今回は革靴ブランド「JALAN SRIWAJAYA(ジャランスリワヤ)」についてご紹介。日本でも大手セレクトショップが取り扱うなど高い知名度を誇る革靴ブランドです。
筆者自身も愛用していて、見た目やクオリティが値段以上のブランドだなと感じています。
コスパ最強と名高い「JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)」の革靴
https://www.gmt-tokyo.com/pages/jalansriwijayaより
実は「ジャランスリワヤ」はインドネシアの革靴ブランド。革靴といえば日本・イギリス・イタリア・アメリカが有名なのでインドネシア製と聞くと馴染みがないかもしれません。
しかし、「ジャランスリウァヤ」は“ハンドソーンウェルテッド製法”という、手作業でしか実現できない非常に手間のかかる製法を得意とするブランド。さらに、革靴に使われている素材も他の高級ブランドと同じなのです。
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「JALAN SRIWIJAYA(ジャランスリウァヤ)」のヒストリー
https://www.gmt-tokyo.com/pages/jalansriwijayaより
まずは「ジャランスリウァヤ」のヒストリーを簡単に紹介していきましょう。「ジャランスリワヤ」のファクトリーである「フォルトゥナ社」の歴史は1919年にまで遡ります。
1919年:「フォルトゥナ社」創業、ミリタリーブーツを手掛ける
「ジャランスリウァヤ」の革靴を作る「フォルトゥナ社」が創業したのは1919年、インドネシアでのこと。当時のインドネシアはオランダの植民地であったことから、外国人の軍人に向けてミリタリーブーツの製造を行なっていました。
1950年:「フォルトゥナ社」で子供用の靴を手掛ける
第二次世界大戦、その後の独立戦争を得て1950年には『インドネシア共和国』が誕生。子供用の靴を初め、さまざまな靴の生産を行うようになります。
1970年代:革靴のの輸出をグローバルに行うように
1970年代に入ると、「フォルトゥナ社」の手掛けたサンダルがインドネシア国内で大ヒット。さらにデッキシューズやドライビングシューズなども手掛け本格的なグローバル展開を開始します。これが後の「ジャランスリウァヤ」ブランドの基礎となります。
1990年代:「ジャランスリウァヤ」の代名詞ハンドソーンウェルテッド製法を確立
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当時の社長デデ・チャンドラ氏と生産管理を行なっていたルディ・スパーマンはイギリスに留学。革靴の聖地である「ノーザンプトン」で修行を行い現在では「ジャランスリウァヤ」の代名詞となっている“ハンドソーンウェルテッド”を学びます。
留学の後、インドネシアに戻った2人は革靴の職人育成に努め、“ハンドソーンウェルテッド製法”という最高峰の革靴で作り上げられた革靴の販売を開始します。
2003年:ブランド「「ジャランスリウァヤ」が誕生、日本市場でも受け入れられる
https://store.united-arrows.co.jp/より
2003にはブランド「ジャランスリウァヤ」が誕生日。ユナイテッドアローズグリーンレーベルで「ジャランスリウァヤ」の革靴が発売されると、手頃でありながら高い品質のジャランスリウァヤが市場に受け入れられ、日本での販売を順調に増やしていきました。
そして現在:ジャランスリウァヤはコスパの高い革靴としてメジャーな存在に
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ジャランスリウァヤは現在、手頃なプライスでありながら高い品質と上質な素材が使われた高コストパフォーマンスの革靴ブランドとして日本でも馴染み深い存在に。
ジャランスリウァヤの登場までは、品質の高い革靴といえば日本製・イギリス製・イタリア製・アメリカ製でした。
「ジャランスリウァヤ」の得意とする“ハンドソーンウェルテッド製法”とは?
