回は雑誌編集者とブロガー2つの視点から読まれるブログの文章をすぐに書けるテクニックをお伝えしていきます。
ブログの文章を書く心構え
ブログのテクニックは少し長くなってしまうので、まずはブログの文章を書く心構えから。
2つ紹介しますが、記事を書くときには必ずこの2つを意識するようにしてください。
想定する読者はどんな人?
その記事の想定読者(=ペルソナ)はどんな人でしょう?
性別は?年齢は?興味は?
例えば、ブログ初心者に向けた記事を書くなら難しい専門用語は使わないようにします。
逆に、ブログ中級者に向けて記事を書くのに用語を一つひとつ説明していたら記事を離脱してしまいます。
1記事で伝わるテーマは1つだけ
1つの記事で複数のテーマを扱うのはやめましょう。
複数のテーマを展開したとしてもブログを読み終わった読者が覚えているのはせいぜい1つか、多くても2つくらいです。
それよりも1つの記事で扱うテーマは1つに絞って、他のテーマは別の記事に分ければ良いのです。
むやみやたらと話を詰め込んだブログは読まれません。
※執筆記事をまとめた「まとめブログ」の場合は例外。目次の役割なので
思っている以上にあなたの言葉にはクセがある
ここからブログに関するテクニックです。
まずは序章から。
話し言葉には癖があるものですが、書き言葉にも癖があるもの。
「ですます調」「である調」は統一すること
文章の「ですます調」「である調」は統一しましょう。
これがチグハグだと非常にわかりにくい文章となる。
基本の基本ですが、ぜひ注意したいポイントである。
文末で3回以上同じ表現を使わない
文末には注意が必要です。
なぜなら、同じ表現を何度も使うと読みにくい文章になってしまうからです。
よく見かけられるのが「です」の多用です。
同じ表現の文末を続けて使うのは、最大でも2回までにしましょう。
こうすると読みやすい
文末には注意しましょう。
なぜなら、同じ表現を何度も使うと読みにくい文章になってしまうからです。
よく見かけられるのが「です」の多用。
同じ表現の文末を続けて使うのは、最大でも2回までにしましょう。
難しい言葉は使わない
難しい表現や言葉は基本的に避けます。
ペルソナに合わせて言葉を使うようにします。
ブログならではのテクニックを身につけよう
ブログ特有の文章のテクニックがあるので紹介していきます。
適度に装飾や画像を入れること
ブログが文章ばかりだと読者に読みにくくなってしまいます。
文章に変化を付け、視覚的に飽きさせないためにも装飾や画像は大切。
また、装飾や画像は読者のユーザビリティの向上にもつながります。
というのも、例えばネットで記事を読んでいるときに“前に戻って記事を見返してから読んだ場所まで戻る”みたいなことはあるあるだと思います。
ブログには本のようにページ数がないので、読んでいたところまで戻るのが大変。
改行で文字にゆとりを持たせること
最近はスマートフォンでブログを読む人が多いです。なので、このように改行をせずにどんどん文章を書いていくと読みにくい文章になってしまいます。できれば60文字程度で改行してあげると読者にとっても読みやすい文章になります。(108文字、さらに文末で“です”が3回連続)
余白を多めに取ることで読みやすくなります。
「例え話」や「例」を積極的に使おう
例えば、商品レビューで重さを読者に伝えるとします。
「この商品は約500gです。」
こう伝えるよりも、このように伝えた方がわかりやすいのではないでしょうか?
「この商品の重さは500mlのペットボトルと同じくらいの重さです。」
ブログで数字を持ち出すのは大切なんですが、ときには例え話を使った方が読者に内容が伝わりやすかったりもします。
文章構成を決めておくだけで読まれるブログへ
実ブログ文章構成には型があります。
型を意識して文章を組み立てるだけで緩急のある読まれるブログになります。
ブログで記事を執筆していくにあたって、とても重要なのが記事構成を決めておくこと。 文章というのは面白いもので、決まった型に当てはめることで興味をひたり説得力が増したりします。 今回はブログに最適な記事[…]
基本の型
まずはどんなブログの記事にでも活用できる「基本の型」。
レビュー記事から食レポ記事に旅行記事までなんでも対応できます。
逆三角形型
PREP型
記事に説得力を持たせたい場合に使って欲しいのが「PREP(プレップ)型」。
小論文なんかでも使われるテクニックです。
PREPとは
- Point=結論
- Reason=理由
- Example=具体的な例
- Point=結論
強い説得力を記事に持たせたいときにもおすすめ。
ブログが完成したら、最後にもう一度読み返そう
ブログのテクニックは紹介した通り。
記事を書き上げたら推敲(すいこう)をしていきます。
推敲とは文章を読み返して修正すること。
記事に誤字脱字はないか確認しよう
まずは誤字脱字に気をつけましょう。
- 漢字に間違いはないか
- 送り仮名に間違いはないか
- 数字は統一されているか(1なのか一なのか)
数字ですが、算用数字の「1」と漢字の「一」がごちゃごちゃになっている記事などをよく見かけます。
読みにくい部分はないか確認しよう
最初のうちは声に出して記事を読んでみるといいかもしれません。
つまづくような部分があれば、それは大抵読みにくい部分です。
そんな場合には表現を変えたり、2つの文章にしてしまうのも手です。
文字を削れる部分は削ってしまおう
無駄な文章は削ってしまいましょう。
読み返していると、「この文章ってなくても問題ないな・・・」と気づくことも。
そんなときには思い切ってその文章を削ってしまいましょう。
同じ内容なら文章は短い方が読者は読みやすいです。
まとめ:雑誌編集者が教えるブログの書き方
今回は現役の雑誌編集者・ブロガーとしてブログの書き方を記事にまとめました。
この記事のルールを守って記事を書くだけで人に読まれる文章が完成します。
他にも細かなテクニックはありますが、この記事にあるルールを守れればそこらへんのライター以上の文章は書けてしまうんじゃないかと思います。