トリッカーズのモールトンを購入してから、約2年ほど時間が経過しました。
購入したのは2021年の11月のことだったようなので、正確には2年と2ヶ月ほどになりますがその経年変化をお伝えしていこうと思います。
トリッカーズ モールトンを2年履いたエイジング報告
この度、憧れのTricker's(トリッカーズ)の革靴を購入しました! あかパンダ もうテンションマックスです!! 購入したのは同ブランドを代表するモデル、MALTON(モールトン)のカラー[…]
モールトンはカントリーブーツタイプの革靴なので、主に履いていたのは秋から春にかけて。
7〜9月くらいの暑い時期には履いていませんでしたが、これ以外の季節は他の革靴とローテーションで週末に履いていました。秋に入りだったので月に数回は履いていたと思います。
つい最近購入したような気がしていましたが、すでに2年が経っていたとは・・・。
トリッカーズは本当にお気に入りで、このブーツを購入した後に短靴タイプのバートンも購入しています。それくらいトリッカーズというブランドにハマるきっかけになったのがこのモールトンでした。
初めてのTricker's(トリッカーズ)はカントリーブーツだった筆者。約1年ぶりにもう一足トリッカーズを買い足すことにしまして、選んだのは短靴タイプのBURTON(バートン)でした。 今回はそんなトリッカーズ、バートンについて詳しく[…]
トリッカーズ モールトンとは
では、モールトンについて詳しく知らない方もいると思うので、簡単に概要の説明をしておこうと思います。
英国で現存する最も古い靴ブランド「トリッカーズ」
まず、トリッカーズというブランドについてご紹介です。トリッカーズはイギリスの革靴ブランドです。
革靴の聖地ともいわれるノーザンプトンにある老舗で、現存する英国の革靴ブランドの中では最も長い歴史を持つのがトリッカーズなのです。
創業はなんと1829年。ベンチメイドという、一人の職人が1足の革靴の全ての工程を担当するという特殊な作り方で生み出されるシューズたちは世界中で愛されています。
モールトンは“カントリーブーツ”としてデビューした
そんなトリッカーズの中でもポピュラーなモデルが、今回紹介する「モールトン」です。
モールトンは当時階級の高い身分の人々が田舎で過ごす時に着用する“カントリーブーツ”として生み出されました。頑丈な作りは足を怪我から守るために、トゥをはじめとした装飾の穴は水捌けをよくするためだとも言われています。
トリッカーズというブランドにもこのモールトンという革靴にもストーリーがあり、これも私がモールトンを愛する理由のひとつです。
【Bfore】購入時のトリッカーズ モールトン
ここからは私のモールトンがどのように経年変化したのか、Before・After形式でお見せしていこうと思います。まずはBeforeから。
まずは色味に注目。購入時のトリッカーズ モールトンは綺麗なオレンジです。足元に持ってくると少し目立つ色です。
もちろんシワはなく、カーフレザーが美しいです。
トゥの部分はこんな感じ。メダリオン(空いている穴のこと)がインパクトがあります。
最後にかかとのヒール部分。ヒールは高めで、最初からダイナイトソールが付いています。ダイナイトソールは頑丈なソールなので、頑強なモールトンにぴったりなのです。
【After】2年間履いたトリッカーズ モールトン
次に2年間着用したトリッカーズのモールトンがどうなったのかAfterをお見せします。
まずは全体の印象なのですが、購入時よりも少し色味が落ち着いた印象があります。購入時にはオレンジが強かったのですが、今はそこから少し色が抜けたのか、色っぽくなった印象です。もしかするとこの色の変化が最も大きな変化なのかもしれません。
ただし、この変化はあくまでこの色(ACON ANTIQUE)での変化です。このカラーが最も色が薄いので、同じモデルでも他のカラーだとここまでの変化がないかもしれません。
次に履きジワについてです。普通、革靴で最も深い履きジワが付くのは甲の部分です。この部分は歩いたりしゃがんだりするときに自然と折れる部分なので深いシワがついて当たり前。しかし、このモールトンの場合にはこの部分のシワがそこまで目立ちません。
むしろシワが目立ったのはかかとから履き口にかけて。そういえば一番最初に履いたときに痛かったのは小指でも親指の根本でもなくかかとの上(ちょうど写真の履きジワの部分あたり)だったっけ・・・。
次にトゥの部分。この部分は鏡面にしたり、それを落としたりして遊んでいました。今は鏡面はほぼ取ってしまって、裸に近い状態です。コバの部分やソールの部分などの傷はそれなりにありますが、トゥに関しては非常に綺麗な正体ですよね。
また、ヒールの部分ですが、ここも多少ぶつかって傷などはついていますが綺麗な状態。ソールはダイナイトソールですが、削れも最小限な様子です。まだまだ履くことができそう。
色こそ少し薄くなっているものの、2年ではあまり大きな経年変化が見られないのかもしれません。
2年間トリッカーズ モールトンを履いてみて気づいたこと
今回、購入時のトリッカーズ モールトンと2年間履いたモールトンを改めて見比べてみて、気づいたことが3つほどあります。
トリッカーズの革靴は経年変化が遅く感じる
まず、トリッカーズの経年変化は非常に遅く感じます。ブーツということもあり、夏の時期は履けないことも影響しているのかもしれませんが、それにしても経年変化は少なく感じます。私が持っているもうひとつのトリッカーズ(短靴タイプのバートン)も同様に経年変化が非常に少なく感じます。
頑丈で長く履ける革靴なので、もっと長い時間一緒に過ごさないと見違えるような経年変化は味わうことができなそうです。
巷で噂されるほど歩き心地は悪くない
トリッカーズはよく履きこむのが大変だと聞きます。理由はとにかく革が硬いからだそうなのですが、私の実感としてはそこまで気になるものではありませんでした。
確かにかかとの上の方が痛くなるという変わった靴擦れがありましたが、それもすぐに収まりました。1ヵ月もあれば靴擦れはしなくなるでしょう。
ヘタったトリッカーズはどうしようもなく愛おしいのだ
トリッカーズのカントリーブーツですが、ヘタった姿が非常に格好いいのです。ぜひ、SNSで「トリッカーズ モールトン」と検索してみてください。履き込まれたモールトンが出てくることと思いますが、どれも非常に美しい。
しかし、なかなか経年変化しないので、ヘタったモールトンにするにはそれなりの期間と履き込む努力が必要になります。「早くヘタらないかな。でも、わざと雑に扱ってボロボロにするのは気が引けるしな・・・」という、ボロボロになったのも愛おしいですし、ヘタっていく過程すら娯楽になるそんな素晴らしいブーツなのです。
まとめ:【トリッカーズ】モールトンを2年履いてどうエイジングした?報告
ではまとめです!トリッカーズのモールトンを2年間履き込んだ結果ですが、履きジワなどのエイジングは非常に少なかったです。ただし、色の褪色は起こっており、オレンジ味が減って少し白っぽく変化しました。
2年ではこの程度しか経年変化しないとはさすがは頑丈に作られたトリッカーズです。
モールトンですが、円安などの影響でどんどん値段が上がっています。正規品は13万円、並行輸入品でも5万円を超えるような値段が普通になっていきています。
長く付き合っていけるブーツなので、ぜひ購入を考えている方は早めに手にいれるのがおすすめです。