今回は筆者のトリッカーズのカントリーブーツに鏡面磨きを施してみたいと思います。
鏡面磨きをすれば、いつもとちょっと違う雰囲気のトリッカーズに。
綺麗な鏡面を作りには少し時間はかかりますが、用意するものは少ないので時間さえあれば誰でも鏡面磨きはできてしまいます。
トリッカーズのカントリーブーツに鏡面磨きをしてみよう
さて、今回はトリッカーズのカントリーブーツ、モールトン(ストウ)に鏡面磨きをして楽しんでみたいと思います。
これまで購入してからしてきたのは靴クリームによるメンテナンスだけ。このトリッカーズにポリッシュを使って鏡面磨きをするのは初になります。
トリッカーズのカントリーブーツに鏡面磨きをするメリット
筆者的にはトリッカーズのカントリーブーツに鏡面磨きをするメリットは2つだと思っています。
鏡面磨きのメリット①:トリッカーズを傷から守ってくれる
まず、鏡面磨きをすることでトリッカーズを傷から守ることができます。
鏡面磨きを主に行う場所は革靴のトゥと呼ばれる場所。簡単にいえば革靴の先の部分です。
歩っていると最も何かにぶつけるリスクが高い部分がここですから、鏡面磨きで事前に層を作っておくことでカントリーブーツを傷から守ることができます。
鏡面磨きのメリット②:トリッカーズの雰囲気を変えて楽しむことができる
筆者的に最も大きなメリットがこちら。鏡面磨きをすることでトリッカーズのカントリーブーツの雰囲気がいつもと変わります。
履き慣れたいつものトリッカーズがまるで別物に。
写真はブラックのトリッカーズ バートンですが、鏡面磨きの前後でまるで雰囲気が異なることがわかると思います。
トリッカーズのカントリーブーツを鏡面磨きでピカピカにする事前準備
では、ここからは実際にトリッカーズのカントリーブーツを鏡面磨きでピカピカにしていきます。
と、その前に事前準備。
事前準備①:鏡面磨きの前にトリッカーズの汚れを落としておくこと
鏡面磨きは下地にシューポリッシュを使って層り光沢を作っていきます。つまり、下地に汚れがついたままだとその上に層を作ることになってしまうのです。
今回このブログでお話ししていくのは、トリッカーズ モールトンのプレメンテナンスの重要性とその具体的な方法について。 モールトンを綺麗に長く履きたいと考えているあなたにとってとっても重要な内容になるはずです。 […]
鏡面磨きをする前にトリッカーズのカントリーブーツをしっかりチェックすることを忘れずに!汚れを落としてから鏡面磨きをするようにしましょう。
事前準備②:トリッカーズのカラーに合ったポリッシュを準備する
鏡面磨きには「シューポリッシュ」というアイテムを使います。簡単にいえば油性のクリームですが、ほぼ固形の見た目をしています。これを塗って革靴の表面の凹凸を埋めることで光沢を出すのが鏡面磨きの原理。
「シューポリッシュ」はブラックやブラウンなど革靴の色に合わせて発売されているので、自分の革靴に合ったものを選びましょう。
この時、基本は革靴の色よりも少し薄いくらいのシューポリッシュを選ぶこと(ただし、黒の革靴はブラックのシューポリッシュを選べばOK)。
事前準備③:トリッカーズのどこまで鏡面磨きにすべきか
鏡面磨きですが、カントリーブーツの全体にしてはいけません。
鏡面磨きにしてよいのは、トゥの部分とかかとの部分。革靴のこの部分には硬い芯が入っているからです。
硬い芯の部分から外れた部分に鏡面磨きをしてしまうと、歩った時などに革が動きひび割れの原因になってしまいます。
革靴の鏡面磨きは芯がある部分にしましょう。
トリッカーズのカントリーブーツを鏡面磨きでピカピカにする方法
では、ここからは実際にトリッカーズのカントリーブーツに鏡面磨きを施していきます。
順番に鏡面磨きの方法をなぞっていきます。
シューポリッシュを指でトリッカーズに塗っていく
まずはシューポリッシュを薄く指に取り、トゥとかかとの部分に塗っていきます。
塗る際には左右交互に何度も繰り返して塗って層を厚くしていきます。
クルクルと指を回して、ポリッシュをトリッカーズの表面に載せていくようなイメージです。
おおよそ15回ほど塗り重ねたのが上のトリッカーズ。
厚みが出たらネル生地でポリッシュの層を平らにしていく
次に、布を指に巻き付けてさらにポリッシュを塗っていきます。使っているのはフランネル生地。幅おおよそ8センチの長細い形にカットして使っています。
これにシューポリッシュをつけて、靴の表面に同じようにポリッシュを塗っていきます。ここでも左右交互に10回程度ポリッシュを重ねていきましょう。
ここではポリッシュを重ねるのと同時にポリッシュの層を平らに均していくようなイメージで。
水を含ませてトリッカーズのカントリーブーツを磨いていく
今度はネル布に水を含ませてカントリーブーツを磨いていきます。筆者はポリッシュのフタに濡らしたティッシュを置いて、そこにネル布をチョンチョンとおいて水を含ませています。
チョンチョンと2・3回ティッシュを触り、その後に手のひらを叩いて水気をネル布全体に分散させます。
この状態でシューポリッシュを少しつけ、左右交互に5回程度ポリッシュを塗っていきます。
この時、ネル布の水気がなくなってきたら適宜ティッシュで水気を与えましょう。
トリッカーズのカントリーブーツに水研ぎをする
最後の工程です。トリッカーズのカントリーブーツに水研ぎを行っていきます。
水研ぎとはその名前の通り、水のみを使って革靴を磨くこと。ネル布の新しい面に水分のみを含ませて磨いていきます。
カントリーブーツのメダリオンからポリッシュを取る
水研ぎを行って十分光沢が出たら、メダリオン(トリッカーズのアッパーにある穴の部分)に残ったポリッシュを取っていきます。
この時には爪楊枝を使うのがおすすめ。先の部分を何か硬いものにぶつけて潰しておくと革を傷つけずに作業ができます。
ポリッシュを取り終わったら、最後に水研ぎをしたネル布で軽く拭き上げてトリッカーズの鏡面磨きは終了。
時間はかかりますが、逆にじっくり時間さえかければ誰でも鏡面磨きはできてしまうんです。
いまいちトリッカーズのカントリーブーツの鏡面磨きがうまくいかない時には
「トリッカーズ カントリーブーツの鏡面磨きがうまくいかない!」それはポリッシュのせいかもしれません。
革靴用のポリッシュですが、基本的に市販されているものならどれでもある程度の光沢は出ます。しかし、工場から出荷されたばかりの柔らかいポリッシュだとなかなかうまく光沢が出なかったりします。
その場合どうしたらいいかというと、ポリッシュを塗った後一晩くらい寝かせてから水研ぎをしてみてください。
ポリッシュが固まっているので水研ぎで表面の凹凸が均消えて綺麗に光沢が出るはずです。
まとめ:【トリッカーズ】カントリーブーツを鏡面磨きでピカピカにする方法
シューポリッシュを使って鏡面磨きをするだけで、いつものトリッカーズ カントリーブーツの雰囲気が簡単に変わります。
みなさんもぜひ、愛用のトリッカーズを鏡面磨きでピカピカにして楽しんでみてくださいね。