【国産革靴ブランド】スコッチグレインについてこの記事を見れば全部わかる

先日、革靴を買い足しました。

買い足した革靴はSCOTCH GRAIN(=スコッチグレイン)というブランドの革靴です。

“スコッチグレイン”はリーガルほど有名なブランドではありませんが、同じ国産の革靴ブランド。

購入したからにはブランドの背景を知りたい!というところで記事を執筆しています。

あかパンダ
一緒にスコッチグレインについて知識を深めていきましょう

 

スコッチグレインを知っていますか?

スコッチグレイン公式サイトより

みなさんは「スコッチグレイン」をご存知でしたか?

私は名前だけは知っていました。革靴が好きな方なら、きっと聞いたことはあるブランドだと思います。

 

あかパンダ
スコッチグレインってどんな意味なんだろう?

気になったので調べてみました。

『スコッチグレイン』の名前の由来は「scotch grain leather(=スコッチグレインレザー)」。『スコッチグレインレザー』とは、皮革の表面に小さな粒状、割れた模様のようなものを刻む加工のこと。ここからスコッチグレインという名前がとられたようです。

 

スコッチグレインは東京都墨田区発のブランド

スコッチグレイン公式サイトより

『スコッチグレイン』は東京都の墨田区発のブランド。

あまり知られていませんが、「株式会社ヒロカワ製靴」が展開しています。

現在の店舗は、

  • スコッチグレイン銀座本店
  • スコッチグレイン大阪店
  • スコッチグレインecute上野店
  • スコッチグレイン東京スカイツリータウン・ソラマチ店
  • スコッチグレイン有楽町店Factory Lab

の5店舗です。

あかパンダ
また、アウトレット店舗もあります。これは後ほどお話ししていきますね。

 

スコッチグレインの歴史

『スコッチグレイン』を展開する「株式会社ヒロカワ製靴」は1964年に創業。

その14年後である、1978年に『スコッチグレイン』というブランドが設立されます。

この記事を書いているのは2021年なので、スコッチグレインというブランドは今年で43歳ということに。

あかパンダ
そんなスコッチグレインですが、いくつかこだわりがあるんです。

 

スコッチグレインが作る革靴へのこだわり

スコッチグレインには「素材」「木型」「製法」の3つのこだわりが。

順番のこだわりを解説していきましょう。

あかパンダ
ちなみに、生産は東京都墨田区で一貫して生産しているそうですよ。

 

こだわり①:使用するのは最高級の素材

革靴には様々な材料が用いられます。

「革」だけでもアッパー用・ライニング用と数種類のものが使用され、「縫い糸」なども合わせると一足にどれだけの素材が使われているか検討もつきません。

あかパンダ
スコッチグレインが使っているのは、全て最高級の素材です。
スコッチグレインの革靴に使われている素材は、全て妥協なく選ばれた素材たち。
特に革に至っては、社長自ら世界各地のタンナーに交渉をして厳選しているそうです。

こだわり②:日本人の足に合わせた木型

スコッチグレインは革靴の木型にもただならぬこだわりを持っています。

革靴にとって木型は、その全てを決定づけるといってもいいくらい重要なパーツ。

あかパンダ
どんなに素晴らしい素材を使ったとしても、木型が日本人の足に会っていなければ意味がなくなってしまうのです。

創業から数えて、作り続けた木型は1万足のも及ぶそうです。

後述する通り、スコッチグレインの革靴は非常に履きやすいのが特徴。

きっと丁寧に日本人に向けて作られた木型のおかげなんでしょうね。

 

こだわり③:グッドイヤーウェルト製法

最後のこだわりは、製法に関するこだわり。

スコッチグレインが作る革靴は全て「グッドイヤーウェルト製法」で作られています。

製法について知るなら

こんにちは、ブロガーのあかパンダ(@akapandablog)です。 今回は革靴の製法についての解説。   革靴は製法によって全てがガラッと変わるんです。 主要な革靴の製法7つを取り上げて、それぞれ[…]

 

「グッドイヤーウェルト製法」は価格とパフォーマンスのバランスに非常に優れた製法。

何度もソールを交換して履くことができるので、手入れさえしっかりしていれば10年でも20年でも履き続けることができてしまいます。

特に、スコッチグレインのグッドイヤーウェルト製法には驚かされました。

あかパンダ
製法の特性上、履き始めは少し硬い履き心地であることが多いのですが、スコッチグレインは最初から柔らかな履き心地でした。この辺りは後で詳しくお話ししていきますね。

 

スコッチグレインのアイテムを購入して思ったこと

さて、私が購入したのはこの2足です。

ブラウンの革靴と、黒のダブル文句シューズ。

実は、後述するスコッチグレインのアウトレットで購入しました。

あかパンダ
2足で約35,000円ほどでした。

実際に履いてみて、3つのことを伝えたいと感じました。

  • リーガルよりも歩きやすい
  • スコッチグレインのパフォーマンスは悪くない
  • スコッチグレインにはアウトレットがある

 

