ガラスレザーの靴磨き方法について解説します。
ガラスレザーの靴磨きはとっても簡単なので、忙しいビジネスマンやシューズメンテナンスにあまり時間をかけたくない方にぴったり。
購入したリーガル2504という革靴を例に、実際にケアを行いながらその方法を解説していきます。
まずはガラスレザーがどんな革なのか少し勉強していきましょう。
ガラスレザーってどんなレザー?
ガラスレザーは強い光沢のあるレザーのこと。まるでガラスのような見た目だからガラスレザー…というわけではありません。
ガラスレザーと呼ばれる要因はその製造過程にあります。
ガラスレザーを作る過程は以下のようになっています。
- 皮を鞣す
- ガラス板板に貼り付けて乾燥させる
- 革の表面を合成樹脂を使って光沢を出す
この工程から“ガラスレザー”と呼ばれているのです。
ガラスレザーですが、メリットもあればデメリットもあります。
ガラスレザーの靴磨きの方法にも関わってくる部分です。
ガラスレザーの革靴を履くメリットについて
まずはガラスレザーを履くメリットをお話しします。私が思うに、ガラスレザーのメリットは大きく3つ。
ガラスレザーは強い光沢感を簡単に維持できる
まず、1つ目のメリットは強い光沢感。さらにいえば、手入れの手間があまりかからないのでどんな時でもピカピカの状態を保つことが可能です。
ガラスレザーの普段の手入れは簡単で。ブラッシングさえ行っていれば綺麗な状態を保つことが可能です。雨に濡れた後や履きジワ部分には油分の補給などを定期的に行うのが理想ですが、他のレザーと比べればガラスレザーは手間のかからないレザーです。
実はガラスレザーは防水性にも優れている
ガラスレザーはなめした革の表面を樹脂で覆ったレザー。そのため、他のレザーと比べると防水性に優れています。
普通の革靴は雨の日に履いて出かけると雨が染みてシミになってしまうことも。
しかしガラスレザーであれば雨でも神経質にならずに履くことができます。靴の油分が抜けてしまうこともあるので、雨に多く当たってしまったなと感じた際には靴クリームなどの散布がおすすめです。
ガラスレザーはビジネスマンにぴったり
美しい光沢と、それを簡単に維持できるので忙しいビジネスマンにはぴったりな素材。
さらに、雨の日でも安心して履けるのも心強いですよね。濡れた路面でも歩きやすいラバーソールのものを購入すれば、突然の雨や出張でも対応できる最高の相棒になってくれるはずですよ。
私が今回靴磨きを行うリーガル2504はまさにこの条件を満たした、リーガルの傑作!日本で50年以上の歴史を持つ革靴なので、気になった方は要チェックです!
ガラスレザーのデメリットについて
続いてはガラスレザーのデメリットです。ガラスレザーは実用的な反面、靴のメンテナンスが好きな方にとっては少し物足りない素材かもしれません。
ガラスレザーは経年変化がわかりにくい
ガラスレザーを使った革靴は経年変化がわかりにくいのです。ガラスレザーは表面を樹脂で覆った革。そのため、革特有の経年変化がわかりにくいのです。
しかし、これは裏を返せば綺麗な光沢が長続きするということ。靴の経年変化やメンテナンスが好きな方にとっては物足りないかもしれませんが、忙しいビジネスマンや綺麗な靴を長く手軽に楽しみたい方にとってはむしろメリットでしょう。
ガラスレザーは剥げてしまった時の補修が面倒
ガラスレザーをどこかに強くぶつけてしまった時など、当然樹脂層が剥げてしまうこともあります。一般的な革靴であれば革をぶつけてしまった場合にはカラークリームなどを使って色をつけて補充することが可能です。
しかし、ガラスレザーの場合にはガラスレザー用のレザーマニキュアなどを使って補修する必要が出てきます。ぶつけたとしても、そうそう剥げてしまうようなことはありません。ですが専用のアイテムが必要なのはデメリット。
レザーマニキュア自体は1,000円前後で購入することが可能です。高いものではありませんが、わざわざ用意するのは少し面倒ですよね。
REAGAL(リーガル)2504はガラスレザーを使った革靴
リーガル2504はガラスレザーを使用した革靴。1962年から販売されており、実に50年以上の歴史があるモデルです。特にビジネスマンからの信頼は厚く、ガラスレザーの優れた特徴もあって定番の一足になっています。
リーガル自体、日本人の足型を徹底的に研究し、メイドインジャパンの靴づくりをしているブランドです。幅広の日本人の足に合わせた靴づくりをしているので歩き心地も抜群です。
そんなリーガル2504を購入したのでメンテナンスを行っていきます。