ここまで何度か出てきた「ハンドソーンウェルテッド製法」という単語。この意味を説明しておきましょう。
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多くの革靴が採用する「グッドイヤーウェルテッド製法」
「ハンドソーンウェルテッド製法」の説明の前に、まずは「グッドイヤーウェルテッド製法」についてお話しなければなりません。
この製法は「ハンドソーンウェルテッド製法」を可能な限り機械化した製法です。
歩き心地が良く、ソール交換も何度も可能でありながら量産ができるためコストも抑えることができる製法です。
より手間はかかるが履き心地の良い「ハンドソーンウェルテッド製法」
そして「ハンドソーンウェルテッド製法」とは、革靴づくりのほぼ全ての工程を人の手で行うと製法のこと。19世紀に「グッドイヤーウェルテッド製法」が確立されるまではこの製法が主流でした。
人の手で仕上げるためよりコストがかかるものの、最初から履き馴染みが良く靴の返りも柔らかいという特徴があります。
10万円を超えるような超高級靴にのみ採用される場合が通常で、ジャランスリウァヤのように3万〜4万円代で購入できてしまうのは破格です。
初めてのジャランスリウァヤにおすすめしたい革靴
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ここまでジャランスリウァヤについて歴史と特徴をお話してきました。
Jalan Sriwijaya:98348 BLACK HIGH SHINE
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ジャランスリウァヤですが、プレーントゥのシューズが非常に豊富です。その中でもおすすめに挙げたいのがこの「98348 BLACK HIGH SHINE」。
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ボリュームのあるラウンドトゥで程よいミリタリー感があります。ソールは高いグリップ力と耐久性を持つダイナイトソール。形のキレイな5ホールシューズはジャケットに合わせてもOK、ジーンズに合わせてもOK。
一足持っておくと場面を問わずに使える万能選手です。
モデル名 | 98348 |
サイズ展開 | 24〜29cm |
素材 | HIGH SHINE LEATHER |
底材 | DAINITE |
値段 | ¥41,800 |
購入先リンク | 楽天市場でこの商品をみる |
Jalan Sriwijaya:98998 GARUDA
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ジャランスリウァヤの中でも定番のモデルである「98589」。ミニマルな印象で履きやすいオーソドックスなローファーです。しかし、そんなアイテムだからこそジャランスリウァヤの高い技術力を感じられるはず。
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このモデルをおすすめする理由はヒールカップを踵の小さい日本人に合わせてコンパクトに点にもあります。ローファーを歩きにくいと感じたことがある方にこそ、一度履いてみてほしい一足です。
モデル名 | 98998 |
サイズ展開 | 24〜29cm |
素材 | CALF LEATHER |
底材 | LEATHER |
値段 | ¥37,400 |
購入先リンク | 楽天市場でこの商品をみる |
Jalan Sriwijaya:98756
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最後はサイドゴアブーツタイプの「98756」。このブーツをおすすめしたい点は、そのシルエットの美しさです。トゥに程よい丸みを持たせながら、甲にかけてグイッと持ち上げるデザインが非常に美しい。
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横から見るとそのシルエットの美しさはさらに際立って見えるでしょう。サイドゴアブーツは元々フォーマルのための靴なので、シーンを問わずに活躍してくれるはずです。
モデル名 | 98756 |
サイズ展開 | 23.5〜28.5cm |
素材 | CALF LEATHER |
底材 | DAINITE |
値段 | ¥44,000 |
購入先リンク | 楽天市場でこの商品をみる |
ジャランスリウァヤってなに?ブランドの歴史や特徴について解説
それではまとめです。「ジャランスリウァヤ」はインドネシアの革靴ブランドです。“ハンドソーンウェルテッド製法”という非常に手の込んだ製法でありながら、安価に革靴を販売。日本でもコストパフォーマンスに優れた革靴ブランドとして浸透し、多くの消費者に受け入れられています。
革靴好きならハンドソーンウェルテッド製法は憧れの製法のひとつだと思います。そんな手の込んだ製法の革靴を安価に試すことができるのです。