リーガルよりも歩きやすい

1つ目ですが、スコッチグレインは非常に歩きやすい革靴だと感じました。

先述の通り、スコッチグレインは「グッドイヤーウェルト製法」が使われています。

 

この製法は強度の問題で、比較的厚い革が使われます。そのせいで履き心地は慣れるまで硬いのが普通なのです。

あかパンダ
しかし、スコッチグレインは最初から柔らかな履き心地でした。
こちらはリーガル
同じように「グッドイヤーウェルト製法」にこだわりがあるブランドに「REGAL(=リーガル)」があります。
私も愛用していますが、明らかに最初の履き心地はスコッチグレインの勝利。
あかパンダ
使用されている革が柔らかかったです。また、ストレスの少ない足形が用いられているのでしょうが、あまりに衝撃的な履き心地でした。

 

スコッチグレインのコストパフォーマンスは悪くない

コスパでスコッチグレインが必ず比べられるライバルが「リーガル」です。

コストパフォーマンスの面でいえば、確かにリーガルには負けるでしょう。

あかパンダ
なにせ、グッドイヤーウェルト製法で作られた革靴が1万5千円程度で購入できますから・・・(絶句)

 

しかし、スコッチグレインのコスパが悪いかといえばそんなことはありません。

グッドイヤーウェルト製法は完全には機械化することができない製法。

 

スコッチグレインも私が購入したアウトレットショップであれば1万円台で十分格好の良いモデルを購入できます。

コスパに関してリーガルには一歩及びませんが(というか、コスパで勝てるブランドがあるのだろうか!?)、十二分に満足できる革靴だと思います。

 

スコッチグレインにはアウトレットショップも

  • スコッチグレイン御殿場店
  • スコッチグレイン佐野店
  • スコッチグレインりんくう店
  • スコッチグレイン土岐店

スコッチグレインにはアウトレットショップがあります。

アウトレットショップは全部で4店舗。

 

ちなみに、アウトレット製品とレギュラー製品の違いはアッパーにあります。

アウトレット製品に使われているレザーは、レギュラーのものに比べて「トラ」や「血筋」が多いものが使われているそう。

あかパンダ
ただ、スコッチグレインは革の審査が厳しいので素人の私からすると届いた革靴は十分綺麗なものでした。

製法はもちろん「グッドイヤーウェルト製法」ですし、アッパー以外に違いはありません。

入門用の一足として選んでみてもいいのでは?

オンラインストアでもアウトレット製品を購入できます。詳しくは上のリンクから。

 

スコッチグレインの定番アイテム

スコッチグレインオンラインストアより

スコッチグレインの中でも定番になっているアイテムを3つほど取り上げたいと思います。

 

スコッチグレイン:アシュランス

スコッチグレインオンラインストアより

サイズ:23.5cm~27.0cm
ウィズ:EEE
 製法  :グッドイヤーウェルト製法
 甲革  :国産カーフ

スコッチグレインの定番といったらアシュランスは外せません。

見た目は非常にシンプルな内羽式のストレートチップで、ビジネスはもちろん冠婚葬祭なんでも使える一足です。

最高級の国産カーフレザーを使っているので、経年変化を楽しみつつ長く履くことができます。

あかパンダ
見た目はシンプルですが、見る人が見るとわかる。そんな贅沢な1足ですね!

スコッチグレイン:シャインオアレインIV

スコッチグレインSCOTCHGRAINストレートチップシャインオアレインIV2776BL

スコッチグレインオンラインストアより

サイズ:23.5cm~27.0cm
ウィズ:E
 製法  :グッドイヤーウェルト製法
 甲革  :国産撥水カーフ

シャインオアレインは、スコッチグレインの全天候対応型シューズです。

アッパーに撥水性のある革を使っているのはもちろん、底材は滑りにくいSGソール(合成底)。

本来革靴は雨に弱いものですが、このシャインオアレインなら多少の雨はものともしません。

あかパンダ
サラリーマンには心強い味方ですね!

 

スコッチグレイン:インペリアルブラック

スコッチグレインオンラインストアより

サイズ:23.5cm~27.0cm
ウィズ:E
 製法  :グッドイヤーウェルト製法
 甲革  :ヨーロピアンエクストラボックス

スコッチグレインのプレミアムラインから一足ピックアップです。

このインペリアルブラックは、特別な日に履くドレスシューズ。

見た目は一番最初に紹介したアシュランスと同じ、外羽式のストレートチップ。

しかし素材と形が全く異なります。

あかパンダ
アシュランスと比べると、ウィズが狭く使われているレザーも光沢が強いです。
プレミアムラインなので、これまで紹介した2足と比べると価格は段違いに高いです。
しかし、それだけの価値がある憧れの一足ですね。