皆さんは「CHIPEWA(チペワ)」というブランドついて一体どんなことをご存知でしょうか?
日本ではまだまだ知名度の低い「チペワ」ですが、実は非常に長い歴史を持っていて、魅力に溢れるブーツをたくさん生み出し続けているブランドです。
今回はそんな「チペワ」について、一体どんなブランドなのか、どんな魅力があるのかご紹介していきましょう。
CHIPPEWA(チペワ)って一体どんなブランド?
ファッションや靴が好きな方なら、きっと一度は聞いたことがあるであろう「CHIPPEWA(チペワ)」というブランド名。しかし、相当ブーツが好きな方でもなければ「チペワ」について詳しく知っている方はいないと思います。
今日はそんなまだ日本では知名度の低いブーツブランド「チペワ」について、どんなブランドなのかさまざまな角度からお話ししていきましょう。
CHIPPEWA(チペワ)の歴史について
「チペワ」の始まりは1901年のアメリカ ウィスコンシン州でのことでした。アメリカ発祥のブーツはロガーブーツ(=木こり用のブーツ)を期限に保つことが多いのですが、「チペワ」もそういったブランドと同様にロガーブーツのブランドとしてこの年創業されました。
石油産業、世界大戦とタフな男の足元を支えたチペワ
1930年ごろのアメリカは石油産業などが盛んになり、「チペワ」を含むワークブーツの需要は増すばかりでした。そして世界大戦でも「チペワ」のブーツが採用されることになります。
大戦後もエンジニアブーツやラインマンブーツなど、ワークブーツの需要は衰えることはありませんでした。
アウトドアブームがチペワの知名度を上げた
第二次世界大戦が終わり、1950年代にはアメリカがアウトドアブームに包まれます。そんな時に白羽の矢がたったのが「チペワ」でした。これまでワークブーツの側面が強かった「チペワ」ですが、アウトドアにも適していたためアウトドアシーンで履くものたちが現れます。これが一般市民たちに「チペワ」が知れ渡るきっかけとなりました。
チペワのブーツがファッションシーンへ
アウトドアブーム以降、「チペワ」のブーツはファッションアイテムとして徐々に認知されるようになります。また、スチールトゥ(=鉄心)入りのブーツの製造をしていたことから、バイカーたちの間からも注目を集めます。
こうして初めは木こり用のロガーブーツを作っていた「チペワ」ですが、ブーツが世界中で愛されるようになっていき今日に至ります。
なぜ、CHIPPEWA(チペワ)のブーツの評価は高いのか
日本での知名度はレッドウイングやドクターマーチンなどに劣る「チペワ」。しかし、実はブーツ好きの間からの評判は高いのです。
一体どんな部分から評価が高いのか、簡単にですがまとめておくことにします。
素材にも製法にもこだわったブーツ作り
「チペワ」のブーツですが、実は素材にこだわって作られています。レザーが上質なのはもちろんのこと、例えばソールにもこだわっています。「チペワ」に採用されることが多いのはビブラムソール。非常にグリップ力が高く、歩きやすいソールでファンも多いソールです。
もちろん製法もソールの交換ができるグッドイヤーウェルト製法です。グッドイヤーウェルト製法自体はそれほど珍しいものではありませんが、しかし素材にも製法にもこだわったものが3万円台から購入できる「チペワ」の靴作りには関心させられます。
スチールトゥを選べる数少ないブーツブランドである
バイカーたちにも愛用者が多い「チペワ」ですが、その理由のひとつに“スチールトゥ”があります。ブーツの先芯部分が鉄でできていることがこの由来ですが、万が一の事故などの際にも足をしっかりと保護してくれる安心感があるのです。
最近のブーツではスチールトゥを選べるものも少なくなってきました。そんな中でスチールトゥのブーツを選ぶことができる「チペワ」は貴重な存在なのです。
チペワは“Handcraft in the USA”
「チペワ」のブーツや外箱には“Handcraft in the USA”の文字が。「チペワ」は今でもアメリカで生産を行う数少ないブランドです。コストカットの目的で、元々はアメリカで製造を行なっていたブーツやアパレルブランドもどんどん海外に工場を移していきました。
しかし、「チペワ」のブーツはいまだにアメリカ製。アメリカの歴史と共に育てきた、そんな正直なんブランド「チペワ」というブラに惹かれるのに理由はいらないのではないでしょうか。
CHIPPEWA(チペワ)を代表するブーツ3つを紹介
「CHIPPEWA(チペワ)」のブーツには様々な種類があります。その全てをご紹介するのは難しいので、今回は「チペワ」を代表する3つのブーツに絞って紹介していきたいと思います。
11inch ORIGINAL ENGINEER BOOTS
1940年にリリースされた「11inch ORIGINAL ENGINEER BOOTS」。名前の通りシューレースのないエンジニアブーツで、2箇所にあるベルトでサイズの調整を行います。
スチールトゥをはじめ高い耐久性があり、ファッション用のブーツとしてはもちろんですが、バイク用のブーツとしても人気のあるモデルです。
6inch ORIGINAL INSULATED TREKKER BOOTS
モックトゥの「6inch ORIGINAL INSULATED TREKKER BOOTS」は1975年に「チペワ」のラインアップに加わったブーツ。
ソフトキルティングレザーがライニングに採用されており。保温性と快適性に優れる作りが特徴的。快適性に優れるウールフェルトインソールやスチールトゥの装備。安全性にも快適性にも優れる。
7inch ORIGINAL ENGINEER BOOTS
「チペワ」を象徴するエンジニアブーツ。丈の長いモデルを購入するのに抵抗感のある方におすすめなのがこの「7inch ORIGINAL ENGINEER BOOTS」です。
11インチのものに比べて一般的なブーツの丈感に近いので、違和感なく「チペワ」の雰囲気をファッションに落とし込むことができます。
CHIPPEWA(チペワ)のブーツのメンテナンス方法について
「CHIPPEWA(チペワ)」のブーツはタフで手入れさえすればずっと愛用できるアイテムです。
しかし、裏を返せば手入れを怠ると長く履けるはずのアイテムの寿命が短くなってしまうことも。
手入れは一般的なブーツと変わりません。オイルドレザーの場合にはミンクオイルなどで油分の補給を中心に。そうでない場合には靴クリームで磨いてやりましょう。ホコリを払うブラッシングはこまめに行うことでホコリなどがブーツの栄養を吸い取るのを防ぐこともできます。
新しいブーツを手に入れました。それが「CHIPPEWA(チペワ)」の“11インチ エンジニアブーツ”。 私にとっては初めてのチペワであり、エンジニアブーツでもあります。 長く履き続けるには履き始める前のメンテナンスが[…]
また、「チペワ」のブーツはアメリカから運ばれてくるので、日本で在庫に並びあなたの手元に届くまでの間に時間が経っている可能性があります。
長く愛用したいなら、購入したらまずは手入れをしておくのが大切です。
まとめ:CHIPPEWA(チペワ)のブーツの魅力について:歴史を感じる、未来への足音
今回は「CHIPPEWA(チペワ)」のブーツについて、様々な角度からその魅力をお伝えしてきました。
今でもアメリカ生産を貫き、スチールトゥなどタフなブーツを作り続ける「チペワ」。しれば知るほどカッコいいブランドです。
品質と値段を考えるとだいぶコストパーフォーマンスに優れるブーツだと思います。ぜひ、まだ持っていない方は一足購入してその魅力を実際に使って感じてみてはいかがでしょうか?