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ガラスレザー(リーガル2504)をメンテナンス
メンテナンスですが、まだ試着をしたのみの状態なのでプレメンテナンスというのが正しい表現かもしれません。しかし、メンテナンスの方法は普段のメンテナンスもプレメンテナンスも同じ。
ガラスレザーのメンテナンス方法を順を追って解説していきます。
①メンテナンス前に靴紐を外すこと
一番大切なことをお伝えします。それはメンテナンス前に靴紐は外しておくこと!(本当です)
こうすることで次に行うブラッシングで隙間にあるホコリを落としやすくなります。
メンテナンス前に必ず靴紐は外しておくようにしましょう。
②ブラッシングでガラスレザー表面のホコリを落とす
すみません、ブラッシングの写真を撮り忘れたてしまいました・・・。
使用したのは無印良品で販売されている靴ブラシです。毛足が長くて狭い場所の埃も掻き出すことができるので重宝しています。持ち手も付いているので、玄関先に置いておいて帰ってきたらぱっぱと靴のホコリを落とすのにも役立ちます。
無印でなくとも毛足が長めの靴ブラシであればOK。馬毛のブラシが一般的ですが、毛足が短すぎないことが一番重要です。
ブラシはネットで購入できる1,000円前後のものでも十分。ですが、あまりにやすいものはオススメしません。以前めちゃくちゃ毛が抜け落ちて絶望したので…。上の載せたのはコロニルという1909年から続くレザーケアブランドのブラシです。値段も手頃なのでぜひどうぞ。
別の靴ブラシとリーガルの写真で恐縮ですが、革の表面・ステッチ・ソールとアッパーの間などからホコリを掻き出すイメージでブラシングします。このブラシングなしで靴磨きを行なってしまうと、表面についたホコリをクリームが巻き込んでしまいます。それだけでなく小さな傷の原因になってしまうかも。
ちなみに、履き込んだ靴の場合にはシューキーパーを入れてシワを伸ばしてからブラッシングをするのがオススメです。シワが伸びるのでよりホコリが落ちやすいのと、クリームを塗る際などにシワにしっかりと栄養を届けることができます。靴の形状を保つ重要なアイテムでもあるので、あまり高いものでなくても大丈夫なので1つは持っておきましょう。
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③レザーローションでガラスレザーの汚れを落とす
次に行うのは革の汚れを落として栄養を入れる作業。別々に行うのもいいんですが、作業の効率化も大切です。手軽にできないと靴磨きが大変になってしまいますから。
私が使っているのが“クリームエッセンシャル”という商品。M.MOWBRAYという日本の靴のケア用品大手から発売されているレザーローションです。
値段は約1,800円と安くはないんですが、汚れ落とし・保革(栄養補給)ツヤ出しができる素晴らしいアイテムです。ローションなのでクリームと違って塗りこむのに時間もかからないという神商品。
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柔らかい布(私の場合には着古したTシャツのはぎれ)にとってガラスレザーに塗り込んでいきます。右に塗り込んだら今度は左の靴という感じで順番に塗り込んでいきます。
塗り込んだあとは乾いた布で磨き上げましょう。これも最初に塗り込んだ方から順番に磨き上げます。仕上げ用のブラシを持っている場合にはここでブラッシングを行ってください。
塗り込んだ結果がこちら。プレメンテナンスなのであまり変化はありませんが、履き込んだ靴の場合には驚くように綺麗になるはずです。
この3ステップでガラスレザーの基本的な靴磨きは終了。他の種類のレザーが使われている革靴を比べると簡単にケアが行えると思います。
今回プレメンテを行なった理由ですが、購入したリーガル2504は定価よりも安く販売されているためネットで購入しました。そのため、家に届いた際に靴の栄養が足りていない可能性もあったためメンテナンスを行いました。
【結論】ガラスレザーの靴磨きは方法はとっても簡単
ガラスレザーの靴磨きメンテナンスは非常に簡単です。ステップは紹介した通り。
- 靴紐を解いて靴磨きしやすくする
- ブラッシングでホコリを落とす
- レザーローションで汚れ落とし&保革
- 乾いた布で磨き上げる
忙しいビジネスマンや出来るだけ手間をかけずに靴を綺麗に保ちたい方にとって、ガラスレザーの革靴は最良の選択肢だと思います。
ガラスレザーの靴磨きに使用したアイテム
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